第6話 異世界人の価値と能力
この夜、わたしの未来が決まる。
寮を出てすぐそばの中央広場に出ると、まだ沢山の人がお店や道にいる。山にいた時とは比べものにならないぐらい人がいる。道を歩いている人を数えるだけで村の全員をじきっと超えてしまう。
お店とお店の間にある細い路地を進んでいくと大通りと違って街灯の光がとても小さく感じる。人もほとんどいなくて声も全然聞こえない。
裏市場なんて場所に向かうからなのか、何だか悪いことをしているみたいで変にドキドキする。
人の気配も不自然なぐらい感じない月の光も通さない建物の影に隠れた通路の先、そこに周囲の汚れと馴染まない綺麗な扉があった。
「ここですわ」
「本当に入っていい場所なの? 嫌な気配がチクチクしてくるんだけど」
偶然たどり着いたとしても興味本位で入れない。それぐらい肌にピリピリするような怖さを感じる。まるで山の中で魔獣が視線に入ったときのような緊張感。こちらに気付いているかどうやって逃げるか、生存方法を探し始めるような重苦しいものがここから発せられている。
「しっ。少し静かにお願いします」
「――錬金術は?」
誰もいないのにいきなり声が聞こえた。人の気配はない、後ろを振り返っても誰もいない。
「金と釜」
迷い無くナーシャは答えると、ガチャリと錠が外された音が響いた。
重々しい扉を開くと昼間のように明るく照らされた階段が下に深く深く伸びていて、大通りの雰囲気とはまるで違って怪しく危険な気配が漂っていた。
どんな思いがあればこんなところを進もうと思うんだろう? どうしてこんな気配が広がっているんだろう?
「ナーシャって何者なの……?」
どうして場所を知っているのか? どうして合言葉を知っているのか? 普段の穏やかで世話焼きな態度からはどうしても結び付かない。
「乙女の秘密ですわ! あっ、と……競売場はこっちの階段のようですわね」
明るくはぐらかされたけど、追及する気も起きないぐらい周囲の空気が澱んでいるし重くなってきている。それに匂いも変。長時間ここにいたら村に帰りたくなりそう……。
枝別れた階段を下りてたどり着いた先は、高くない天上に汚れた壁大通りでは感じたことの無い暗い雰囲気のお店がならんでいて。通路を進むと、人々の騒めきがどんどん濃くなっていく。
「どうだい、ヤバイよこれは。飛ぶよ」「伝説の素材が手に入ったよ」「異世界人が捕らえられたのは本当か?」「薬をくれ! 薬を!」「防衛部隊の連中が近々来るらしい」
村でもこんなに異様な雰囲気は見たことない。明るく照らされても洞窟の中よりも黒い空気があっちこっちから流れてくる。
「気を付けてくださいね、ここには騎士の方も殆どいませんので問題に巻き込まれたら面倒なことになりますわ」
息でくすぐったくなるぐらいそっと耳に届けてくれる情報。アンナは1人でこんなところに入ったことがあるのかな? もしもわたしが1人でここに来たならもう帰ってるのは間違いないと思う。
賑やかさが少しづつ小さくなってくると、さっきと違って人の着ている服が綺麗になってる気がする。ナーシャの足が止まった先は学校の教室よりも広い空間、何かを隠すように長く綺麗な布が下りているのが特徴的で。ここに座っている人達も綺麗な服を身に付けて眩い装飾品で飾った人や立派な耳や毛並みが目立つ獣人の人もいる。
「目的は?」
会場に1歩入ったら顔の上半分を仮面で隠し、黒くてビシっとした服を着ている人に丁寧な声で止められる。これだけで何というか無秩序に行われてないとわかってしまった。それに、嫌なぐらい隙が感じられない。力ずくなんて通用しそうにない。
「無論買い手としてですわ」
「では、入場料として1000キラ頂きます」
(えっ!? そんなに取るの!?)
「かしこまりましたわ」
さっと1000キラ金貨を支払うナーシャ。
それだけあったら1週間の食事には困らないのに!? ……でも、ここで文句は言えない。競売だともっとお金を使うことになるはず。これを払えるかどうかでふるいに掛けてるんだきっと。
くやしい思いを隠しながら金貨を手渡すと、代わりに40と書かれた札を渡された。ナーシャは39。順番を示しているならここには40人いるってことなのかな?
「目立つ所に取り付けてお待ちください。まもなく競売は始まります」
虫食い状態で半分ほど埋まっている。大勢で来ている人達、偉そうな人とご機嫌をとってる2人組で来ている人、壁に背を預けて待つ人もいる。
わたし達は人が少ない列に並んで座ることにした。
すると、タイミングを見計らったかのように布がゆっくりと上がり始めた。
「おまたせしました! これより競売を開始致します! 本日来てくださった皆様はとても運が良い! 目玉中の目玉が本日お披露目となります。今日を逃したら2度と手に入ることはないでしょう! 私ロット・バイヤルが自信を持って案内させていただきます!」
会場の空気がピンと張った糸みたいに緊張感が高まる。
食い入るように注目する人達。飢えた獣のように息遣いが荒くて耳障り。そんなにすごい物が出てくるの? わたしは人目当てだから偉いこと言えないけど。持ってきたお金で買えるなら誰でもいいけど、あんまり危なそうな人だったら……でも、選べる余裕なんて無いような。
「ではまず1品目!」
わたしが悩んでいても競売は動く。
胸元が大きく開いた体のラインがはっきりとした女の人が。高級感のある手押し車に商品と思わせる1本の羽を乗せて持ってきた。
「うそ…… いきなりあんな素材が……!?」
「表とはやっぱり違いますわね……この感覚は本物……!」
図鑑だけでしか見たことの無い素材。これを使ったらこんな道具も作れるんじゃ! って空想するぐらいに用途が多くて希少な素材。
「『
「2000!」「2500」「4000!!」
素材を目を奪われていたけどこれが競売場なんだ。
高らかに堂々と商品の説明をする人と次々と数字を言っていく人達。
ナーシャにルールを教えてもらった。わたし達買い手が支払う価格を言っていき、最終的に最も高い金額の人の物になる。1人が何度も数字を言っていいけど最後に宣言された数字よりも高くないと受け付けられない。
でも、話で聞くよりもここまで熱を上げて欲望を剥き出しにするものだなんて思ってもなかった。
「5200! 決定です!」
聞き心地の良い木づちが高らかに響き渡った。これは確か売買成立の合図。まるで勝者と敗者みたいに手に入れた人は喜んで、買えなかった人は悔しがっている。
まるでお金の殴り合いが繰り広げられてるみたい。
「競売については理解がある方と思っていましたが、ここまで空気が違うなんて思ってもいませんでしたわ」
「お金持ちしかいないよねこれ……」
場違いな空気感に押しつぶされそうになるけど次々と『
思わず入札しそうになる心をなんとか抑えていくと、とうとう目的としていた人達に移行した。
「ここからは人の紹介となります! 様々な理由で商品と身を堕としてしまった彼等にどうぞ救いの手を差し伸べてください! まずはこちら! 筋骨隆々! 土木作業の経験あり! 他にも畑仕事、荷物運び、力仕事ならなんでもござれ! 借金の肩代わりにされてここにやってきた男!」
袖幕からゆっくりと歩いて来るのは紹介通りの男性。
だけど手枷に首輪、人間が物として扱われている現実。この場の空気に酔いきってしまったら普通のことだと受け入れてしまいそうなぐらい。みんなの態度が物を見ているときと変わらなかった。
でも今はわたしもそんな人達と同じ選ぶ人間。ちゃんと見ないと!
親近感の湧く日に焼けた肌、岩石みたいにごつごつした腕の筋肉。丸太みたいな足。確かに色々と任せられそうな安心感がある。
「逞しくて頼りになりそうですわね」
「うん……さっそくだけど決めていいかも」
これからの生活のことも考えて、持ってこれたのは3万キラ。錬金道具を揃えて購入した時と同じくらいの金額。決して安くない。
これから何人出品されるかわからない。必要なのは1人だけ。これだ! って思ったらすぐに入札していった方が良さそう。
「いちま――!」
「20000!」「25000」「30000」
わたしが入札しようとするとタイミングで同時に他の人も入札を始めた。
そして、あっさりとわたしの全額を越えていった。大金を使う覚悟を砂を吹くような感覚で簡単に吹き飛ばされてしまった。
「どうしました?」
「完全に財布の中身を越えてきてる……」
競売用とは別のお財布の中身を足しても到底届かない。ここにいる人達がどれだけ金貨やお札を持ってきているかわからないけど、今の時点で複数の商品を競り落とした人もいる。
素材の価格とは桁が違っていた。買えるかも? なんて甘い想像をしていたさっきのわたしをはたきたい。ひょっとしたらわたしの持ってきた予算が最低なんじゃないかって思えてしまう。
「では11番、42000で決定!」
想像通り手が届かない価格で決着した。心がドキドキする。どんどん崖際に追い込まれていくような感覚になる。この人が最高価格だと期待するしか残ってない。
「一人だけということはないでしょう。次に切り替えましょう」
「うん、わかってる」
それからも「実験失敗して腕が変異した魔術士」「単純に働き口を求めた男」「刻印を宿す獣人の少女」と想像もしてなかった人達が出品されては「30000」を簡単に越えて落札されていく。
獣人の女の子は「150000」で落札されたけど、その競り合いは互いの生死を賭けたような鬼気迫るものがあって、強欲な恐ろしさが見えて、数字を言い合っているだけなのに怖さがあった。
「単純にお金が足りない……」
「ごめんなさいですわ。事前に競売の調査ができたらこんなことには」
後悔しても仕方ない。けど、本当にどうしよう……。先生に頭を下げるしかないんじゃないかって思える。
ここで出品されている人達は不要だからここにいるんじゃない。価値があるからここにいる。それはここにいる誰かにとって喉から手が出そうなぐらい。
誰も注目しない無価値な人が出品されない限りわたしの手は届きそうにない。
「では最後の商品となります! そして、目玉中の目玉です! その名も『カミノテツオ』!」
最後という言葉に心が嫌に跳ね上がった。これからのことをどうするべきか、送り出してくれた村長達にどんな顔をすればいいのか情けない想いが巡り始める。
そんなわたしの心なんて道端の石かのように意味は無く、競売は進む。
現れたのは手枷だけをつけた普通の大人の男の人。
本当にそれだけしか印象が湧かない。これまで出てきた人と比べても明らかに普通。道ですれ違っても印象に残らない。それぐらいに。
みんなも同じこと思っていたのか、競売人の目玉という言葉に疑問を持っているようだった。
「なんと彼は
その言葉に少しの静寂。その後、爆発したかのように会場が騒めき湧きたった。
「何!?」「過去の英雄達と同じ世界の住人!?」「これは……とんだ目玉だな!!」
驚き、戸惑い、興奮が隠せてない。
金貨の袋を開いて確認し始める人。悔しがる人。
わたしだけがついていけない。
「まさか! 本当に異世界人ですの!?」
「ナーシャまで!?」
「冷静でいられるわけありませんわ! 過去到来した異世界人は新たな知恵や技術、はたまた圧倒的な力で国を支配したとも言われていますわ。しかし、現在も生きている方はいらっしゃいません! これは新たな風が吹く可能性がありますわ!」
わたしの知識不足なんだろうなぁ今回に限っては。
でもそれだけ凄い人ならどう足掻いたってお金は足りない。使い魔の契約は間に合わない。どんな言葉で先生に頭を下げようかな?
せめてこの人にどんな価格が付くのか見届けよう。ひょっとしたらお土産話として耳をかたむけてくれるかもしれない。
「皆様お静かに! 彼はほんの数時間前に到着し不明な部分も数多くあります! という訳で皆様と一緒に彼の能力を紐解いていきましょう! まずは『アビコン』を使います」
「『アビコン』って?」
「設定した方の能力と比較して、その人の能力を数字で見られるものですわね。基本的に設定されている方は世界最強の地位を手にした者。つまり……」
「皆様ご存知、大陸最強の名を手にした我が国の騎士「レイン・ローズ」と比較し彼の能力を確認してみましょう。では、スタート!!」
聞き覚えのある名前の人に少し驚きながらも、初めて見る道具に興味が湧いてくる。
長方形の箱に備え付けられたレンズから発する光が異世界人に浴びせられると、次に空間に半透明の板が浮かび上がった。
「レインさんの数値は100となっていますわ。あと%で見てくださいね。50なら半分、100以上なら……」
その先は言わないでもわかる。
みんなが固唾を飲んで見守る、空気に飲まれてしまったのかわたしもワクワクしていた。伝説の1ページに立つかもしれない隠せない興奮。この世界と異世界。どれだけ違うのかの試金石になる。
「さあ結果は――」
体力:3
力:5
技術:1
速さ:1
魔力:0
みんなが人形になってしまったのかと思うぐらい言葉が消えた。わたしも止まった。この数値が意味することはわたしが聞いたことと間違っているんじゃないかって。
「あれ? 100がレインさんの数値で……それより低かったら弱くなる。0が最低値でいいんだよね?」
小さくしゃべったつもりでもわたしの声だけが嫌に大きく響いてしまう。
わたしの考え方が間違ってるならそれでもいい。けど――
「え、ええ。数字の意味はそれで問題ありません」
残酷にも正しかった。
あの人はレインさんの3%の体力、5%の力、1%の技術と速さ。レインさんが強すぎるという線もあるけどここまで差があると……。
そんなことよりも魔力が『0』、つまり完全に魔力が無いって人。異世界人だからかな? でも、本当に珍しい。
「どういうことだ?」「偽物?」「いや、身なりや顔つきからして本物だろう……」
わたしが興味深く考察している間に会場の空気が大きく変わり始めていた。
不安や疑問が渦巻き、沢山の人が「道具の故障ではないのか?」と言って。釣られるように同意した声を出ててきた。これまで堂々と場を支配していた競売人の姿はいなくなって動きも落ち着かなく手の置き場も見つからない様子で、汗も興奮したからかいた訳ではなさそう。
道具に故障が無いか検査した後、再び調べても結果は変わらない。
隣の人の上げようかと迷っていた手が完全に膝の上で止まって落ち着いていた。
「あくまでこれは身体能力を測る道具。知識が高ければ問題は無いだろう!」という言葉に同じように「そうだ!」という人もいて。それに対して食い入るように「その通り! 戦闘能力だけが人間の価値ではありません! 予め知能知識をテストする問題も用意しておりますのでご安心を!!」と高らかに声を上げていたけど、競売人の言葉はもうギリギリで踏みとどまっているような空元気な勢い。
再び熱気が溢れようとしていたけど問題用紙を渡されても「文字が読めない」という返答、異世界人ならそれが普通で仕方ないけど「医術」「薬学」「建築」「料理」「芸術」「裁縫」と多種多様な問いを投げかけても「わからない」という返答が多く、それが重なるたびに会場に静寂が広がり始めた。
答えられても精々基礎知識程度で新たな知識を与えてくれる可能性は無い。とわたしだけじゃなくてみんなも判断していた。
計算はできるが桁が多くなれば戸惑い始める。
そして、落胆の溜息があちこちから聞こえてくる。
この空気は本当に気持ち悪くなってくる。
正直あそこには立っていたくない。必死な人間と追い込まれていく人間。まるでこれじゃあ見せしめと変わらない。イジメみたいなことになっている。
前の人達と違って明確なすごい能力や魅了するような背景も無い普通の人。彼の全てを暴いてしまった気がする。
「魔力が無い人間などどうしようもないぞ……」「技術や速さは仕方ないにしても普通の騎士団員でも力は40近くはあるというのに、加えて魔力無しか」「ふう、ヒヤヒヤさせおって……チャンスを逃したかと思ったわ」「異世界人の恥さらし。いや、優秀な異世界人だけが名を残したのだろう」「解剖するぐらいしか役に立たないのでは?」「いや、我々と体組織に大きな違いは無いから意味ないぞ」
ひどい言葉が気分が悪くなるぐらいあちこちから聞こえてくる。でも、残酷だけど1つ納得できてしまう部分がある。
それは魔力が無いということ。「魔力の無い人間は人間にあらず」そんな言葉があるぐらいこの世界では魔力の有無、量がその人の価値に大きく関わってる。ほとんどの人間だけじゃない獣にも魔力があって魔術が扱える。
同じ種族で比べても魔力が無い大人じゃ、魔力のある子どもに狩猟、戦闘と言った肉体を利用することで勝てない。頭を使って追いついても魔力のある人が同じことをすれば成果は跳ね上がる。
それに魔力を前提とした道具も数多く存在する。その恩恵を受けることができない。
厳しいことを言うとこの人はこの世界で生きていくことは難しい。
「え~と……では! 1000、いえ。100キラからスタートです!」
冷めきった空気、競売人の崩れそうな必死な作り笑顔。
うな垂れ、ため息、失望。誰も入札しようとしなかった。
「最低価格だ!」「このような凡不もおるとは」「時間の無駄だったか……」「買うやつなんていないだろ……」「これでも高いのではないか?」「やはり解剖するしか……」
「さぁ~! いませんか! 異世界人なのは事実! どうです! 希少なのは変わりません!」
「アンナさん、正直何も言えません……選ぶのはあなたです」
言いたいことはわかってる。逆の立場でも気軽にオススメなんてできない。
でも、ここで選ばなかったらもう2度とチャンスは来ない。首の皮1枚繋がった。でも、選んだからと言って強さなんてないかもしれない。ひょっとしたら夢がもっと遠くに離れるかもしれない。
嫌ってほど最低価格に見合った等価交換の未来が見えてる。
――なんて、冷静に人を物みたいに見ることはわたしはしたくない。
あの場にいるあの人のことを考えると心配でしょうがない。
なんでこの場にいるのか、誰にも買われなかったらどうなってしまうのか。
今、この場であの人を買う理由があるのはわたしだけかもしれない。夢を叶えるために、進むために。同情でもなんでも、必要とする理由がある。
「はい! 101キラ!」
立ち上がって手を上げてハッキリと伝えた。
「驚き」「好奇」「疑問」「呆れ」「心配」様々な感情が向けられた。ここまで視線の注目を浴びたのは生まれて初めてかもしれない。
それに緊張して顔も赤くなってきた。誰も手を上げないですぐに終わって――
「101キラ! 決定です!!」
願いを想う前に本当にあっという間に売買が成立した。誰も手を上げられない、わたしも選択を無かったことにできない。
わたしの新しい始まりが鳴り響く木槌によって幕を開けてしまった。
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