第4話 一軒家

{ブービートラップでした。本当にすみません。}







レーザーの照射先に反応してHUDに照準が表示される。

十字の真ん中に点が一つある照準だ。

それを曲がり角に向けながら進んでいく。

後ろから二列目に彼は居た。

途中、大通りに出るので情報を一通り纏める為に家へと押し入る。


「・・・居なさそうだな」


一階建ての家の机の上を片付けた。

ジュースの瓶に栄養剤。あとは、注射器があった。中身はどうせアレだろう。


「名前は?」


「ダニー・ニコイル少佐です」


「コフレス軍曹です」


「彼は?」


「彼はデイビット。デイビット・アンデムーンです」


「なるほど。デイビット。私はジョニー中佐だ。よろしくな」


ジョニーはそう言い握手を求める。

彼はそれに応じ、銃から手を離し、手を握った。

少し力強く握手している所からジョニーが人を大切にする人だとわかった。

ギュウッと手袋が音を出す。

そして、手を離した瞬間バリン!とガラスの割れる音がした。

全員がそっちに銃を向けるとチュウっとネズミが鳴いた。


「チッ・・・」


ダニーが舌打ちすると銃を下げた。

それに続いてコフレスも銃を下げるが、ジョニーは音の発生元に銃を向けたまま確認をする。

すると、ジョニーに飛びかかった赤黒い何かが奇声を発する。


「コンタクト!!」


ダニーが声を張り上げる。

ジョニーが蹴っ飛ばし、階段を転げ落ちる音がした後。ジョニーが銃を撃った。


パチュ!


そして、小さくタスッと倒れる音がした後。全員が近づく。


「今のは・・・」


コフレスが腕のデバイスで調べようとする前にダニーが言う。


「資料にあった[アウロス]の子供・・・あれは乳児か?」


「なんでそれがここに!?」


コフレスがハッとしてダニーに問う。


「フム。調べる必要があるな。二人はここに残ってくれ。4人で調べる」


「イエッサー!」


二人の兵士がヘルメット越しに返事をした。

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