第256話 終戦

筆者、大学の単位を全て取り終わり1ヶ月ほど海外旅行に一人で行く為、諸々の準備で忙しく更新できていませんでしたが、今週から毎週更新に戻れそうです!また、やる気もモリモリとしており、どんどん筆が進んで楽しい展開になっています!楽しみにしていてください!


レビュー 感想、評価、応援、誤字脱字等もありがとうございます。嬉しいです!直接のコメントは作者のやる気に直結しております。毎回書いていただけてる方の名前は把握しております!

更新も頑張りますー!


 


信長side


 こちらが末森の阿呆どもを一掃している間に伊勢守、大和守両軍合わせて3500が渡河しているのを確認していた。奴らの最後尾が川の中腹に来るまでこちらとしては何もする必要が無いと考えていた。


 「3番と4番の隊を使って散発的な射撃をさせよ。残りのもの達は指示が出るまで陣に身を隠しじっと刻を待つのだ。」


 長秀が適宜指示を出すのを聞きながら信長はジッと見つめていた。敵軍の約半数が渡りきり先陣がこちらへ攻めかかり始めていた。敵には騎馬隊がいない事が分かっていたため今回は塹壕を掘る事なく、土や柵で作った陣地を使って少人数で要所を守り敵の侵入を防いでいた。訓練した兵を失う事ほど馬鹿なことはないと考えていた信長達は、少しの軽傷でもさっさと配下を下がらせ別のものを補充し、対面戦力を少なく見せながら敵の侵攻を阻んでいた。

 しかし、彼らの渡河し終わった軍がドンドンと増えていき流石にまずいかと思った頃、敵軍の最終尾が川に入るのを確認した信長は大きな声で指示を出した。


 「行けい!」


 その声を聞いた指揮官達は次々に隠していた兵達に指示を出して要所の前で詰まっていた敵兵達を長槍や弓で討ち取っていく。徐々に徐々に敵軍を押し返して数を着実に減らしていく中で、佐々成政には別軍として150の騎馬隊が預けられていた。少し遠回りして敵後方へ突貫し、指揮系統をバラバラにさせるつもりであったのだ。その作戦が今決行されようとしていた。


〜〜〜


 「お前達!見せ場だぞ!立ち止まることなく突き進むのだ!」


 最後尾が渡り切った直後に突撃して彼らを混乱、多くを討ち取り駆け抜けていった。そして、敵の範囲外で馬を休息させ隊列を整えるとそのまま敵本陣に向かって再度突撃を敢行したのであった。


〜〜〜


 「成政が動いたようだな。よし!者ども突貫せよ!」


 信長は成政が相手の軍を乱した今が勝機だと思い直ぐに兵達を軽装に変更させて突撃させた。刀や薙刀、短槍など嵩張らない武装以外は直ぐ様その場に捨てた常備兵は、敵兵のような雑な突撃ではなく、隊列や横とのタイミングを合わせた綺麗な突撃を行った。やはり、訓練された常備兵とただ武器を持った農民とでは大きな差が生まれており何事もなく討ち取って敵の本陣まで迫っていっていた。信長としては敵を降伏させることに少しも利益を見出せなかったため、必要最低限のもの達を除いて敵将は悉く討ち取っていった。勿論、その中には各家の当主や坂井などの重臣も含まれていた。

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