こえけん枠が来たという事は、あの技を使う時が来たという事だ。


 こんばんは。木元です。今年から色々変わったんですね。カクヨムコン。びっくりだわ。まさか二度目のこえけんと、こんなにも早く相まみえる事になろうとは。ならば今度こそ、あのネタを使おうじゃありませんか! かつて第一回こえけんコンテストに挑む際、「ネタに使えますかね?」と皆さんに相談する形でこの日記内で公開してええやんと反応を頂き、今は非公開としているあの体験談を! 何で非公開にしたかって? 恥ずかしいからさ! 二度と公開状態にするつもりは無いから、読めた君はラッキーだ!


 ちなみに現在開催されている色んなコンテストへの参加作品は、一文字も書けていません。何かいいネタ無いかなぁーと考えている内に、浮かばないなら先に公募用の長編書いて後で考えるかと過ごしていたら、気付けば十月一日になっていました。時の流れの速さに、ムカつきましたね。まあ次は参加出来るようになればいっか。慌てて書いたって、納得出来る内容に仕上げられないと意味無いし。推しメンの方はまだ時間があるので、考えてみます。イケメン書けばいいのかな。私がイケメンって思ってるのはマツケン。


 イケメンと言えば! 小説のネタ集めとしてプレイ中の乙女ゲーにて、三号のストーリーがエンディングを迎えましたよ! ヤッホォ! プレイ方法切り替えてからやっぱり攻略ペースが上がった!


 三号とはムキムキの猿(※私が付けた主人公の名前)の事が大好きで、何でも面倒見てくれて何でも肯定してくれる上に数分置きに口説いて来るうるさい奴なんですけれど、胡散臭さを感じる事故で記憶を失くしており、その際倒れていた所をムキムキの猿に助けられた事がきっかけで交流が始まりました。記憶喪失になって最初に出会ったのがムキムキの猿という事で、非常に懐いて来る訳ですね。


 自分の事はなるべく自分で片付けたいし、毎日一人になる時間を必ず設けないとストレスで参る性分の私は、「うわ……」と思いながら接していました所、三号の身分が突然、彼を探していた親御さんからの連絡により明かされます。


 彼は何と、世界でもトップレベルの金と権力を持つボンボンでした。彼の親御さんは、心配だったし家督を継ぐ可能性を持つ身分という事で、早く帰って来なさいと三号へ伝えます。そしてムキムキの猿は庶民。本来出会う筈の無い二人ですから、ここで三号が帰ると、二度と会う事はありません。ましてムキムキの猿は三号が口説きまくって来るので、三号が好きになってしまっていました。でもムキムキの猿は事故に遭った三号を助けた際、彼が持っていた限り無く婚約指輪っぽいブツを見ているので、三号とは恋をしてはいけない相手だと、最初から分かっていたのです。口説いて来る以上三号もムキムキの猿が大好きですから、よく覚えてもいない婚約者が待っているかもしれない家になんて、帰りたくないと言い出しました。禁断の恋ってヤツでした。私は早く帰れと思いました。


 帰ったんですけどね。もし家督を継ぐ為に用意された婚約者と結ばれる事になっても、そうなる間まではムキムキの猿の事が好きだし、家に帰るまでは恋人でいようという事で、長くはない交際、というか、互いを恋人と認識しての関係がスタートしました。友人としての交際期間が長かったので、恋人としての期間は僅かなものです。


 でも帰り支度の際、ムキムキの猿の前に三号のお兄さんが現れたんです。これがまた二号と同じ俺様系ってヤツの、権力と財力を追加されたジャイアンのような最悪の存在でした。以前から面倒臭い仕事を押し付けてきたりでムキムキの猿とは仲よくないわ、親御さんからの連絡がきっかけで記憶を取り戻し始めていた三号とも険悪でした。


 こいつと三号が兄弟だと明かされたのも、親御さんからの連絡がきっかけですね。親御さんは、兄弟の中で誰が家督を継ぐのに相応しいか、そろそろ決めたかったんです。このボンボン家兄弟は、三号とお兄さんと、弟さんからの三人構成なのですが、暫く三人の仕事ぶりを見ていた親御さんは三号に継がせたいと思った矢先、彼が行方不明になってしまったので必死に探し回っていたんです。ムキムキの猿の面倒を完璧に見てくれる有能さを持っていたように、三号とは仕事の能力も高い人間だったようです。


 一方お兄さんは家督に興味は無いのですが、何故か三号を引き留めます。当然三号は怪しんで、自身が記憶喪失になった事故を起こしたのは、お前なんじゃないのかと疑いました。ムキムキの猿もお兄さんへの印象が最悪なので疑念をぶつけます。お兄さんはそれに関してはっきりとした返事はせず、三号が支度を終えて帰路に就き始めた途端、ムキムキの猿を誘拐してしまいました。何でやねん。


 クライムサスペンスじゃんマジで~と思っていると、お兄さんとムキムキの猿を乗せた車が襲われたんですよ。ボンボン三兄弟の末っ子が差し向けた野郎共に。三号を事故に遭わせた犯人は、三号の有能さに嫉妬している家督継ぎたくて仕方無いマンな末っ子で、お兄さんはそれに気付いていたから三号を引き留めようとしたんです。ムキムキの猿を攫ったのも、自分の管理下に置いた方が末っ子の嫌がらせから守れると考えての事でした。でも野郎共が想定外に悪漢だったので、お兄さんはこのままでは危険だと判断し、単身で野郎共を引き受け、ムキムキの猿を一人で三号の元へ逃がします。しゃーなしでお兄さんを、二ミリぐらい見直してやりました。


 お別れした筈のムキムキの猿が追いかけて来るものですから、三号はびっくりします。ムキムキの猿から末っ子の所業を知らされた三号は当然怒り、三号を今度こそ闇に葬ってやろうと現れた末っ子と対決します。決着は三号の勝ちで着いたのですが、その際流れ弾で、ムキムキの猿が負傷しました。余りにも綺麗な陰謀への巻き込まれ方とその雑魚臭溢れる不憫さに、私は鼻で笑ってしまいました。ムキムキの猿は生死を彷徨っているので、現場で笑っている奴は誰一人いません。後から追い付いて来たお兄さんが医者を呼んでくれたので、死なずに済んだんですけどね。


 その後、お兄さんによりとっ捕まえられた末っ子からの情報で、三号が持っていた婚約指輪は偽物だと明かされました。三号が家督から逃げる為に外部で作った恋人と駆け落ちしようとしたんだと親御さんへ誤認させるべく、末っ子が用意した道具に過ぎず、婚約相手なんてどこにもいないんだそうです。晴れて自由恋愛を手にした三号は、回復したムキムキの猿を連れ、家督を継ぐ為実家に帰り、そこでムキムキの猿と結婚しましたとさ。おしまい。


 三号とのストーリーの特徴は、記憶喪失により正体不明の優男というスタートから、実はいいとこのボンボンでしたという身分差の恋へ変化する点でした。それまではベタベタに溺愛して来る友人だったけど、本当はそういう関係なんて起きっこない相手であり、もうこの先は接点を持てないかもしれないという緊張感が、ストーリーをピリッとさせてる、のかな。危険が纏わり付く身分だから、一緒にいると悲しませるかもしれないとか、離れた方がお互いの為かもしれないとか、両者共に葛藤しているシーンが何度もありました。そこを乗り越えていくのが激アツ~! ってなるのかな。恋する乙女達は。昔から身分差の恋を扱った作品とは多く見受けられますし、身分差の恋の魅力は理解出来た気がします。成る程ねえ。男性向けの恋愛ものでも、身分差って受けるんでしょうかね? ちょっと気になりました。


 長くなってきましたので、今回はこの辺で。


 よい一日を。



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