新たな拾い物

タカ『お、重い……』


カズ「人の姿で運ぶよりはマシだろ?」


タカ『そ、そうだけど』


シド「まあ、かなり歩いた方だ、少し休憩しよう」


カズ「しょうがねえな」


タカ『や、やったぁ……』


###


タカ「あー、つっかれたぁ」


カズ「余裕ができたらまた出発だ」


タカ「マジかよ」


カズ「大マジだ。お前も早いとこ風呂に入りたいだろ?」


タカ「まあ、確かに」


シド「前にキャンプした所では水源が近くにあったから良かったな」


カズ「次にキャンプする場所にあるかは分からないし、何より地面が硬くて寝づらい」


タカ「寝づらいか?」


カズ「お前は地面の硬さとか関係ないと思う」


タカ「確かに俺寝つき良いしな」


カズ「違うそうじゃない」


タカ「ええー」


シド「静かに」


タカ・カズ「「……!?」」


シーン


タカ「な、何事」


シド「そこに居る奴、出てこい」


……スタスタ


タカ「こ、コイツは」


カズ「タヌキ?」


シド「いや、ただの狸……ではないはずだが」


『ポイkmんこぽkmn』


タカ「喋ったぁぁぁ」


カズ「おpkmのpkmんjきおp」


シド「か、返した!?」


カズ「あ?もしかしてコイツの言葉わかんねぇのか?」


タカ「理解できる気がしない」


カズ「となると、これが俺の能力か」


シド「さしずめ、『翻訳』といった所か?」


タカ「じゃあシドは『分解』と『再生』みたいな感じかあ」


カズ「あー、取り敢えずコイツなんとかしようぜ」


シド「忘れていたっ!」


タカ「てか何でこいつウチらの近くにいたんだ」


カズ「聞いてみるか」


カズ「mんbぎゅいkjんbgty?」


「nbvfgちゅいk!jhbvcfちゅjんb!!」


カズ「mんbvcfちゅい……」


カズ「タカ」


タカ「うい」


カズ「ちょっと来い」


タカ「なにー」


カズ「何でも良いから取り敢えず変身して」


タカ「りょ」


ピカー


タカ『石ー、からの』


ピカー


タカ『ロバー』


カズ「mんbvcでrtghj?」


「ウェrちゅいおkjhgfd!」


「bvcxでrfghじ!んbvcdせrty!」


カズ「nbvcせrt……」


カズ「あー、何だ、これをお前に伝えるのは癪だが、」


カズ「端的に言えば、コイツはタカに惚れ込んじまったらしい」


タカ『……は?』


カズ「正確に言えばお前の変身能力に、だな」


シド「モテモテ、だな」


タカ『ぶっ◯すぞ』


###


タカ「で、どうして俺に」


カズ「コイツは、まあ前の世界で言うとこの化け狸みたいなものでな」


シド「大体察した」


タカ「はっっっっや」


シド「大方化ける試験みたいな物で落第寸前だったところをタカの変身を見た、という所だろう?」


カズ「すげぇな、さすがシドだ」


タカ「あらすじは分かったけど、俺がしてやれることは多分ない」


カズ「だよな。なんか弟子入りしたがってたけど、無理だよなぁ……」


タカ「よし何とかしてあげようそうしよう」


カズ「え、変わり身はや」


シド「とはいえ何も解決策はない……ん?いや、あるかもしれない」


タカ「なになに」


シド「墓暴きだ」


タカ・カズ「「……ん?」」


次回 <たぬき編>

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異世界行くなら親友と! ディアさん @diavolos

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