とある魔法使いの記録
「……マジかぁ……」
俺の名前は『日暮時』。ゲームでは『ユウコク』と言う名前でやっています。ちなみに服に関しては魔法使いが使うような服……ではなくなぜかヒーロースーツ。だってこれが一番強いんだよ!俺にも会ってるしな!……さて。俺がなんでマジかとか言ってるかと言うと……
「まさか『
ゲームでの魔法の事である。まぁリアルでも魔法が使えるんだが、口で行う『詠唱魔法』、紙などに書いた魔方陣を使う『通常魔法』そして脳内で行う『脳内魔法』の三つが出来る。そして今俺はなんと四つ目の魔法が完成してしまったのである。
「いやまさか腕に魔法を書いて詠唱するのは流石に考えてなかったなぁ……」
流石に出来るとか思ってなかったからな……しかしこれで更に魔法が強くなるだろう!実際今四重魔法撃てちゃったし。これヤバいよマジで。魔法使いの常識が変わるぞ?
「さてと……ちょっとそこらの魔物で試してみるとしましょうかね」
ザコはこの腕に書いた魔方陣で使う、『陣魔法』の適当な魔法でササッと撃破。実際氷魔法だけでこの辺にいるザコは余裕で撃破可能だからなぁ……そんでデカいのは『
「火と水の二重魔法、『
しかしコレ二重魔法×2とか言うバカみたいな火力に出来るんじゃね?うーん……とりあえずまぁ後で適当に試してみるとするか。っとレアドロップじゃんウマいなこりゃ。……おい誰だ俺に攻撃しようとするのは!
「やかましいぞ!」
氷魔法と雷魔法で狙撃!うーん凄い威力だぁ……肉体の半分以上が削がれてるんじゃんエグイなこりゃ……しかし他になんかあるかな?と言うか案外使いやすいなこの陣魔法。
「こうやってすぐ攻撃出来るからな!」
「なっこの野郎……!」
しかしPKと言うのも普通にいるもんだな。何考えてるのかは全く分からないが……とりあえず潰して構わないだろう。そう言う楽しみ方もあるだろうが俺は人から何かを奪うのはそんな好きじゃないんでね。
「そんで敵は二人、貧相って言うか弱そうって言うか……」
「うるせぇ!魔法の技術を独占しやがって!」
「いや独占してねぇし……お前らのレベルが低いのが問題だろ」
「は?殺すわ」
うーんこれだから魔法が使えない奴らは……そんなに魔法が使いたいんならまず魔方陣を書く練習をしろよ、せめてそれが出来なけりゃマジでどうしようもねぇからな?それが嫌なら止めちまえ!
「お前ら飛び掛かれ!」
ハイ迎撃の雷魔法。残念ですが即死です……で後ろにいる奴がいるので魔方陣から土魔法を詠唱して貫いて、後はまぁ目の前にいる奴に詠唱魔法で火を浴びせればもう大丈夫でしょ。
「あ゛っ!?」
「ハァ酷いやこれは……」
全滅です……もうお前ら止めちまえよこの程度の腕前なら……あっまだ生きてる奴がいる。ちょうどいいから四重魔法を試してやろう。まぁこいつらぶっ殺してもゲームだし文句は言われないだろう。
「炎×4、合わせて『
おぉ紫色の炎が目の前の死にかけの奴を消し炭……どころか消滅してない?何一つなく消し飛んでない?うーん封印!これは人に向けて打っちゃいけない物ですわ。しばらく使う事も無いでしょうし。
「それで、まだいるんだろ?」
「……わ、分かってたか……」
「まだやる?」
「いいえ。私は遠慮しておきます」
それが賢明な判断だ。そもそもここにいるって時点で普通の奴らより強いから誇ってもいいぞ!それなのにまだ強くなろうとは……俺もその辺は一緒だがこいつらとは違う。そもそも俺はひたすら自らの魔法を磨くだけだ。
「そう言えば聞きたいんだが、お前再起最初の街に行ったことは?」
「えっないですけど……」
「そうか……まぁいいやお前も死んでくれ」
「えっちょ」
しかし賢明な判断をしたところで生き残れる、とは言っていない。二重魔法×2を叩き込ませて貰った。いやーしかしやっぱ二重魔法×2はこれ威力異常だろ……落とした装備品は売ってやろう。せめてもの慈悲だ。
基本的にPKはプレイヤーを倒して装備品を回収するのが好きなのだろう。それで強くなりたいと思うのはちょっと傲慢である。結局の所強くなりたければ自ら鍛錬するしかないのだ。その辺を知らなければ一向に強くはなれない。んで装備品は売れば買い戻せるのでこの辺は俺の慈悲である。
「さて……と。では最初の街に行くとしようかね!『
さて、飛んでいくか!この魔法は最初に出来た時皆に教えたんだけどなぁ……やっぱ空飛ぶのが普通に難しいのか全然誰も出来てないんだよね。そのせいで他の街に飛ぶ事が出来る『
「さてと……そろそろ着くな!」
案外近いもんだな。さてどこにいるんだかなぁ……
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「オッ流れ星かな?これからの為に願っておこうかね。強い奴と戦えますように……っと」
さぁいってみるか!この先に何があるか分からんがとりあえず行くぞ!まぁ何があるかは分かるけどね!森だ!……森多いなこの辺。
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