第35話 地底族の王2

……トゥルース会談の部屋が爆破された後、人間族のレゾン、鬼人族のガオウ、獣人族のエルンモロ、小人族のドミノ、妖精族のアーレイ、魚人族のポイド達が壊された部屋に残っていた。残りの代表達は帰る奴もいれば爆発をされた事にキレてガトレイを追いかけた奴もいる。


「………レゾン詳しく教えてもらおうか」


そう言うのは魚人族のマーマンだ。


「……私も正直何でこうなったのか分からないんだ」


「分からない?原因はお前らが作ったロボットのせいだろ?そのロボットで世界統一を企んでるとガトレイは言っていたが本当なのか?」


獣人族のエルンモロが言う。


「さっきも言ったが我々人間政府が企んでる事ではない。裏に大きな組織が動いている。もう我々の認識外の力を持っていて困っている。……だが、裏で動かしている奴は見つけた」


「見つけた?……まさか……ガトレイか?」


ガオウがレゾンに質問をする。


「ああ、間違えない!奴が裏の組織を動かしている人物の一人だろう。何故なら我々しか知らない情報を奴は知っていたからだ」


「……あれか?お前の所の八王星やおうせいの一人が死んでいた事の情報を知っていたからか?」


「そうだ。人間世界では8人の王がいる、それが八王星やおうせいだ。だが、その一人が何者かに首が無い状態で殺された。そしてその事は八王星やおうせいしか知らない情報だ。……なのにガトレイは知っていた……」


「……それは八王星やおうせいの中に裏切り者がいるって事か?」


エルンモロがレゾンに言う。


「そう、裏切り者がいる。……だが既に8人いる中3人に絞る事が出来た」


「既に3人に絞る事が出来ているんだったら問い詰めたらいいだろ。何故しないのだ?」


「……私もしたいんだが、裏には大きな組織がいると言っただろ。もし問い詰めたりしたらその組織が何をしだすか分からん。下手に手を出す事が出来ないのだ。それにガトレイがそこに絡んでいるなら尚更てだしが出来ん」


「……なるほどな……所でガオウはレゾンに協力しているのか?」


マーマンがガオウに質問をする。


「……いや、俺はジャキ王に呼ばれて人間世界に行き。その戦闘用ロボットを破壊をする事になったんだがロボットが自爆を始め俺はその爆発でケガを負ってしまった。ジャキ王もその爆発に巻き込まれてから姿を見ていない」


「……では、ジャキ王は死んだのか?爆破に巻き込まれたんだろ?」


「……正直その可能性は高いジャキ王は死んだかもしれん」


レゾンが悲しげそうな顔で言う。


「……だが、私は何処かで生きていると思っている。可能性は低いがそう私は願っている」


「……そうか……レゾンこれからお前は悪魔族と戦うのか?戦争は避けれんぞ」


「……いや、悪魔族とは戦わない、あくまでガトレイ個人と戦争だ。それに悪魔族と戦う前に人間世界で内乱が起きると思う。人間世界が内乱で混乱している時にガトレイが人間世界に戦争を仕掛けてくるだろう。たぶんそれが奴の狙いだ」


「……もうそこまで分析しているのか……しかし何故ガトレイは人間世界の裏組織の連中と組んでいるんだ?何のためにガトレイは協力しているんだ?」


さらにマーマンはレゾンに質問をする。


「……分からん。……本当に分からんのだ。私も今さっき知ったからな、ガトレイが何故協力しているのか分からん」


レゾンは頭を悩ませる。


「……こんな事になってしまったのは全て我々人間側の責任だ。……我々人間政府側は裏の組織の世界統一を全力で阻止をする。……だが、全てが上手くいくとは限らない。……すまんがもし自分達の国に攻めに来たら自分達で何とかしてくれないか」


「……あぁ、分かった。自分の国は自分で守るとするよ。そのかわり攻めてきた奴らは容赦なく殺すぞ?いいな」


そうエルンモロが言う。


「あぁ、構わん。そんな奴は好きにしてもいい」


レゾンはその事に了承をした。


「……では俺は早速帰るとするよ。もし攻めてきた用に準備をしないとな、もしかしたらすぐに来るかもしれんしな」


そう言うとエルンモロは先に帰って行った。


「……私も帰ります。……今回の話は良く考えておきます」


あまりしゃべらないルージュルも帰って行った。


そこからはしばらく残った代表者達と少し話をした後に代表者達は帰って行った。


……そしてレゾンはしばらく1人でその部屋で沈黙のまま座っていた。数分立った頃にレゾンは大きなため息をつき、その部屋を去った。



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