アテナたんとパラスたん
※今回「巨人パラス」と「トリトンの娘パラス」の逸話を混ぜて話を作ったので、
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元気いっぱいなアテナを育てることになったのはいいが、他の兄姉たちはちょっと年齢が離れているので、トリトンの娘パラスと一緒に育てる事になった。二人は実に仲良く何でも一緒に学んですくすく育ったのはいいが、戦いの技を競ってはしょっちゅう喧嘩になっているのが乳母の悩みの種らしい。
ある時ワシが雲の上から地上を見ていると、砂浜で戯れる?アテナとパラスがいた。二人ともすごい勢いで獲物をぶん回している。
うわ、パラスの
パラスはとっさに飛びのいて山羊革盾を避けたのはいいが、そこにアテナの
パラスは数回
「ぱ……ぱらす~~~っっ」
すっ飛んできたアテナは親友の
「ぱらす、おきろ~~!!おきてくれ~~!!!」
パラスの両肩をつかんでがっくんがっくん力任せに揺さぶりまくる。
「お、おい待て。そんなに激しく揺さぶったら頭が取れてしまう……」
「ぢぢうえ!!もどはどいえばぢぢうえがいぎなりあいぎずなんかおっごどずがらわるいのではないですがっ!いつものぱらすならなんなぐよげでだまあいでずっ!!」
……鼻声の上に相変わらずひらがなで長文話すから何言ってるかわからん。とりあえず激怒しているのは伝わってきたが。
あ~あ、せっかくの可愛い顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。
「アテナではないか。どうしたんだ?」
なんでこんな時に限って通りがかるんだ、
「あにうえ~~~っ!!がぐがぐじがじが~~!!」
アテナが鼻声で
「パラス、まだこの辺りにいるかい?」
「ヘパイストスにいさま、あたしはここです」
何も見えないがどうやらパラスの
「
「アテナが君と離れたくないそうだ。君さえよければ依り代を作ってずっと一緒にいられるようにするけど、どうする?」
「もちろんアテナたんとずっと一緒がいいです!!アテナたん、あたしとずっと一緒にいてくれるよね??」
「もちろん!!ぱらすとおわかれなんてぜったいいやだ!!」
「ならばこの私にまかせなさい」
「「「え……えぇぇぇぇええっっっっ!???」」」
思わずワシとアテナとパラスの声が一つになったが、時すでに遅し。
パラスから剥ぎ取られた皮はアテナの胸当て鎧にがっちりフィットして完全に一体化していた。
「ね、これでいつまでも一緒にいられるだろ?」
やり遂げた漢の顔でのたまう
「ほんとだ。これならバッチリ依り代になるから
「ぱらす!!これからもいつまでもいっしょだぞ!!あにうえありがとう!!」
「さすが発明の神ヘパイストス兄さま!!なんという手際の良さ、やはり天才です!!」
……本人たちが超絶喜んでるからこれでいいのか?いい……という事にしておこう。
かくしてアテナの胸当には親友パラスの魂が宿って、常に二人仲良く
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