第9話 本当の初めて
第9話
俺はとても緊張している。
朱里と付き合ってから、数ヶ月が経った。
そして、今…
「何か恥ずかしいね、リュー君…」
「そ、そうだな…」
今日は彼女の家族は帰ってこず、彼女は家に一人きりだという。
で、俺は彼女の家に泊まる事になった。
…で、だ。
今の俺達は…
「「…………………………………………………」」
彼女の部屋で二人きりである。
もうシャワーは浴びており、準備は万端だ。
いや、準備万端って何?
童貞臭い妄想しやがって…いや、童貞だけどさ。
「ね、ねぇ、リュー君…」
「な、何でしょうか、朱里さん!?」
いや、何で敬語になってるんだよ俺!
恥ずかしすぎて死にそうだよ、全く!
バカか、俺…
「…してくれないの?」
「…覚悟しろよ!」
俺は迷わず彼女の唇を奪う。
最初は唇と唇を軽く重ねる様なキス。
だが、お互いの熱い息が交わる度に、身体まで熱くなっていくのが解る。
そして、俺達は気が付けば舌を入れて絡め合っていた。
そして、離れると…
「我慢できない。すまん…いや、するぞ。」
「うん、来て♪」
俺は彼女の服を脱がし、ブラのホックを外して、彼女の身体をじっと見る。
ああ、女神様だ…女神様は此処に居るのだ……
そう思ってしまう程に綺麗な身体だった。
俺が固まっていると…
「は、初めてだから、優しくしてね♪」
はい、アウト。
理性は死にました。
俺は獣となった…
「あっ、激しい!」
俺は勢いよく上半身を貪っていく。
時に触り、時に舐め、好きなだけ弄んでいく。
勿論、彼女を喜ばせるのも忘れずに…
そして、今度は下半身にも手を伸ばす。
「は、恥ずかしいよお…」
「大丈夫、綺麗だよ。」
少し抵抗する彼女を抑え、下半身をイジメる。
これ位に濡れてたら大丈夫だろう。
いや、よく解んないけどね?
そして、俺は…
「挿れるぞ、朱里…」
「…して、私を滅茶苦茶にして!」
こうして、彼女は処女ではなくなり、俺は童貞を捨てた。
この時、彼女はとても嬉しそうな、その上でとても悪い顔をしていたが…
俺は押し寄せてくる快楽に呑まれ、直ぐに考える事を止めたのであった。
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表朱里side
嬉しい!
ていうか、獣みたいなリュー君見るだけでイッちゃいそうなのズルい!
おっと、忘れてた…
ウェーイ、化け物ちゃん見てる?今から、私の処女をリュー君に捧げます♪
(やめて、そんな事はやめて!お願いだから!)
え、普通にやだよ。
何言ってるの、コイツ…
(嫌だ、汚れちゃうよ…)
清めるの間違いでは?私は私に訝しんだ。
(お願いだから、やめて!私が何をしたの!こんなの見たくない!)
そんなのも解らないのか、コイツは…
本当にふざけている。
はぁ、もう怒る気力すら無くなってきた。
ちゃんとリュー君との行為に集中しようっと…
さて、息を整えて…
真っ直ぐにリュー君を見詰めながら…
「…して、私を滅茶苦茶にして!」
あっ、私の中に入ってく。
相変わらず、膜が破れる痛みは酷いけど、リュー君と繋がれるなら何でも良いや!
だから、聞き逃していた…
(嫌だ、嫌だよ、汚れないで…)
(何で私なの、リュー君……)
化け物の嘆きを…
続く
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