第5話 やっぱり彼は気が付いてくれる

第5話


「さて、何処に行く?」

(はは、マジで何も決められんかったわ…。う〜ん、どうしようか?)


はは、初心な反応可愛い。


まぁ、私も初心者です。


一応、ネットでは調べてきましたけど、どれも正しいとは自信を持って言えないのですよねぇ…


なので、今は自分の心に従ってみるとしましょう!


「なら、映画でも見に行こうよ!買い物は何時でも行けるけど、こういうのは特別だよ!」


どうですか、このポワポワ感は!


これぞ、私達の特技。お互いの真似っ子です!


姉も私を真似ると、ポワポワ感が皆無になるの本当に怖いですよね…


まるで、本当に入れ替わったみたいです。


そんな能力、全く入りませんが…


…私達は既に枠が埋まってるのですから。


「…良いな、それ。何が見たいんだ?」

(今は良いのしてないしな。まぁ、同じニチアサのプリキ○アなら見れなくもないが…)


よし、プリキ○アか…


あれなら、姉も見たいと言っても可笑しくないジャンルだ。


ていうか、今も普通に見ている。


この前なんか、一緒に棒を振らされた。


…恥ずかしかった。


思ったよりノリノリで振った自分にも驚いた。


人間、色々な本性がある物だ。


昔より醜い感情を持つ者を見境なく毛嫌いはしていない。


醜くないとは言わないし、言えない。


…おっと、話がズレたね。


「プリキ○アみたいです!私、かなり好きなんですよ!」

「へぇ、そうなのか。じゃあ、早速行こうぜ!」

(まぁ、それは何となく解るわ。何となくだけどさ…)


ですよね…


我が姉ながら、何と単純な事か…


でも、あれでも警戒心は凄いんですよ。


貴方に懐いているのは多分、私と同じ理由。


そして、縁の糸が見えたからでしょうね。


さて、では楽しみましょうか!


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「ふわぁ、楽しかった!」

「ふふ、そうだな。作画も凄かった。子供向けだと侮ってはダメだな…」

(一人で見に行くのはキツいが、来年もコイツを誘って見に行こうかな?)


そう、子供向けであって、子供騙しではないのだ。


私達はそれを実感していた。


「さて、腹が減ったし飯でも食いに行くか?」

(ラーメンか?それともファーストフードか?)

「うん、行きたい!」


ああ、竜馬さんラーメン好きなんだ。


私も好きだけど、最初のデートでそれは…


「ああ、そうだ。一つ聞きたい事があるんだ…」

(薄々感じてはいたが…)

「何かな?」


えっ、もしかして…


「お前、誰だ?顔はそっくりだが、闇崎じゃないだろ?」


来たぁぁぁぁ!


続く

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