第7話 王の力

ジャキ王は意識を取り戻した女勇者ルミナス・アスレイを聴取しようとしていた。


「お前らの計画は何だ?」


「……こんなケガ人に質問するのか?それに私は今世界樹に取れこまれそうになっているんだぞ」


「自業自得だ。早く言わないとお前の顔を引きちぎるぞ」


「……まぁ組織の連中の所にはもう戻れないだろう。だが、お前に言う事はない」


「……生意気な奴だ。どうせ助からないに、まぁーいいだろう。それともう一つ何故お前がワンの力を持っている」


ワンの力?フフフッそれは偶然の賜物だよ。私が幼い頃に突如、ワンの力を授かったんだよ。首の所に紋章があるのが分かるだろ?それがワンの証明だ」


よく首の方を見ると十字架みたいな四芒星の形があった。これがワンの紋章か初めて見る。


ワンの力は世界を大きく変える力があると聞いたことがある。それにワンの力を持つ者は5人いると言われてるけど?」


ドレインの言う通りこいつ含め5人のワンの力を持つ者がいる。それも人間だけが力を授ける事が出来る。それにその5人が集まると大いなる力が宿ると言われている。それが人間族の切り札とも言えるだろう。


俺は前に人間の国でやる事があると言っていたと思うがその一つであるワンの力を回収する事だ。ワンの力は未知数過ぎて危険すぎる。だから回収する必要がある。これも人間と悪魔の共存のために。


「……ジャキ王 何を企んでいるのか知らないが、まさかワンの力を奪うつもりか? ……もし奪うつもりならそれは叶わない事だ。ワンの力は所有者が死ぬと自動的に次の適任者に飛んで行くと言われている。無理に奪おうとしてもその所有者が突然死んでしまうらしい。何故だか知らないがな。そもそも、ワンの力を持つ物に喧嘩を吹っ掛けたりしないだろ」


「その適任者の条件は何だ」


「……条件?フン決まっているだろう。世界をひっくり返す力がある奴の所に宿るんだよ。私もその内の1人だ。だが、もうすぐこの世界樹に取り込まれて眠りについてしまうだろう。世界を変える事が出来なかった」


「世界を変える?お前ら組織は何を考えている」


「……言っただろ?お前に話す事はないと、だが一つだけ教えてやる。……お前という魔王の存在が害なんだよ。私たちは魔王という存在だけで怯える人々がいる。だから我々勇者が存在するのだ!何が人間と共存だ!そんなの人間は望んでないぞ!お前らの都合で生きてるわけではない。上からの目線で気に食わないんだよ!そんなに共存が目的ならお前が死ねばいいだけだ。お前が死ねばお前の望む世界になるかも知れないぞ!」


ジャキ王は沈黙した。…しばらくすると口を開きこう言った。


「俺はまだ死ねない。やる事がいっぱいあるしな」


「……このご都合主義者が時期が来れば死ぬという事か」


「……あぁ、約束しよう」


感情の無い顔でルミナスにそう約束をした。


「……その嘘がどこまで続くやら楽しみだ。だが、お前を殺しに来る刺客は何千といる死なないと良いな」


ルミナスは不敵な笑みで言った


「グッ‼ガァァァァ‼」


どうやら、時間が来たようだ。


「さっ最後に忠告しといてやる。もうじき戦争が始まるだろう。準備をしとくんだな。お前が原因で大勢の種族が死ぬ。お前の仲間もな!」


そう最後に汚いセリフを言われルミナスは世界樹に吸収された。



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キャラクター紹介

 種族:精霊族

 名前:ドレイン(木の精霊)

ステータス

 魔力:750/1000

 物理攻撃:200/1000

 魔法攻撃:750/1000

 物理耐性:150/1000

 魔法耐性:800/1000

 持久力:200/1000

 精神力:650/1000

固有能力

 世界樹ユグドラシル

 ・様々な植物を自由自在に出現させたり操作ができ植物や大地の再生が出来る。植物と会話が出来る。

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