第2話





それから数日がたった。学校が始まった。Bクラスだった。




「入学式をするから体育館に移動してください」




『はい』




整列して、体育館に入場した。入学式が進行して行った。先生の紹介やこの学校についてだった。




「生徒会長の話、生徒会長、クリース=クロードさん」




「はい」




ステージの音拡張の魔導具で話し始めた。




「こんな綺麗な日に可愛い後輩たちが入ってきてくれたことを嬉しく思います。この学校は魔術について学べる学校です。皆さんは魔術の才能が少しあります。なので全力で学んで魔術師団に入れるようになりましょう。以上。生徒会長クリース=クロード」




「ありがとうございました。次に理事長の話、理事長サーケ=コーナス先生」




「はい」




決まったところに行き、




「皆様が入学してきたことを嬉しくおもいます。保護者の皆様や在校生の皆様には、理事長が変わって不安だとは思いますが、色々な人が学べるようにして行くつもりです。それと不安なことがあればすぐに教師に思うしつけ下さい。私どもとしても全力で魔術を教えていきたいです。以上。理事長サーケ=コーナス」




「ありがとうございました。これで入学式を終わります」




終わったので教室に戻った。それから少し話があって下校になった。みんなどこかによるとか言っていた。僕はどうしようかなと思った。この街を少し知る必要があるなと思ったから街を回ることにした。現役時代に貯めた大量のお金があるからそこまで困ることが無かった。街を歩いていると僕の通っている学校の制服だった。それも遠くから見ても分かるほど嫌がっていた。それも三人で集っていた。仕方ない。




「すいません。そちらのお嬢様、困っていますか?」




「はい」




「イケメン気取りか?女の前だから」




「いや、別に名前すら知らないけど、嫌がってるのは分かるので」




「俺に勝てると思ってるのか?こう見て一応、魔物をかっているのだぞ」




「その勢いで女性を狩っちゃ、悪者ですよ」




「うるさいぞ。黙れ」




遅いな。この遅さなら七回は殺せるぞ。でも殺すと面倒だから。気絶させる程度にすることにした。一人は普通に殴りに来たから交わして蹴飛ばした。少し力を加えすぎて隣の壁まで飛んで行った。コートを掴んできたから少し魔力を手に纏わせて腹パンをした。泡を吹いた。最後の一人は剣を抜いた。それで切りかかってきたからまだ纏わせたまま腹パンをしておいた。




「フゥ。片付いた」




「なんで格闘術が出来るの?」




「知らない。じゃあな」




「待って、なんで助けてくれたの?」




「さぁ。気まぐれ」




「そっか」




そのまま家に帰った。服を綺麗にしておいた。洗濯とかもしておいた。少し経ってからココアが帰って来た。






「相変わらず、強いね」




「ああ。例の三人ですか?」




「そうだよ。事情聴取で怖いから捕まえてくれと頼んできたと言っていたわ」




「そうか」




「何したの?」




「少し気絶してもらっただけですよ」




「そうか」




それから荷物の整理をしておいた。学校に行くと昨日助けた子に呼ばれた。




「昨日はありがとうございました。お礼を言えなかったから」




「言ってる時間があるならあのくらい誰の力を使わなくても避けられるくらい強くなりな。今、お前にできることはお礼をいうことじゃない。努力することだ」




「でも」




「下を向くな。瞳が曇ると魂まで曇るぞ。そんなやつに何が出来る?前を向け、そうすれば、未来が見えるはず。顔を上げろ、今諦めたら何も出来ない。一秒でも前に進め、今はそれしかない。だから顔を上げて前を向いて少しでも少しでも前に進むんだ」




言いたいことだけいって去った。




その後近くで聞いていた女の子の友達が話しかけた。




「あいつ何者?あんなこと言う権利あるの?気にしない方がいいよ」




「でも、あの人の強さは本物よ」




「なんであの子を守るの?」




「言っていることは正しいよ。誰かを頼らないと生きていけない。それは事実だもん」




「そっか」






教室で注目を集めた。多分、それだけあの子だ有名なんだろうな。まあどうでもいいけど。男の人が話しかけてきた。




「あの子に何かしたのか?」




「あの子って何者?」




「知らないの?」




「はい」




「有名な魔術の娘だよ」




「そっか。知らない」




「何をしたの?」




「三人の男性に絡まれていたから助けたんですよ」




「よく勝ったね」




「勝率の高いものしか手を出すつもりはない」




「そっか」




それか授業があった。普通に受けた。






数日が経った。クラスにも慣れてきた頃。ココアが迷宮の捜査で丁度出ている時に、




入口。




「ここからは関係者以外立ち入り禁止です」




「ドン」




適当詠唱の【ライト・クリーナ】で殺された。それも軍用魔術だった。そこから予定通りに分散していた。




こんなことになっているとは知らずに今日は寝ていた。教室に数人入ってきた。




「はい。動かないよ」




「ここは立ち入り禁止だよ」




「うるさいぞ。ドン」




雷魔術で殺した。




「適当詠唱。うそ」




「よく知ってるな」




「そこの女」




「私ですか?」




胸が大きくて髪が黄色でショートにしているの子だった。




「そうだよ。こっちに来い」




「はい」




「行っちゃダメ」




「黙ろうか。ドン」




『きゃああああ』




それに驚いてその子が僕に当たた。その衝撃で起きた。




「何?」




「ごめんね」




「別に、それで何が起きてるの?」




「何が起きてるか?」




「理解してないの?」




「うん」




「前のやつらが占領してる」




「そいう事ね。仕方ない」




「何かするの?やめておいた方がいいよ。あいつら適当詠唱が使えるよ」




「あっそ。それがどうした?」




「え?」




立ち上がった。剣を腰につけた。




「お前動くな。ドン」




「遅いな」




もう後ろに回っていた。回し蹴りを食らわせた。無詠唱で雷魔術を発動した。雷魔術で最も弱いやつである。【サンダー・ドリカム】である。僕が使った場合麻痺する程度ん強さが出てしまう。魔力無効紐を出して縛った。クラスの全員が驚いていた。だって抵抗出来ない敵に一人で動いて捕らえたのだから。




「少し話を聞くか」




思いっく顔面を殴った。それで起きた。




「とんでもない」




「それで君は何をしにこの学校に来たのかな?」




「言うわけないだろ」




「なら死ぬしか道はないよ」




「分かったよ。俺らは雇われたんだよ。学校に侵入するために」




「買主の目的は?」




「この学校に入学申請を落とされたから理事長に復習をするって言っていた。俺らは侵入したら女性をすきにしていいって言われたから」




「そいうわけな。喋ってくれてどうも」




「解放とかは?」




「ないな」




「言ってることと違うぞ」




「誰も解放すると入ってないぞ」




廊下に出ると誰もいなかった。このタイミングで攻めてくるとはココアの予定を調べたな。理事長に急いだ。




「ここか」




ドアが壊れていた。




「やめるんだ」




「お前のせいで私は人生はどん底なんだぞ。責任を取って死ね」




「やカナ。殺しても何もならないぞ」




「教室には」




「そいつらなら倒して拘束させてもらったよ」




「嘘だろ。一応、魔術師団にいた経験者たちだぞ」




ごめんね。僕はその中でも難しいクエストを受けてる部隊にいたからあのくらい特に問題はない。




「そっか。でも勝っちゃったから」




「そうか。なら先に死んでみるか?」




「魅力か」




「え、なんでそれを」




「僕、残念なことに魔術体制が高くてね。全く効かないね」




「なんで、こんなに私は不幸なの」




「理事長、どうしてこの子を落としたんですか?」




「だって、」




「正直に言ってください」




「最近の支流が攻撃系だから」




「ああ。そいう理由でしたか」




「ああ。この子の家は代々精神系魔術の家でな」




「この子の家系に恨みとかは?」




「そんなものはない」




「受からなかったからってこんなことは間違っている」




「私は取り返しのつかないこと」




「一人でも殺したのか?」




「うん。入口の人を」




「犯したりは?」




「今回、一年の今日知る分しか用意してないから、少し被害が出てるかも」




「そうか。理事長、魔術師団に連絡は?」




「無理よ。ここにはいる時に結界に魔術式を変えたから簡単には入れないわ」




「結界は得意分野ですね。今すぐ犯罪者達をとめてくださ」




「分かったわ」




いった通り数人の被害が出ていた。玄関から出て結界の所まで行った。魔術式にアクセスしてみた。本当に複雑に変えられていた。通信用魔導具が反応した。




「はい。なんですか?ココア」




『やっと出た』




「どうかされましたか?」




『何かあったの?』




「どうして?」




『例の魅力の子が来たでしょ?』




「どうしてそれを」




『数日前から付けられてね。少し調べて見たからね。それでその子、精神系以外に結界系も得意みたいだね』




「そうなんですか?」




『君ほどではないよ』




「それは分かっています。この世界で知ってる限りで勝てるのは怪しいですけどジークとココアさんだけですから」




『そうだね。それ解除出来そう?出来ないなら私から頼んでジーク向かわせるけど』




「この位なら五分くらいで行けます。少し雑すぎて失敗すると壊れる可能性があるので」




『そうか。頑張ってね』




「はい」




解除に取り掛かった。本当に雑にやりすぎ、常時展開結界は少し特殊に作られているから下手に書き換えると大変なことになる。数分で書き換えを普段通りまでなおすことは出来た。少し疲れた。




「フゥ」




「大丈夫ですか?」




「あなたは確か?」




「その節はすいません」




ぶつかってきた子だった。




「何か手伝えることはありますか?」




「ないよ。これはその分野にしか分からないからね」




「結界が得意なんですか?」




「そうだよ」




「意外です。普通なら攻撃系の方が得意な方が多いのに」




「そうか?」




「はい」




また続きを始めた。ここの結界ココアが張っただけあってとても複雑だった。それに面倒なようにしたせいでこれまでで一番大変あった。




「フゥ」




それと同時に『グゥウ』




「お腹すいたの?」




「いやそんなことはない」




「少し用事があるから」




「ああ」




仕方ない少し解体することにした。その方が分かりやすかった。それで行っていると帰ってきた。




「どうした?」




「これどうぞ」




「これは?」




「私の手作りなんだけど」




「どうも」




一旦やめることにした。




「いいの?」




「もう少しで完成する」




「早いね」




「一応、得意分野だからね」




「そっか」




「貰っちゃっていいの?君の分が無くなるよ」




「いいよ。最近、太ってしまって、ダイエット中だから」




「少しは食べないと」




「それを言うなられさんこそ。全く食べてないじゃないですか」




「僕はいいの。食わず飲まずで三日は行けるから」




「それは体に良くないよ」




「お前は俺のなんだよ」




「ごめん。お節介だった」




「こっちこそごめん」




「私が悪いから」




「でもさ」




「気にしないで」




「食べさせてもらうね」




「うん」




普通に美味しかった。卵焼きを半分食べながら女の子を見るといいなって感じだから。口に入れてあげた。普通間接キスである。




「これって」




「間接キスだけど、なにか?」




「そんなことしたら私が女子に殺される」




「何が?」




「しないと思うけど、女性に意外に人気があるんだよ」




「そっか。僕は別に気にしないからいいよ」




「そうなの?」




「ああ」




それから食べてからまた取り掛かった。大半出来上がっていたから問題はなかった。数分で元通りに完成した。




「フゥ。これで問題なく起動する」




「出来たの?」




「ああ」




理事長室に戻った。




「こっちは終わった。そっちは?」




「元通りに戻しました」




「意外に時間がかかったな」




「思った以上に酷いことになっていたからね」




「そうか。ご苦労だった。こっちもすぐに片付ける。先生方、生徒を返してください。それと襲われた人は心のできるだけ気おつけなさい」




『はい』




分散して行った。




「死体とかは?」




「専門系の人に回収させた」




「そうですか」




「今回はありがとうね。それにしても君は何もの?」




「僕ですか?」




「ああ」




「普通の魔術の使える生徒ですよ」




「そうか。君の情報はこの三年分は分からなかった」




「そうですか」




「ああ」




「では失礼します」




荷物を取りに戻った。先、弁当をくれた女性が待ってた。




「どうしたの?」




「来るのを待ってた」




「なんで?」




「だって」




「どうしたの?」




「そんなにお話できなかったし、」




「そこを気にするのか?」




「だってさ、やる気はなさそうでも魔術の才能と魔術師相手の対処の仕方をよく知ってる」




「ああ。俺の恩人の教えだよ」




「恩人って?」




「この学校でそれなりに張ってるいる教授だよ」




「もしかして、ココア=ジューナさん?」




「そうだよ」




「あの人すごいもんね」




「ああ」




おしゃべりしながら歩いていた。家までしっかりと送ってあげた。明日から三日は今回の事件の処理のために休みになった。



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