第10話 落ちて、堕ちて、墜ちていく

第10話


私は引き籠もった。


これ以上は無理だった…


普段の生活にも、この衝動が影響を及ぼし始めたのだ。


微かながら、お兄ちゃんの良い匂いが混じっているのを感じてしまう。


それに気が付くと、私は余計に感情が昂ってしまう。


身体が私の物じゃない位に熱いし、下腹部がキュンキュンもしてしまう。


もう駄目だ、何も出来ない!


だから、私は閉じ籠もる事を決意した。


でも…


「ヤバい、選択間違えた…」


よくよく考えれば、ここはお兄ちゃんの匂いの源泉、爆心地だ。


日々、私の脳内を蝕む衝動は強くなっていく。


駄目だ、どうにかして発散しなきゃ…


でも、どうすれば…


「伊織、入るぞ。」

「あっ、お兄ちゃん!だ…」


私が言い切る前に、お兄ちゃんが中へ入ってくる。


ああ、こんな状況で前に立たれたら…


「はぁはぁ、お、お兄ちゃん、な、何のよ、用かな?」

「お前の心配だよ、どうしたんだ?」


めっちゃ嬉しい…食べたい……


…じゃなくて、危ないよお兄ちゃん!


私をキュンとさせないで!


「本当に何があったんだ?」


と、近づいてくるお兄ちゃん…


…駄目だ、もう我慢できない!


「お兄ちゃん!」

「えっ、伊織!?」


お兄ちゃんを押し倒した。


お兄ちゃんは戸惑ってる…


ああ、可愛いなぁ…


「ごめんなさい!」

「うっ、伊織…」


私はお兄ちゃんの首元を優しく喰む。


削ぎ取るかの様に舐め回し、じっくりと味わっていく。


お兄ちゃんが為す術もなく、私のしたい様にされる姿を見て、より興奮し、より衝動が強くなる。


ああ、愛おしいなぁ…


「お兄ちゃん、お耳をいただきますするね♪」

「やめ、伊お、うっ!」


ペロペロペロ、柔らか〜い♪


気持ち良いのかな?ビクビクしちゃってるね♪


もしかして、これが草食を蹂躪する肉食の気分なのかな?


う〜ん、最高♪


でも、軟骨を食べてるみたいで味気ないなぁ…


次は目でも…


流石に変態すぎるかなぁ?


失明したら、アレだしね…


じゃあ、次は…


「やめろ、やめてくれ、伊織…」

「だ〜め♪ほら、大人しく脱ぎ脱ぎしようね、お兄ちゃん♪」


少しずつ獲物が生まれたままの姿を晒していく。


ああ、美味しそう♪


でも、まず味見しないと!


「ほら、お腹もペロペロ♪」

「あっ!うっ!や、やめ……」

「お兄ちゃん、感じてるの?妹の攻めで感じる変態さんなの?」


そんなお兄ちゃん獲物も大好きだよ♪


食べちゃいたい位に♪


「う〜ん、汗がいい感じに塩味を効かせてて、美味しい♪」


さて、次は恥ずかしいけど、かは…


…いや、肝心な所を忘れていた。


「お兄ちゃん、チュウ♪」

「むぐっ!?むぅぅ…」


口腟を犯すのも忘れたよ、失敬失敬♪


ほら、私にお兄ちゃんのジュースを味あわせてね♪


わぁ、結構気持ち良いなぁ…


ベロを絡ませるのも、程よく興奮できて良い感じだね、獲物お兄ちゃん


「もう逃さないよ、お兄ちゃん♪」


続く

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