第8話 最強の子
「アンタこれからどうするの?」
ジャキは何か考え事をしていた。
「……あぁそうだとりあえず……」
ジャキはまた黙り込んでしまった。ジャキは今後もし戦争が起きるかもしれない、大勢死ぬかも知れない。そう責任感が今ジャキに襲っていた。どう足掻いてでも戦争だけは避けたいそう考えた。
「……あいつに頼らないといけないのか…とりあえずドレインはここの森林を修復をしてくれ、そして世界樹に取りこまれた勇者の監視をしといてくれ」
「分かった。でアンタはどうするのか決めたの?」
「そうだな、とりあえず自分の娘に会いにするか」
「娘?あんたいつの間に子供なんか作ったの」
「俺の娘ではない。血は繋がってない養子の子だ」
「へーアンタが養子を引きっとるはよっぽど訳ありの事情があたんだろうね」
「……あぁその事についてはまた話そう。俺はそろそろ行くとするよ」
ジャキはドレインに別れを告げ、森林を後にする。
「次来るときはメロンパン30個持ってきなさいよ!」
がめつい奴だ。だが迷惑をかけてしまったし次は10個ぐらい持って行こう。
……人間の国に来て1週間が経過しようとしていた。ジャキは今人間の国のウラス王国に来ていた。人間の国はウラス王国 クレース王国 ズィーナ王国 ケタルト王国 アバヅ王国 ミャトル王国 ルーブス王国 ポレコ王国の8つの国で構成されている。レゾン・ウィロが王を務めてる国はクレース王国だ。そのクレース王国の南隣にある国ウラス王国に俺は来ている。ウラス王国は自然豊かで知恵の国とも言われている。そこに俺の娘がいる そうこの娘にある事を頼もうとしている。だがその前に向かいの奴が来ない。あれこれ1時間が経とうとしている遅すぎる。同行しているミアも苛立っているのが分かる。早く来てくれないかな。
文句を言ってる内に前から車が来た。多分迎えの奴だ。車が目に前に止まり運転席から慌てて出てきた。
「お久しぶりです魔王様、遅れて申し訳ありません。少しばかり道に迷ってしまいました」
「……ここに住んで何年になる?」
「はい。18年目になります」
方向音痴にも程がある。こいつは俺の前の秘書をしていたキアだ。勿論こいつも
「魔王様そちらの女性の方はどちら様でしょうか?」
「あぁ、こいつは」
「初めまして。私はジャキ様の現秘書でございます。キア様は以前ジャキ様の秘書をしていたと聞いております。さぞかしジャキ様もいい迷惑していたと思われます。それに今は娘さんの執事をされているとジャキ様のおそばで仕事ができなくて残念ですね」
「いいえ、私は魔王様の直々の命令で娘さんの執事をさせていただいております。とても光栄に思っています」
頼むから喧嘩しないでくれ。俺は疲れているんだ。やるんだったら俺が見てない所でやってくれ。そうジャキは心の中で思いながら颯爽と一人で車に乗った。
………数分が経ち やっと車が動き出した。お互い和解できたようだ。
「キア、最近のアイシャはどうしてる?」
「はい、アイシャ様は大きな体調不良が無くとても優秀でございます。勉学は学校の中で上から4番目の成績です。魔法の知識は上級魔法の勉強を独自で勉強しています。私がいらないぐらいです」
「…フン」
ミアが鼻で笑った。まだ喧嘩してるのか?…まぁ元気そうで何よりだ。
………アイシャ、アイシャ・ホロースト、これが娘の名前だ。俺は18年前にある母親から頼まれて預かる事にした。その母親は最強一族と言われる人間で人間の国では恐れられていた。その名の通り最強だからだ。だがその最強一族は滅んでしまった。1人の女の子以外全員殺されたのだ。母親はアイシャを生んですぐ殺された。母親は俺にこの子が誰かの手に渡したらダメだ、アンタしかこの子を預けることしか出来ないと言われた。そして俺が預ける事になって現在に至る。
アイシャも最強一族の血が流れている。もしアイシャがその気になれば世界なんて一瞬で滅んでしまうだろう。それぐらい最強一族は恐れられている。…いや、アイシャだけは特別だ。アイシャだけは最強一族の中でも歴代1番だろう。それぐらい強い。アイシャの固有能力、
そうこうしている内に屋敷に着いてしまったようだ。
「魔王様付きました。アイシャ様もお待ちになっておられるでしょう」
さぁーアイシャとご対面だ。
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