勇気は挑戦の第一歩!


 こんにちは。木元です。外部の賞に向けて書いている長編が、そろそろ書き上げられそうなんです。ながーい推敲が待っていますから完成にはまだ遠いんですけれど、でもゴールが見えて来ると気になる事が出て来て。


 今回応募しようと考えている賞は、原稿をデータ化して、メールに添付して送る形式を採っているんですね。コロナ禍での物流の影響や感染の恐れを考えて、原稿の受け付け方を昔ながらの郵送から、データ化して送信という形に変えた賞をちらほら見かけます。宛名で小説の賞に応募すると郵便局で職員さんにバレて、めっちゃキラキラした目で応援された事が超恥ずかしかった経験を持つ私からすると、正直有難いです。その職員さんは穏やかそうなおじさんだったんですけれど、私が持って来た封筒を見た途端、子供みたいに目がキラキラになったのを今でも覚えています。白髪がかなり入ってたし、もう退職されたかな。めっちゃ恥ずかしくて私、それ以降の応募する賞は、ネット上で応募出来るものに絞っちゃいましたもの。嫌って訳じゃないんですけれど、何だか照れるんですよね。未だにこの気持ちの理由を、上手く言語化出来ません。


 そんな感じに紙の時代は、原稿が入った封筒を郵便局に持って行くだけで緊張していました。歩きながら「やっぱり帰ろっかな」って、何度も考えたものです。ネット上で応募が済む賞に切り替えた今も、紙の頃程ではありませんが緊張します。カクヨムコンの時も緊張してたんですよこれでも。いつもコンテスト参加中はフザけた名前でウロついてるから、そんな風には見えないでしょうけれど。


 でも今回はカクヨムさんとは全く関係の無い、外部の賞です。規約も記入事項も異なりますし、その賞って応募者の名前とその作品名が、一覧になって表示されるんですね。受け付けましたよって確認の意味もあるのかな。つまりペンネームが必要という事……。別に「木元 宗」で統一すればいいじゃんとも思うのですが、いや、結果が出る間私の事だから、そのページを意味も無く何度も訪れては、一喜一憂するんですよ。「選考結果の発表日っていつだっけ」、「いややっぱり、またいつもみたいに最後の最後で落選するよ」、「こんなに応募者いるんだから無理」、「自信無い」、みたいに。精神衛生上宜しくありません。なのでせめて、過度にページに訪れずに済むようには出来ないかと考えたのです。もし訪れてしまっても、余り落ち込まずにいられるような……。つまり、訪れる方が恥ずかしいペンネームにすれば、見なくなるんじゃね? って。


 たとえば、「脱腸村水虫ノ助」みたいなのにすれば、魂込めた作品を真剣に送って来ている事からペンネームも真面目そうだろう人達に混ざって、私馬鹿なんじゃないのって嫌になって、来なくなるんじゃないかなって。絶対に浮くもん。浮かなかったら今年のその賞、再来など有り得ないだろう狂人達の宴になるもん。ペンネームなんて受賞後でも変えられるし、後から調整の利く事に悩むより、今取り除きたい不安に向き合いたい。取り除くっていうか不安を上回る恥を重ね塗りして、ヤケクソっていうか誤魔化そうとしてるだけだけど。あァーでも、真面目に「木元 宗」で応募したくない……! メンタルがボロボロになっちゃう……! 作品は真面目に書いてるから、別に私の名前なんてどうでもいいし! 所詮は本名を隠す為の記号じゃないか。どんな姿になったって、私は私だろ!?


 変な名前で応募しようかなって気持ちを後押ししてる理由がもう一つあって、その賞って参加すると、ネット上で批評が貰えるんですよ。検索すれば誰でも閲覧出来る場所で行われるので、受賞しても落選しても参加した時点で私の名前は、そのページが削除されない限り永遠にネットに刻まれるんですね。「脱腸村水虫ノ助」って。何かその光景って、面白くないですか? もしその名前で受賞したら伝説じゃね? って思うと、やっぱり勇気を出して応募してみよう! って、前向きな気持ちになって来るんです。


 ウワァーでもどうせなら、せめて女性らしい名前にしようかなあ!? このままだと病に侵されまくったジィさんなの? って思われる! 何がいいだろ「タイツ」とか!? いやそれは性別以前に誰が名乗ってもキショい!


 変な名前で応募するのは確定でしょうから、どこにどんな名前で送ったかTwitterでリンクか画像を貼るので、気になったら見てみて下さい。まだ書き上がって無いから先だけど。真面目な話選考後の批評は、参考になるかもしれませんし。


 それでは今回はこの辺で。


 よい一日を。



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