昨日みた夢
@yatume
1
広く、緑生い茂る大地に立ち、ぬくもりの風を受ける。
母の懐で丸くなっていた夜11時を思い出す。懐かしい風だった。
大きく息を吸い、感傷に身を任せ、深く目をまばたいた刹那、目の前にあたたかなログハウスが現れた。
直径50cmはあるだろう丸太んぼうが層になって、壁が形成されて
女性がいました。壁によりかかってた。
びっくりして少し泣きそうになりましたが、話しかけました。
その前に話しかけてきました。
「若いでしょ、いくつに見える?」
僕ははっきり言いました。
「33?」
女性は少しぎょっとして
「すごい、ぴったり」
一呼吸後に
「うん、うん。こんなに大きくなったんだね。ありがとう」
と言いました。
その後はよく覚えていないけど、ささやかな談笑の間、多分僕はずっと涙目だったと思う。
*
目が覚めた。
心臓がバクバク鳴るのを少しなだめた後、スマホに目をやり
「しまった、しまったな、2限まで寝過ごしてるじゃないか」
手を挙げてばったり後ろに倒れ、死んだように目を閉じたが、結局横向きになってまたスマホを触った。
バー上に目を泳がせると、珍しい通知があったので、何よりも先に開いてみる。
そのメッセージの内容だけど、発作がひどくなって、大学病院に入院するらしい。
心臓が絞られるような感覚を覚えた。
「とても心配しています。お大事にね」
らしくない言葉を紡いだ
昨日みた夢 @yatume
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