第6話 仲の良い兄妹?それとも彼氏?

第6話


竜馬side


有限実行。


俺達は次の日から、登校も下校も一緒にする様になった。


かなり目立っていたが、まぁ、伊織の事を思えば何て事はない。


だが、唯一困った事があるとすれば…


「ねぇ、竜馬君!今日は何する?」

「一緒にゲーセン行こうよ♪」

「久しぶりに一緒にお食事したいなぁ。したいなぁ!」

「大好きだよ、竜馬君♪」


と、何故か名前で呼んできて、付き合っている彼女みたいな行動を取り始めた。


しかも、ガチでドキドキする様な攻めばかりなのだ。


心臓に悪いし、間違いを犯しそうで怖い。


後…


「何であんな奴が霧崎さんと!」

「羨ましいでござる!爆発しろでござる!」

「これがNTRか…」

「はぁはあ、何あの男!?カッコいい!」


と、何故か恨みがましい目線を中学生の男子達から向けられた。


俺も霧崎だぞ最初の奴。


二番目は武士かな。伸ばしたら良い感じにウケるかもよ?


三番目は寝てから言おうね。まぁ、基本的に俺は伊織との交際は許すつもりないけどさ。


最後の奴はガチで怖いから止めてほしい!俺はそっちの趣味はないし、掘られたくない!


何か個性的だな…俺が居た時はそんなだったかな?


まぁ、良いや。


「ほら、帰るぞ。一応、ストーカー対策なんだからさ…」

「ぶぅぶぅ、もっとイチャイチャしたい!したいぃぃ!」

「ガキかよ…」


いや、中学生はちゃんとガキなんですけどね?


-----------------------------------------------------------------


伊織side


お兄ちゃんナイスアイデア!


それなら何時も以上に外でイチャつけるのでは?


流石、お兄ちゃん。


長男は伊達じゃない!


ちょっと恥ずかしいけど…


「大好きだよ、竜馬君♪」


あっ、お兄ちゃん照れてる。


心臓の音も早くなってるし、頬も紅い。


ほんの少しだけ雄の匂いもしてきたし、私を感じてくれるんだね…


もう、本当に大好き♪


美味しそうだし、食べても良いよね!


先に性的に食べても良いよね!


早くしないと、本当にいただきますしちゃいそう!


でも…


「視線がキツくなった…」

「どうかしたのか、伊織?」

「何かストーカーの雰囲気が変わった気がするの。多分、私達を見て…」


もしかして、挑発になっちゃったのかな?


まぁ、大丈夫か。


お兄ちゃんが居るしね…


----------------------------------------------------------------


???side


ふざけるな!


何であんな男なんかを選んだんだ!


アイツは君の兄、正確には義兄だろう?


可笑しいだろ!


君は何故間違いを犯すんだ!


あの時も僕を選ぶ事が正解だった筈なのに、君は僕をフッた!


「そうだ、そうすれば良かったんだ。」


僕って頭良い。


「あの邪魔者を排除すれば良いんだ!」


そうすれば、彼女は間違いに気が付くだろう。


どうすれば、彼女前でやってあげよう。


「待っててね、伊織ちゃん!僕が君に真実の愛を届けるよ!」


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る