昨日みた夢

@yatume

広く、緑生い茂る大地に立ち、ぬくもりの風を受ける。

母の懐で丸くなっていた夜11時を思い出す。懐かしい風だった。

大きく息を吸い、感傷に身を任せ、深く目をまばたいた刹那、目の前にあたたかなログハウスが現れた。

直径50cmはあるだろう丸太んぼうが層になって、壁が形成されて


女性がいました。壁によりかかってた。

びっくりして少し泣きそうになりましたが、話しかけました。


その前に話しかけてきました。


「若いでしょ、いくつに見える?」


僕ははっきり言いました。


「33?」


女性は少しぎょっとして


「すごい、ぴったり」


一呼吸後に


「うん、うん。こんなに大きくなったんだね。ありがとう」


と言いました。


その後はよく覚えていないけど、ささやかな談笑の間、多分僕はずっと涙目だったと思う。
















目が覚めた。


心臓がバクバク鳴るのを少しなだめた後、スマホに目をやり


「しまった、しまったな、2限まで寝過ごしてるじゃないか」


手を挙げてばったり後ろに倒れ、死んだように目を閉じたが、結局横向きになってまたスマホを触った。


バー上に目を泳がせると、珍しい通知があったので、何よりも先に開いてみる。


そのメッセージの内容だけど、発作がひどくなって、大学病院に入院するらしい。


心臓が絞られるような感覚を覚えた。


「とても心配しています。お大事にね」


らしくない言葉を紡いだ



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

昨日みた夢 @yatume

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ