フィクションですから(笑)
nikata
前編
いつも拙作をお読みいただきありがとうございます。
もうすぐ新しいホラー短編が完成しそうです。完成したらすぐに投稿しようと思っているのですが、その前に、一点だけ、皆さまにお訊ねしたいことがございましてこうして筆を執らせていただいた次第でございます。まあ筆を執るといっても実際にはパソコンでカタカタやってるだけなのですが(笑)
はい。
質問の前に誤解なきようきちんと言っておきます。
これはフィクションなので本気にしないでくださいね(笑)
今回はエッセイ感覚で読んでいただければ幸いです。
じゃあ早速。
執筆をされている皆さまへのご質問です。
過去に知らない人から『こうこうこういったテーマでこんな作品を書いてみたらどうですか?』みたいな応援メッセージが届いたことはないですか?
……。
……。
あ! ちょっと画面を閉じようとしないでください!
まあ経緯を説明したほうが早そうなので、さくっとお話しいたします。
僕がこちらのサイトにアカウント登録をしたのが先月の初旬なんですけど、当時はまだ小説も書いたことなかった上に、拝読させていただいた作品への応援マークの送り方やレビューの書き方も全く知らないガチの素人だったのです。
なので、読んで面白いと思った作品や作家さまのフォローの仕方も知らなかったんです。サイトの使い方説明とか全然気にもしていませんでした。ゲームとか買っても説明書読まずに始めちゃうタイプなんですよ。僕ってば(笑)
で、アカウント登録した翌日に『よしゃー! 初めて書いた短編を投稿するぞー!』てな具合に気合入れて処女作を投稿したんです。まあ結果は散々だったのであまり触れないようにします(泣)
投稿されている方は分かってくれると思うんですけど、投稿したあとって結構緊張するじゃないですか? 僕は現時点で一〇作以上投稿させてもらっていますけど、未だに投稿したあとは、(酷評されるどころか誰も読んでくれなかったらどないしよ……あわわわわ……)みたいな感じでガクブルしてしまいます。初めて投稿した際も勿論緊張していました。たぶん今以上に緊張していたと思います。
で、初投稿を終えたあと、僕はパソコン画面でサイトを開きっぱにしてひたすら更新ボタンを連打していました(笑)アカウント登録を終えて一日経っていたので、誰かが自分の作品を読んでくれたら『PV』という項目が増えていく、その程度は流石に理解していました。更新ボタンを連打していたのは『PV数0』と表示されているのが『PV数1』に変わる瞬間に立ち会いたかったからなんです。いやー。実に健気ですねー(笑)ホラーばかり書いてるけど根は良い子なんですねー(笑)はい。で、待ちに待ったその瞬間がついに訪れました!
PV数が0から1に変わったんです。
エンダーーーーイヤーーーー
……。
……。
すみません。当時の喜びを思い出してしまい調子に乗ってしまいました。話を戻します。すみません本当に。
PV数が1になったのを確認し、喜びに打ち震えていた僕にさらに嬉しいことが起こったのです。まさかの応援コメントが付いたんです。
うおっ。マジで!
そんな風に声に出して驚いたことを覚えています。
ただ、色々と想像しちゃったんですよねー。
もし折角付いたコメントが『つまらん!』とか『このド素人が!』みたいな批判的なものだったらどうしよう。
いや、でも、逆にもしかしたらどっかの編集者が『やだ、この作品ステキ♡ プロになりませんか♡』みたいなコメントを送ってきたのかも知らんし……。
そんなことを考えました。イタいですねー怖いですねー。
まあビクビクしたところでしょうがないので、一〇分くらい悩んで(長えw)僕は勇気を出して応援コメントを確認しました。確認して拍子抜けしましたね。応援コメントにはこう書かれていました。
『○○をテーマに○○○○○の話を書いてみてはどうでしょうか。具体的には○○○○に○○するという話です(実際の文面はもう少し長かった)』
「あ? なにこれ?」
本気で理解不能だった僕はモニターに表示されたそのコメントを見ながらリアルに首を傾げてしまいました。というか理解不能だったって過去形にしてはいますけど、未だによく理解してませんからね(笑)
ただ、心根の綺麗な僕は初めての応援コメントに『次回はそのようなテーマで書いてみますね♪』みたいなノリで返事をしました。ちなみにコメントを送ってきた方はお名前から推測するに男性だったと思います。(まあ女性の可能性もありますが)その人のことはA男さんとしておきます。
で、心根の綺麗な僕は(大事なことなので二回言いました)A男さんから提示していただいたテーマやキーワードを元に、次の作品を仕上げることにしました。出来上がったのはミステリー掌編でした。これを書いている時点でですが、週間ランキングのベスト二〇位以内にランクインしている作品でございます。(投稿した当時は七〇位くらいでした)
それまでミステリーはおろか、小説自体一作しか書いたことがなかった僕の作品がランキングに上がるなんて夢のようでした。
一応自分の名誉のために言っておきますが、あくまでテーマをいただいただけで執筆自体は全て一人で行いました。投稿サイト初心者の僕にしてみれば(へー。投稿サイトってこういう漫画みたいなことをリアルにする場所なんだー。なんかカッケー!)みたいな軽いノリで考えていました。ただ、なぜにA男さんが初心者の僕にこんなメッセージを送ってきたのかはさっぱり分かりませんでした。
もし仮に、あのテーマで別の作家さまが執筆されていればもっと完成度の高い作品になったんだろうに勿体ないなー、みたいに考えもしました。まあ当時はそういった疑念よりもランクインした嬉しさのほうが勝っていたので、素直に喜びを噛み締めることにしました。
ある程度夢心地気分が抜けると、ふと思いました。テーマをいただいたA男さんにお礼の報告をしなければ! そう思ったのです。正直やり方は分からんけどなんか方法あるだろうと思った僕はフォロワーリストを開いてみました。
A男さんの名前はどこにも見当たりませんでした。
ヤベッ! と思いました。フォローしたと思っていたのに実は出来てなかったのか! そう思い青ざめました。
あ、でも待てよ。
じゃあ、例の『○○をテーマに○○を――』のメッセージ欄から、返信機能を使ってA男さん宛にメッセージを送れば良いじゃん♪ 賢い僕はそう思い至りコメント欄を開きました。
『○○をテーマに◯◯を――』のコメントは残っていませんでした。
僕の気付かないうちに、A男さんがコメントを削除したんだと思いました。そのあと、サイト内でA男さんを探してみましたが見つかりませんでした。
もしかしてブロックみたいことをされてるのかなー。
僕は思いました。
きっと僕が書いたミステリーが面白くなくてA男さんの期待を裏切ってしまったからフォロー解除されたんだなー……。
そう思うともの凄く悲しい気持ちになりました。けど、逆に、『いつかA男さんを満足させられるような作品を書いて認めてもらえるようになろう!』という熱い気持ちにもなりました。それがテーマをくれたA男さんに対しての僕なりの恩返しみたいに思えたのです。
そんなことを考えながら、投稿したミステリー小説に付いた何件かのコメントに目を通していました。すると、
『○○をテーマに○○○○○のような話を書いてみてはどうでしょうか。具体的には○○○○を○○するという話です(クドいようですが実際の文面はもっと長かった)』
名前から察するに今度は女性の方のようでした。B子さんとしておきます。
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