登校日
「……って明日も学校じゃん!」
そうだすっかり忘れてたよ……よし一旦帰ろう!えーっと、確かこれはログアウトって言うんだったか……これだな。では早速ログアウト!
「おぉ……?」
確かにログアウト出来たっぽいな。まぁいいや寝よ。明日も速いんだ……お休み……
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「はー……おはようございます……」
怠い……まぁいいやさっさと飯食って学校に行くとしよう!よし走っていくぞ!そんなに遠くないけどな!ほらもう着いた。
「はいおはようさん!」
「よぉおはよう」
「あれ?お前ら昨日いたっけ?」
「バカ野郎仕事だ」
「俺はちょっと昨日が彼女の命日なんで」
こいつらが俺の友達である『
「そう言えばお前ゲーム始めたんだっけ?」
「誰から聞いたの?」
「まぁ風のうわさでな……で。今どこよお前」
「最初の街だったっけ?」
「何で疑問形……まぁいいや、今度一緒にやろうぜ?」
「おっ付き合ってくれるのか!それで二人はどのくらい進んでるの?」
「あー……うん。俺は『マジェスティック・レベル』って言う場所にいる。けど多分お前はそんな好きじゃないと思うぞ」
「俺は『獣人の国』にいる。ちなみに銃を発見したことがある」
「あのゲーム銃とかもあるの!?」
「魔法も中々ヤバいんだからな」
へー……結構この二人ガチでやってんじゃねぇの?もしかしてだけどさ。それにしてもあのゲーム銃とかあるんだ……大丈夫?普通にヤバそうじゃない?まぁ知らんけどさぁ……
「ほーいお前ら授業ださっさと席に付けー」
「はいはい」
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「にしてもあいつらもゲームやってたのか……ちょっと困惑してるわ。それはそうとしかし……なんだ?」
「……」
「よぉ火焔久しぶりに飯でも食っていくか?」
「いやそれはいいんですよね、その……後ろのは?」
「ゴミ」
「いやその」
「ゴミだ。うん。ゴミなんだ」
「あぁハイ分かりました……」
うん、帰ってたらなんかビルの間に誰かいるなーとか思ってたら『
「しかし飯か……よし食っていこ」
「よし了解!じゃあ兄貴行くぞ」
「……」
ちなみにこの金と言う男は喋れない。いやまぁ単に口下手って訳じゃなくて、声帯事無くなっちゃってんの。なんか知らんけど昔に銀を救うために声帯を自ら譲ったんだと。その結果喉はあるが声は出せないんだってさ。銀は口の動きで分かるらしいんだが……俺はあいにく読唇術は知らないんでね。
「最近どうよ?」
「まぁ色々だな。スラムに平気で来る奴が少なくなってきたからなぁ……ほら、面倒だし」
「まぁそれは分かる。と言うよりスラムに来る奴が減ったんならいい事じゃないのか?」
「それはそうだな。まぁいいやほらそろそろ着くぞ」
この二人は『スラム』と呼ばれる場所にいる。スラムと言う場所はアメリカなどにある場所とはまるで違い、ゴミ箱と言うよりはコロシアムと言う方が正しいのかもしれない。この場所では弱い奴から死んでいくシビアな世界。実際この二人が生き残っているのは強いからだからである。まぁそれ以上に身長が三メートル以上ある男に喧嘩を売ろうなんて馬鹿がいるとは思えないのであるが……
「よし適当になんかくれ」
「火焔、お前はもう少し飯に気を使った方が良いぞ……昨日何喰った?」
「えっと……自分で作った『カプサロン』ですけど?」
「カプ……何?」
「ケバブにサラダ乗っけた奴だな」
いやまぁ、うん。そう言うのも分かるよ。実際俺も一回作ってみるまで知らなかったしな。それに旨いんだけどそれ以上に面倒と言うか……うん。暇だから作っただけの話だしな。
「はぁ……お前料理作れんのか……」
「基本的に普通以上に作れると思うけど……」
「じゃあなんでお前はそんなこと言うの……?」
「なぜなら他人に作ってもらう飯は旨いからである」
「それは言えてる」
美味しいよな人が作る飯って。
「まぁそんなこと言うならチキンステーキでいいよな?」
「おう、文句は言わないぞ」
「兄貴はちょっとしばらく下に行ってるみたいだから」
「あぁ……」
しかしチキンステーキか。俺はチキンステーキは皮目パリパリなのが好きだな。大体俺が作ってるのもパリパリしてる奴だしな。
「そう言えばさ」
「なんだ?」
「最近師匠来ないよね?何かあった?」
「あぁ師匠?気にしないでよ師匠に関しては。あの人が死ぬところとか全然思えないから」
「そう言う意味じゃ無くてな?……まぁ、お前が大丈夫だって言うなら問題ないか。さてと。ほら出来たぞ」
「はいどうも」
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