第6話 暴走
「ウガァァァァァァァ!」
あの野郎後先考えずに暴れてやがる。早く止めないとこの土地が滅茶苦茶になってしまう。だが相手はあのバカデカい世界樹だぞ、どうしたらいいんだ。けどあの世界樹を操るのに相当な体力を消耗するはずだ。時間の問題だろう。
「ドレインは他の植物を使って世界樹の動きを制限してくれ。俺はあのルミナス・アスレイを潰す。もうそれしかない」
「フッフッ!フガァーーー!」
「なっ何だ⁈」
うめき声と共に地響きと地面が浮き上がってきた。これが世界樹の力なのか。立っているのがやっとだ。早くあいつを…!
「グガッ‼」
急に目の前から木の枝が俺の四肢に絡みついて来た。そのまま四肢を潰しやがった。
「アンタ手足が取れかけてるじゃないか!」
「しっ心配するな。お前は世界樹を止めるのに集中しろ」
「BUAAAAAAAAA!」
立て続けに魔弾が飛んできた。大きく体の損傷をしてしまう。この状態が続くのは良くない、俺の体力が持たなくなってしまう。こうなったら一気にかたずけてやる。
「ドレイン!俺が合図をしたら身体強化の魔法を俺にかけてくれ!」
「分かった。でも止めるのに精一杯だから10秒ぐらいしか効果がないかもしれない」
「それで十分だ!」
俺はあいつに全力の魔力開放をしたパンチをぶつけることにした。魔力開放をすると、体が動かなくなるからやりたくないんだが戯言を言っている場合じゃない。
足場が悪いなか姿勢を低くし、足に力を溜めた。
「
「GUGIGI GAAAAAAAAAA‼」
あの女勇者も木の根っこで防ぎに来た。
「今だ!かけてくれ!」
ドレインに合図を送り身体強化の魔法をかけてもらう。あいつも木の根っこで防ぎにきたが身体強化のおかけで蹴散らすことが出来た。そのまま女勇者に一直線だ。
「これで潰れろ!」
全力のパンチを女勇者にぶつけた。確実に右半身をえぐり取った。俺はブレーキが効かずそのまま木の根っこにぶつかってしまう。
「どうだ‼」
振り返って様子を見た。だが、奴の体をえぐり取っても生きていた。奴はもう人間では無くなっていた。もう世界樹の一部になっていた。
「グッ グガァーーー」
しかし様子がおかしい、最後のパンチが効いたようでもう制御が効かない用だ。あたりの植物や木の動きも止まっている。奴の体も世界樹にどんどん取りこまれていく暴走が止まったんだ。
「おっ終わったんか」
ジャキは安心したのか一息ついた。
「……ウッ まっ負けたのか」
ルミナス・アスレイも意識を取り戻したようだ。俺は一息付いていたが、すぐに立ち上がりルミナス・アスレイの元に近づいた。
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