第24話 強制回復魔法(快楽付き)
保健室でシンカの介抱を行うために服を脱がせた。
彼の上半身に不可思議な膨らみを見つけたところだ。
どうやら彼改め彼女は、女だったらしい。
「ぼ、僕は女だよ! そうに決まってるじゃないか!!!」
「……そうなのか?」
余はイリスに視線を向ける。
「いえ、そんな話は聞いたことがないですが」
イリスが首を振る。
「ふむ。一人称が”僕”で、制服も男子生徒用のものを着用しておるではないか。髪型も比較的短めだしな。それでは、男と間違えてくださいと言っているようなものだろう」
もちろん、余の魔眼や魔力探知を使えば、こやつの正体にも気づけておっただろうが。
余は学園生活を送る上で、ある程度自分の力を制限しているのである。
ゆえに、そこまで詳細に調べることはしなかったのだ。
「う……。戦場ではなめられないように、男のフリをしていたんだ。その癖が抜けなくて……」
「まあ事情はわからなくもない。今はそれよりも、お前のケガの件だ。まだ痛むのだろう?」
「そ、そうだね」
「よし。ならば、もう一度余が回復魔法をかけてやる」
余はシンカに迫る。
「えっ!? いや、いいよ! もう大丈夫だから!」
「遠慮するな。元はと言えば余がやり過ぎた結果だからな。きちんと治してやろう」
「い、いらないって言ってるだろ! 僕の体は丈夫なんだ!」
「ええい! 強情なやつめ! イリス、こやつの手を押さえろ!」
「承知しました!」
「ちょっ……、やめてっ!! 二人とも!!」
シンカが抵抗するが、イリスは彼女をベッドに押し倒し、両手を押さえつけた。
「さあ、始めるぞ」
余はシンカの上に馬乗りになり、彼女の胸元に手を当てた。
そして、回復魔法を発動させる。
「あ、あああっ! あんっ!」
シンカが悶える。
回復魔法には様々な種類がある。
今回は余が彼女を傷つけてしまった負い目があるので、やや上等な回復魔法を使ってやった。
具体的には、単純な回復効果に加えて、精神的な快楽も与える魔法である。
「ど、どけーっ!!」
シンカがイリスを振り払おうとする。
しかし、彼女程度の腕力ではイリスの拘束は解けない。
イリスは身体能力と雷魔法においては魔王軍の中でも上位に位置するのだ。
いかに首席合格者とはいえ、高校一年生が太刀打ちできる相手ではない。
「ちょ、ちょっと!! 本当にどいてよ! ダメなんだ! 何かが来てる!!!」
「なるほどな。性的な快楽を感じておるのか。遠慮せず堪能するがよい」
余はそう言う。
そもそもこれは詫びなのだから、彼女が楽しんだところで咎めるつもりはない。
「そういう問題じゃないんだよっ! くっ! このっ! ああっ! ひゃあっ!」
シンカが身を捩る。
「シンカさん。我慢しなくてもいいんですよ?」
イリスがそう囁きかける。
「そういうわけじゃなくてっ、ダ、ダメっ! は、離してよぉ!!!」
「もう一息だな。ほれ、サポートしてやろう」
余は強くシンカの胸を揉みこむ。
「ああぁんんんん!!!」
シンカがひと際大きな声を上げる。
「これで仕上げだ」
余はシンカの胸の突起をつまみ上げる。
「はぅううん!!! ひああああああっ!!!」
彼女は盛大な声を上げ、絶頂したようだった。
体を弓なりに反らし、ビクビクと痙攣する。
「……ふむ。どうやら完治したようだな」
余は手をシンカの体から退ける。
「……はあ……はあ……。……え?」
シンカが呆けた顔で余を見る。
「終わったぞ。骨折は完全に治ったはずだ」
「……あ……」
シンカが自分の胸を見下ろす。
痛みがなくなっていることだろう。
「……あれ? ほんとうだ……」
シンカが呟いた。
「もう大丈夫そうだな。よかったではないか」
余はシンカから離れ、ベッドの端に腰掛ける。
「……そうみたいだね」
シンカも起き上がり、自分の足を確認する。
「……すごい。折れていたとは思えないぐらい、すっきりしている」
「当然であろう。余が直々にかけてやったのだから」
「……ありがとう」
シンカが素直に感謝の言葉を述べる。
「気にすることはない。元はと言えば、余の責任である。さあ、後片付けは余とイリスに任せて、お前は帰路につくがよい」
「……後片付け?」
シンカが首を傾げる。
……むう。
こやつ、気づいていないらしい。
「シンカさんが漏らしたこの液体の処理ですね。ベッドがグショグショです」
イリスがそう言う。
シンカの顔が真っ赤に染まる。
「ええええっ!? ぼ、僕、そんなことになってるの!?」
「はい。大惨事ですね」
「なっ!? う、嘘だろ!?」
シンカが慌てて自分の股間に手を当てる。
「ほ、本当だ……」
シンカが絶望的な表情を浮かべる。
「まったく世話の焼ける女だ。イリス、そのシーツをベッドから取り外せ。余が魔法で洗濯してやろう」
「わかりました。お願いします」
イリスがそう言って、汚れたシーツを取り外す。
余はそれを至近距離で観察する。
「ふむ。さすがは”流水の勇者”だ。排泄物にも、確かな魔力を感じる。これを触媒にすれば、より上級の水魔法も発動かもしれぬ……」
「ちょっ! 何を観察してるのさ!」
シンカが叫ぶ。
「何を恥ずかしがっているのだ。お前は今、余の前で痴態を晒したばかりだろうが」
「それはそうなんだけど! でも、あんまり見ないでほしいかな!」
「わかったわかった。では、手早く済ませるぞ。余も忙しい身なのでな」
その後、余の魔法でシーツとベッドを洗浄しておいた。
「これでよし。……ん? いや、あと1つ洗っていないところがあったな……」
「えっ。どこ?」
シンカが首をかしげる。
やれやれ。
自分では気づいておらぬのか。
世話の焼ける奴である。
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