セイクリッド・カルテット ~不死身の男の殺し方~
中野砥石
不死身の男編 1
プロローグ 不死身の男の謀略
「これも
ニコラス・アレキウスは
周りには赤黒い液体が地面に染み込んでいた。ニコラスの足元には
ニコラスの被っている
地面に転がっていた肉塊から漂う
ニコラスは退屈していた
数百年を超える長い時間を過ごしているニコラスにとって唯一の望みは刺激的な時間を過ごし続ける事。
ありとあらゆる、文字通り自身の命を
不死身という力を存分に利用して
しかし、永遠の時間を過ごす事のできるニコラスに見合う数の刺激的な出来事はそう多くなかった。
すぐに刺激的な出来事に飽きて次の刺激的な出来事へ乗り移るニコラスにはもう今まで以上に刺激的な出来事がなくなってしまった。
今も小国の人間を全員八つ裂きにして
この世にある刺激的な出来事をやり尽くしたニコラスにとって今のこの世は地獄と何ら変わりない。
だからニコラスは考えた。
どうしたら今までにない甘美で上質な刺激を得られるのか。
そして思いついた。
不死身のニコラス自身を殺す事の出来る
永遠の命が
そう考えたニコラスは早速行動に移した。
魔の力を宿すニコラスに対抗できる
この時、ニコラスは今までに味わった事のない
そして役者の準備は整った。
これであとは役者を
「さて、これからどうやって役者を集めましょうか」
被っている仮面の下で歪んだ、それでいて純粋な笑い声を零しながら、ニコラスは役者が
そしてニコラスの準備した役者——
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