ささくれって何よ⁉︎


 おはようございます。実は前回のムンクとドコモの話は、現在開催中のKACの第四回目のお題、「ささくれ」に使おうと思ってたのにうっかり忘れてここで書いてしまい、使い物にならなくしていた木元です。いい買い物をしたけれど一時間のツッコミ待ちにより、心がささくれましたってオチでね。


 終わると思いましたよ。私のKAC皆勤を巡る冒険が。「ささくれ」というお題に悩んだ参加者は多かった筈。私もその一人でした。ささくれて。何て応用の効かないお題なんだ。


 KAC用の作品を書く時まず何をするかって、お題のワードの意味や、ワードを含んだ熟語やことわざを検索するんですよ。自分が知らない意味があるかもしれない、それを活かして書いたら、多少個性のあるものに出来るんじゃないかなって。前回のお題である「箱」がまさにそうでした。でもささくれって、本当に皆が浮かべるアレぐらいしか無いんですよ。指の皮が鬱陶しく剥がれてるあの状況。他にあっても、心が刺々しくなってるとか、荒々しくなってるという意味だけ。迷信で、指のささくれは親不孝の証ともヒットしましたが、聞いた事ねーよとボツにしました。そもそも物理的な方のささくれで書く気、あんまり無かったんです。絶対他作品と被るし、今回のお題で投稿される作品で最も使用されるネタだろうなって。そもそも幅の狭いお題なんだから、精神的な方のささくれで如何いかに個性を出すかが勝負だろと、勝手に燃えていました。


 とは言えマジで思い付かなかったので、今回のお題は見送ろうかなって真剣に検討しました。もうベタベタに、「指がささくれてるからハンドクリームを塗るわよ。アッこれゴマ油だった染みて痛いし指が香ばしいわ」みたいな、適当なの書いて済ませようかなって(※ホントにこんなの上げ出したら心配して下さい)。


 そもそも私がKACに参加しようと思ったきっかけとは、当時苦手だった短編を練習する為だったんです。お陰で今は苦手意識がありませんし、以前よりずっと上手く書けるようになったと思っています。つまり私にとってのKACとは短編の修行場。そもそも、惰性でこなす物事に成長は無い、プロを目指すなら常に小説においては真剣勝負であれ! という感性の私ですから、やっぱり参加はしたい訳です。難しいお題でも。いや、難しいからこそ、挑む価値がある! でも時間は有限だし、通勤中もメモアプリ立ち上げて書こうとするけど何も浮かばねーし!


 でも何とか仕上げましたよ。お陰で普段の作風とは毛色が違う感じになりましたが、まあいいでしょう。自分で好んで読んだり観たりしない種類の話です。てか見聞きするの滅茶苦茶苦手な類の話です。リンクはこちら。


「彼氏にささくれ立っている親友は私のささくれなど気付かない」

https://kakuyomu.jp/works/16818093073488342789


 ホラー映画では「出血が足りない! もっと動脈狙って攻撃しないと殺せないよ!」と殺人鬼やら幽霊側を応援しがちな私の苦手なものと言えば、人間の死や血では無く、粘着質な暗い感情。嫉妬ですね。理由は言語化出来ないのですがこれがもうマージで気持ち悪く感じるもんで大の苦手でして、生理的に無理ってこういう事なのかなと一人で納得しているぐらいなんです。年齢制限がかかるレベルのグロいホラーより昼ドラの方が全然嫌。私を追い払いたかったら昼ドラ流すかレディースコミック投げ付けるのがオススメですよホント。だってのにそれを真ん中に据えて書いたんだから自分が分かりません。ネタに困ってたし時間にも追われてたからって、何でこんなの書いたんだろう。


 余りにキモいのでKACの期間が終わったら削除するつもりだったんですけれど、公開した日の内にレビュー頂いちゃったもんで、「面白いと思ってる人がいるなら置いてていいか……」とほっとく事にしました。不思議だよホント。恋愛ものを好まない理由もここが大きいのかもしれません。たとえハッピーエンドでも、嫉妬を目にしたらどっと疲れるから。ホラーなら何かこいつウゼえなって思ってたら、死んで黙ってくれるの珍しくないし。何で人って誰かを妬むんだろう。自分は自分にしかなれないのに。まあ私なりの「ささくれ」を書けたので、よしとしましょう! まだまだKAC皆勤を巡る冒険は続くぜ!


 それでは今回はこの辺で。


 よい一日を。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る