#23 ドヘンタイ宣言
期末試験が無事に終わり、俺もキヨカも上々の順位だった。
俺は、前回と同じ30位
キヨカは90位で遂に100位以内に入った。
でも流石に今回は教室で泣いたりはしなかったな。
ただ、俺だけじゃなく友達とかにも「見て見て!二桁だよ!私も遂に二桁だよ!」ってよっぽど嬉しかったのか、自慢しまくってて、何人かにはウザがられてた。
期末が終わると、夏休みがもうすぐ目の前に迫ってて、俺たち17歳のバカっプルにとっては、人生でもっとも輝いている季節が始まると言えよう。
水曜日の図書当番しながら、夏休みのことを考える。
『う~ん・・・キヨカの水着姿は見たいけど、他人には見せて欲しくないんだよなぁ~』
「藪から棒に急にどしました?ド助平せーくん。 頭の中で私の水着姿浮かべて欲情しちゃいましたか? まだ学校なのにとんだ変態さんですね、うふ♪」
『欲情してないし! 俺のこと変態って言うなら、キヨカのがよっぽど「おっと、そこまでにしてもらおーか東雲さんよぉ」
キヨカはそう言いながら、右手を手刀の形にして俺の鳩尾をドスンドスンと突き刺してきた。
結構マジで痛かったので「このやろう!」って言いながら脇腹こちょこちょくすぐってやると「ヤメテ!ホントにヤメテ!」とギャーギャー喚き出したので、こちょこちょ続けながら耳元で囁く様に「キヨカのがド変態だって認めるか?認めたら止めてあげるよ?」というと「き、キヨカはドヘンタイ!キヨカのがドヘンタイ!」と、あっさり元気いっぱい変態宣言を連呼してくれた。
こちょこちょ止めて顔を上げて図書室内を見渡すと、誰も居なくてキヨカの変態宣言は、誰にも聞かれていなかった。
『ふぅ~・・・疲れた。 もう暴れるのは止めよう。大人しく仕事続けよう』
「ゼェハァゼェハァ・・・セージくんに穢された・・・乙女の純情を穢された・・・」
『キヨカ、とりあえずパンツ見えてるから、スカート直した方がいいよ?』
「穢された! 傷モノにされたからには責任取って貰いますからね!」
『はいはい、仕事続けるぞ』
「ん~~~もう! セージくんのお母様に言いつけてやるんだから! 学校の図書室で襲われて穢されたって!」
『多分ウチの母親に言っても「面白いこと言うわね」の一言で片づけられるぞ?』
「た、たしかに・・・」
『っていうか、仕事早く片付けようぜ。 暑くてかなわん。 さっさと終わらせてゆっくりしたいよ』
それにしても、キヨカっておっぱい大きいのに、腰は細いんだよな。
水着はビキニとか、凄く似合うんだろうな。
『う~ん・・・キヨカの水着姿は見たいけどなぁ、他人には見せて欲しくないんだよなぁ~』
「だから何なんですかさっきから。頭の中で私の水着姿浮かべて欲情しちゃいましたか?」
ココからキヨカの変態宣言までのやり取りを3回繰り返した。
二人とも汗びっしょりだ。
帰りはコンビニでアイス買って、二人で食べながらキヨカの家まで送って行った。
キヨカの家に着くと、上がっていってと誘われたので上がり、また汗をかいた。
服着てしばらく休んでいると、キヨカのお母さんがご飯用意してくれてたので、一緒に食べてから一人で帰った。
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