#22 マイブームと至福の感触
お昼ご飯をウチの母親が用意してくれたので、自分の部屋でキヨカと二人で食べて、あとはひたすら勉強。
これまで読書で集中力が鍛えられているせいか、勉強している時のキヨカは普段とは大違いで、ちゃんと集中出来ている。
実際、中間の時はその成果が出ていたし、今回もなんだかんだと効率よく進められているし。
以前、勉強してるのに成績がいまいちだったのは、多分だけど飯塚のこととかで悩んだり凹んだりしてて、集中出来ていなかったとかなんだろうね。
「セージくん、ちょっとお手洗い行って来るね」
『あいよ。ついでに休憩にするか』
「うん、分かった」 ちゅ☆
「デヘヘヘヘ」
キヨカは俺にキスして、緩みきった顔して部屋から出て行った。
飲み物のお代わりをしようと、俺も二人のグラスを持って部屋を出ると、丁度ねーちゃんと鉢合わせた。
「セーくん、お友達来てるの?」
『おう、彼女来てる。 テスト勉強してるだけだから、あんまり気にしないで』
「うん、分かった」
キッチンに下りて、グラスを水ですすいでから新しくオレンジジュースを注ぐ。
因みに、オレンジジュースは20%とか30%とかが好み。
100%は濃すぎて好きじゃない。
二人分のオレンジジュースを持って部屋に戻り、スマホでメッセージの確認とかしていると、キヨカが興奮しながら戻って来た。
「セージくんのお姉さん、めっちゃくちゃ綺麗じゃないですか!」
『声デカイ!ねーちゃんに聞こえるだろ!』
「そ、そうでした・・・いや、びっくりしましたよ。 でも私が挨拶したら「セーくんのこと、よろしくね」って言われちゃいました。 ぐふふ、お母様に続いてお姉さんにも嫁として認めて貰えたってことですよね?」
『結婚の話進めるのが今のキヨカのマイブームなのか? そんなマイブーム、嫌だわ重いわ引くわ』
「まぁまぁそんなに嬉しそうな顔でテレなくても」
『て、テレてねーしっ!? 嬉しくもねーし!?』
「そんなことよりセージくん、お姉さんには「セーくん」って呼ばれてるんですね? かわいい! うふふふ、せ~くぅん♪」
『さって、勉強始めよっと』
「せ~くん、そんなに恥ずかしがらなくてもー」
『・・・・・』
沈黙は金
キヨカのことを放置して勉強を始めると、ほっぺをツンツンされた。
『やめーい!勉強始めるぞ!』と顔を上げると、ぐわっと抱き着かれた。
「充電♪充電♪」
おっぱいグイグイ押し付けられて、とてもとても至福な感触だったので、しばらくさせたいようにさせて、俺も充電した。
こんな感じで、この日は集中して勉強しつつも、いちゃいちゃもした。
うん、悪くはない一日だった。
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