第6話
そこに降りたつとメイドが持っていたものを落として、騎士は剣を構えた。王女殿下をお姫様抱っこをして飛び降りた。王様はシワになるからという理由でやらないから代わりにやった。服は飛んでいる時に光魔法を使って着替えてもらった。
「お前たち何者だ?」
「王様、何者だろ?」
「知らんがな」
「ここの王様はジェネリック様だけだ」
「騒がしいぞ。何事だ」
「こちらは危険です」
「お久しぶりです」
「そうだな。それで後ろのドラゴンかワイバーンかよく分からんがなんだ」
「私も見た時は驚きましたが、王女殿下のスカートを今、風と生活魔法で直している人の眷属らしいです」
「君は、会ったことないな」
「そうですね。初めまして」
「そうだな。名は?」
「レイ=フォン=ジェングリスと言います」
「失礼だが、お主の二つ名は、魔塔とか言わないか?」
「魔塔ですけど、何か問題がありますか」
「執事、今すぐ、応接室の準備、メイドはお茶とお菓子の準備を」
「気にしないでください。昔の生きたりですから」
「しかし、この国を救った英雄様にわざわざ来てもらったのに失礼なものを見せました」
「僕が悪いので気にしないでください。空から来るなんって予想外でしょうし」
「それは、それで要件は?」
「魔法飛行船を見せてもらいに来た」
「あれは付与が必要」
「だからわざわざ本人を森の中から呼んだのではないか」
「そうなんですか」
「ああ」
「呼び出した」
「そのせいで色々大変でしたよ」
「そうか。応接室の準備が出来た」
「そんな所はいい。飛行船を見せてくれ」
「わかりました」
案内してもらうと意外に上手くできていた。
「周りの形はいいのですが、中が暑すぎて」
「ほぅお。開けらせてもらうな」
すごく重かったけど何とか開いた。開いた瞬間にすごい熱風が来た。
「こりゃあ凄い」
【体温維持】をかけた中に入ると以外にすごい出来だった。でも操作する所はいまいちだった。加工魔法を用いて加工して魔石を入れた。それに指定と指示と操作と魔力操作を四連付与した。これは簡単なことではない。歩いていくと上に出たバーとかも完備されていた。他にも配送庫、食材保管庫、調理室などなどあった。そこに必要な魔法を魔石に付与して常時発動と条件発動を指定して回った。すごく広い広場みたいなところに行き、ここには時期によって変わる条件発動と常時発動の設定をした。そんなことをしていたら二日が経過していた。心配して見に来た。
「快適になっている」
「どうも」
「何をしていると思ったら中の改造をしていたのか」
「はい。中はだいたい終わりました。少し変えさせてもらったところもありますが」
「構わない」
「あとは面倒な飛行術式の計算と作成か」
「そんなに面倒なのか?」
「当然ですよ。この規模になると僕が扱っている飛行術式では飛べない。だから新しく作り出すしかない」
「そうですか」
目を閉じてこの規模の計算式を思い浮かべた。普通は紙に書き出すことが多いがこの規模は紙の無駄遣いになる。数日練にねってみたがキャパシーをオーバした。仕方ないから計算と魔法に特化させた眷属を呼だすことにした。
「眷属召喚。ナリカ」
「はぁ!」
「よく来てくれたな。今乗っているやつを計算してくれ」
「これはすごい規模ですね。それに資源の無駄遣い」
「それは俺も思った。これを作るなら鉄なんか使わずにミスナットを使えば加工もう簡単なのになと思ったさ。でも王が作ったものだから」
ミスナットは金属類で一番加工が簡単で、金属の中で一番の強度が高くて、一番軽いというすごい金属である。昔よくなんの剣が一番切れるかの実験をしていた。二人で笑いながら。
「言えなかったのですね。なら滅ぼしますか?」
「やめておけ」
「貴方様が言うのなら」
「それでできるか?」
「二ヶ月はかかります」
「構わない。二年で作って欲しいと言われた」
「そんなの生ぬるいです」
「お前は言うことも相変わずだ」
「貴方様が創造されたのでないですかぁ」
「それもそうだな」
紙を取り出して計算を始めていた。僕がやったやつの途中から。その間寝ることにした。王様は元聖女の妻とこの街の観光をしている。その間、僕は飛行船にひきこもって計算をしている。起きてからは魔法と魔術を合成した指輪の制作をしたりしていた。もちろん、ミスリルで作っている。ミスリットは物質量によって意味をなす。指輪みたいなものには適していない。だからこの世界で一番加工が難しくて、量がそこまで手に入らない。でも強度は物質量が少なくてもミスリットと同等の固さを誇っているものにした。それにナマエットとを混ぜた合成金属で作った。ナマエットは魔力を通す以外は鉄と同じ。でも単品では使い物にならない。何かと混ぜることによって意味をなす金属である。それと魔力が通しやすくて魔法や魔術系の指輪に使うに適している。形ができたからそれなりの魔力を蓄積と魔法、魔術の術式を大量に入れることが出来る魔石と取りつけた。そこに魔法と魔術を大量に付与した。
「できました」
二ヶ月でやっと魔法式が出来上がった。チェックをするとすごく完璧だった。またそれに合わせて起動式を作らないといけないからさらに二ヶ月が経過した。もちろん調理された料理が二人分運ばれてくるから餓死することは無い。僕の紅竜で王城に帰した。これまで結ぼうとしなかった国まで結ばれていて驚いたらしい。それほどの実力である。セバスはそれに乗ってこちらに帰ってきた。収納をしておいた。何かあればまたお呼びくださいと言っていた。それから二ヶ月が経過した。やっと出来たからそれを合わせて不具合がないかチェックをした。ないことを確認して、付与した。するのに一週間かかってしまった。二日で終える計画が狂ってしまった。理由としては規模が大きすぎたからだ。終えて次の日、報告に言っているときだった。
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