〇リズム感重視バァさん


 こんばんは。木元です。この頃暑い日が増えて来たので、レモネードを用意しました。これでやっと作業中の糖分不足を解決出来そうです。イヤッホゥ! ちょっと飴が残ってるので、その内消費したいですね。


 所で皆さん、カクヨムさん内に投稿されている作品の中で、ホラージャンルのものってどれぐらい読んだ事がありますか。私は何か読も、となった時、トップページの「最近完結した小説」から探すんですけれど、ジャンルで検索する事もあるんですね。ホラーって。そしたらあら不思議、二度見したぐらい作品数が少ねえ! ファンタジーとか恋愛モノと比べるとマジィ? ってぐらい少ねえ!! ほぉう!?


 今書いてる公募用の長編を完結させたら、次は何書こうかなってぼんやり考えてるんですよ。ネタ集めとしてプレイ中の乙女ゲーの調査はまだかかりそうなので、その間に違うジャンルでも書いてみようかなーって、調べ物も兼ねて検索してみたんです。そしたらコレ! 「何でホラーで検索したんですか」? 手癖だよ! ネットフリックスでホラー映画観過ぎて「娯楽=ホラー」という考えに、脳が汚染され始めたんだよッ!


 でも映像と文章って全く違うじゃないですか。だから江戸川乱歩とか夢野久作読みながら、現代のホラー小説ってどんな感じなんかなと、調べたかった訳です。江戸川乱歩と夢野久作は好きですし、調べ物うんぬん以前に趣味として読むんですけれど、現代についても学ばないとね……。って思う瞬間が生活の中でも起きてるんです実は。


 今って肘から先って「前腕」と呼ぶじゃないですか。昔は「下膊かはく」あるいは「前膊ぜんはく」とも呼んだんですよ。私は夢野久作の作品でだったかな、「前腕」という言葉を知る前に「下膊かはく」という言葉に出会って、「腕って肘から先は下膊って言うんだー」と思って過ごしてたんです。別に間違いでは無いんですけれど、今は滅多に使いません。でもそれに気付かなくて使ってたら、周りに「?」って顔される事が起きまくってですね、やっと現代では余り使わない表現だという事を知りました。最近は瘋癲ふうてんって使ったんですけれど、五十代ぐらいの方に久々に聞いたとびっくりし過ぎて笑われたぐらいですから、私の言葉の感覚とはマジで、昭和中の昭和に染まっているようなのです。語彙力が強いとか読書家と言うより、ただ偏っている奴になっているのではと感じています。「先に知ったのが下膊だから私にとって肘から先とは前腕より下膊と表す方がしっくり来るんだよ! スマホばっかいじってないで勉強しろォ!!」なんて、逆ギレ老人のような怒りを覚えた事は数知れず。私本は電子に乗り換えたので、スマホばっかいじってる側の人間なんですけどね。


 多分私が書いた小説内で「前腕」を表す際、「下膊かはく」って書いちゃってるんですよねえ。ルビぐらいは流石に振ってるでしょうけれど、伝わりにくいから「前腕」に直そうかなと思ってるんですが、癖で「下膊」と書いてしまっている部分があると思います。スマンネ。「前腕」と表した方が読む時のリズムがいいとなった文には採用しますけれど、多分基本的に「下膊」と書いてます。音として見た時「ぜんわん」と「かはく」だと、「かはく」の方がキレがいいから好きなんですよ。「ぜんわん」は締まりが無いから間抜けな印象を受けるので、積極的には使いたくないって理由もあるんです。文章がふわふわしてしまう。


 昔、定年退職された元新聞記者の文章の先生に作文を褒められた際、「まるで五十代の男性評論家が書いたような、非常に切れ味鋭いいい文章です」との言葉を貰っちゃったんですけれど(当時の私は大学一年生の十九歳だったから超複雑)、この切れ味とは多分、文章を読んだ時のリズムのメリハリが関係してたんだと思います。


 音で「ぜんわん」より「かはく」を取るような感覚の下に選ばれた言葉で文章を組み上げたら、そりゃあ読んでてハキハキした印象を受けるものが出来るじゃないですか。「グイグイ読ませる文章」の作り方ってセンスとか才能って言うより、音で言葉を使い分けてるかどうかってだけの話だと思います。私は元々メリハリのある音が好きですから無意識にやってましたけれど、グイグイ読ませる文章書いてみてー、という方は試してみては。この感覚の下に、多少長かろうと句読点でブツブツ切らなくても意味が捻じれず伝えられる文を書けるようになれば、読むと目が勝手にスラスラ追ってしまうような文章が書けるようになると思います。私はブツ切りも好きじゃないので、一文を長めに取るのも癖ですね。昔バンドをやっていたので、楽譜を眺めてる時と近い感覚で書いているのかもしれません。ブツブツ切れる曲なんてつまんないじゃないですか。端末とか電波の具合が悪いのかなって、聴いててストレスの原因にもなるし。


 もしオススメのホラー小説がありましたら、教えて下さーい。


 最後に、最近書いたレビューのリンクを。


「確かにただ、運転していただけ。あるドライバーと、息が詰まるラスト。」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881779875/reviews/16817139555304128042


 それでは今回はこの辺で。


 よい一日を。



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