第3話 誰……


朝、目覚めたハル。


ハル[うーーーん、あーー…う、頭痛い………………えーーーと…………]


ハルは起きたばかりの頭で、 昨夜の事を色々と思い返していた。

そして。


ハル[…………よし……頑張ろうッ]


ハル部屋の戸をノックする音。コンコン


ハル[ん?]

ルイ[入るよ~お姉ちゃ~ん]

ハル[(ルイか)はーい]


ガチャ。


ルイ[おはようーお姉ちゃんッ具合はどお?]

ハル[うん、大丈夫、ちょっとだけ頭、痛いけど、全然平気ッ]

ルイ[そっかッ良かった~]

ハル[うん、ごめんね、迷惑かけて……]

ルイ[大丈夫だよ~気にしないで(笑)それより、今日、学校どうする?]

ハル[(そーだった……学校あるんじゃん……うーん……ちょっとまだ……行く勇気が……)ちょっと……まだ休もうかなぁ……]


そうハルが言うと、ルイはニコッとして、うなずいた。


ルイ[うん!無理はしなくていいと思うよ、母さんに聞いたら、お姉ちゃんの好きなようにさせてッって、言ってたから~]

ハル[(う~母さんも優し~ルイも俺が気にしないように、気をつかってくれるしぃ~)うん、ありがとう]

ルイ[……で!]

ハル[ん?]

ルイ[お姉ちゃん!着替えてください!お出かけしますよ~(笑)]

ハル[え?え?……]


ハルはルイに言われるがまま、出掛けることになった。

家を出た二人は。


ハル[ねぇ……ルイまで学校休んで良かったの?]

ルイ[うん!だって、母さんに言われたんだもんッ『お姉ちゃんまだ、記憶無いんだから付いててあげて』って、だから公認だよ(笑)]

ハル[そ、そっか、ごめんね……学校休ませて]

ルイ[お姉ちゃん……]

ハル[はい?]

ルイ[お姉ちゃん!ごめんね禁止!あたしも母さんも、お姉ちゃんにやってあげたくて、やってるんだから!気をつかわなくていいの!]

ハル[で、でも……]

ルイ[でもも、だっても、なんで?も、禁止!]

ハル[え~~~]

ルイ[……プッあははは(笑)だよねッそんなに禁止ばっかり言ってたら、お姉ちゃん喋れなくなっちゃうもんね(笑)]

ハル[う、うん……]

ルイ[まぁ……とにかく!家族なんだから、お互い気をつかわないで、楽しくいこうよッね?]

ハル[(そうだな……)うんッ分かった!]


二人は暫く歩いていた。


ハル[……ところで……ルイ、どこに行くの?]

ルイ[お姉ちゃん……今日髪切るって言ってたでしょ?だから、あたしの行ってる美容室紹介しようと思ってッ]

ハル[あーそう言うことね]

ルイ[うん!あたしの担当してくれてる美容師さん、凄く上手だから予約しておいたのッ]

ハル[へ~そうなんだぁ(美容室なんて男の頃も1度も行ったこと無いな……いつも近所の床屋だったし……)]

ルイ[ココだよ!]

ハル[へーーおしゃれ……]


二人は美容室に着き、戸を開ける。


美容師さん[いらっしゃいませ~!]

ルイ[あ、予約してた長谷川でーす]

美容師さん[こんにちは~ルイちゃんッあれ?隣のコは……お、お友達?]

ルイ[いえ、姉ですッ]

美容師さん[そ、そーなんだぁ……(笑)お姉ちゃんだったんだね……ルイちゃんと……全然ジャンル違く見えたから……あはは……そ、それじゃぁこちらのソファーで少々お待ち下さいね]

ルイ[はーい、座ろう!お姉ちゃん]

ハル[うん……(絶対……陰キャだと思ってたよな……あの美容師……まぁ……そうだよね……ルイに比べら……可愛くないし……キモく見えるだろーな……)]

ルイ[お姉ちゃん、緊張してるの?]

ハル[……う、うん、ちょっとね……]

ルイ[大丈夫だよッ中村さんは凄く優しくて、気が利くし、それにお姉ちゃんを絶対、可愛くしてくれるからッ]

ハル[……うん]

ルイ[………ねぇ………さっきの美容師さんの事気にしてる……?]

ハル[……え……うぅん……べ、別に(笑)]

ルイ[あたしは気にした]

ハル[え……]

ルイ[あの言い方……お姉ちゃんの事見下してた……お姉ちゃんッ]

ハル[な、なに?]

ルイ[お姉ちゃんはッ可愛いんだからね!髪切ったら絶対分かるから!見返してやろう!ね!]

ハル[う、うん……ありがとうルイ(……ルイ……俺の事、自分の事のように怒ってくれた……何か凄く嬉しい)]


ハルはルイのその優しさに胸が温かくなった。

そして、待つこと10分。


中村さん[お待たせしました~お!ルイちゃんッこんにちは~]

ルイ[こんにちは~中村さんッ(笑)今日は姉を連れてきましたッ]

中村[お!お姉ちゃんッこんにちはッ中村です、宜しくお願いします]


中村はハルを見てニコッと笑った。


ハル[こ、こんにちは……宜しくお願いします(めっちゃイケメンじゃん!……それに、礼儀正しい)]

ルイ[中村さん、姉……お姉ちゃんの事可愛くしてあげて下さいッお願いします!]


ルイが頭を下げる。


中村[うん!もちろん!それに、今でも十分可愛いけどねッ]

ハル[え?]

ルイ[ですよねッ]

中村[うん!]


周りから小さな声で、ヒソヒソと声が聞こえた。


客[可愛いぃ?……ふふふ]

客[ウソ、お世辞でしょ(笑)]

客[フッ]


下を向くハル。

そんなハルに優しくて声を掛ける中村。


中村[大丈夫だよ、自信持てるようにして上げるからッね?]


そう言ってニコッとする中村。


中村[じゃぁ最初にシャンプーしちゃうねッコチラヘどうぞッ]

ハル[……あ、はい]


ルイが大丈夫だよ!と言うような目で、ハルを見送る。そして、ハルもルイを見てうなずく。


中村[じゃぁイス倒すね~]

ハル[はい(人にシャンプーしてもらうなんて、久し振りだ……)]


そして、シャンプーが始まった。


ハル[(ぅわ~……気持ちぃ……中村さんの手……あんなに大きいのに……こんなに優しいシャンプー出来るなんて……すごぃ……寝落ちしそぉ……)]


中村[じゃぁ起こしま~す]

ハル[(はッ!……若干……寝落ちしてた……恥ずかしぃ……)]

中村[どぉ?痛くなかった?(笑)]

ハル[全然ッ……むしろ気持ち良すぎて…たぶん……寝てました……すみません]


恥ずかしくて顔が赤くなるハル。


中村[いやいや、それは美容師にとって最高の褒め言葉だよッありがとうございますッ]

ハル[(そーなんだ……)]

中村[それじゃぁ~セット面に行くので、コチラヘどーぞッ]

ハル[はい]


セット面へ座るハル。


中村[それじゃぁ~どうしよっか?お姉ちゃん……お姉ちゃんは僕が言うのは違うか(笑)ルイちゃんのお姉ちゃんは、お名前何て言うの?]

ハル[あ、あたしハルって言います]


中村[ハルちゃんねッ了解(笑)ハルちゃんは何か希望の髪型とかある?]

ハル[……いえ、全然……その……あたし、自分が、どう言う髪型が似合うとか……全然分からなくて……すみません……]

中村[そっか~うーん、ちょっとごめんねッ]


そう言うと、中村はハルの横に回りスッっと顔を出し、真剣な顔で正面からハルを見た……そして、前髪を目より少し上に上げて……。


中村[うん!やっぱり目は出した方が良いね!ハルちゃんは目が綺麗だし、まつ毛も長いから絶対に出した方がいいと思うよッ]


またまた、顔が赤くなるハル。


ハル[そ、それでお願いしますッ(ビックリした~いきなり正面から見られるなんて!……カッコいいし……………………カッコいい?……何でドキドキしてんの俺?……男に…………きっと急にだったからだ!うんうん!そう…………)]

中村[う~ん、あと後ろの髪は~そーだね~……うん!ハルちゃんの髪は綺麗だから、ロングのままでもいいと思うから、長すぎる所とか切って、あと少し軽くするねッ]

ハル[(良く分からないけど……)はい、お任せします]


そして、カットが始まった。


ハル[(う~~眠くなるぅ~ヤバいヤバい……寝そう……)]


次に気付いた頃にはカットが終わって髪を乾かされていた。


ハル[(ん……あ……寝てた……やってしまった……)]

中村[あ、ハルちゃん起きた?(笑)ごめんね疲れたよね~もうチョットで終わるからねッ]

ハル[(どんだけ優しいの~……)]


また目を閉じるハル。

そして、髪型が完成した。


中村[こんな感じかな?ねぇハルちゃん新規の方はメイク無料でやってるんだけど、どぉ?やってく?]


意識が、もうろうとしていたハルは。


ハル[ふぁい……?あ、お願いします]

中村[オッケーじゃぁ~どうしよっかなぁ?ハルちゃんの顔に合うメイクは~う~ん……ナチュラルの方が引き立つと思うから、そーするねッいいかな?]

ハル[……お願いします……]


そうして、ハルはメイクもしてもらい、とうとう完成した。


中村[ハルちゃ~んッ出来たよ(笑)終わりですッどうですか?]


ハッとして起きるハル。


ハル[ごめんなさい!本気で寝てました……]

中村[大丈夫ッそれより、どう?見てみてくださいッ]


鏡を見ると……そこには別人のハルが写っていた。


ハル[え…………誰ッ…………]

中村[ハルちゃんです!(笑)どお?おかしくない?]

ハル[可愛いぃ……]


思わず見とれるハル……。


中村[だよねッ!やっぱり可愛かったでしょ?元が良いから余計だよッ]

ハル[(そんなに褒めないで~また、ドキドキしちゃうよ)これが、あたし……]


そして、中村とハルは待っていたルイの所へと行く。


中村[お待たせ~ルイちゃんッ終わったよ!どぉ?ハルちゃん可愛くなったでしょ(笑)?]

ハル[お、お待たせ、ルイ]


ハルは少し恥ずかしそうに、ルイの目の前へと行く。


ルイ[お姉ちゃん!!]


ルイは両手で口をおさえ、目を大きくさせ驚いた!。


ルイ[可愛い~~ぃ!!]


そして、先ほどヒソヒソと話していた周りの客も驚いていた。


客[え?え?……あれさっきのコ?めちゃくちゃ可愛いじゃんッ]

客[本当に可愛かったんだ……]

客[…………え]


ハル[ありがとう、ルイ、中村さんに凄く良くしてもらったよ(ほぼ寝てたけど俺……ははは……)]

ルイ[でしょ~ありがとうございました!中村さんッ]

ハル[ありがとうございましたッ]


ルイとハルは満面の笑みでお礼を言った。


中村[いえいえ!こちらこそありがとうございましたッ!でも、やっぱり最初に見た時から可愛いと思ってたけど~やっぱり可愛いねハルちゃん(笑)]


ハルが何度も可愛いと言われ顔が赤くなる。


ハル[い、いえ、中村さんのお陰です。それに、メイクまでして頂いて……本当にありがとうございましたッ]


深々頭を下げるハル。


中村[いーえッこちらこそッ、あ、そうだ今日のメイクなんだけど、本当にパパッと出来るナチュラルメイクだから教えとこっか?]

ルイ[良いんですッ?お願いします!]

ハル[(ルイ、えらく食い付くなぁ……)]

ルイ[(教えてもらって、家でもお姉ちゃんにメイク出来るようになろうッ)]


一通り教えてもらい、美容室を出た。

歩きながら話す二人。


ルイ[お姉ちゃん!やったね!周りの人たち驚いてたよ~見返せたね!]

ハル[う、うん……あたし自身も驚いたけどね、あはは……]

ルイ[それと、中村さん凄く良い人だったでしょ!ホントッセンスあるんだよ~お姉ちゃんの事も、すぐに可愛いって見抜いてたしッ!(笑)]

ハル[うん!本当に優しく丁寧にしてくれる人だった……それに……]

ルイ[それに?]


ルイがハルの方をチラッと見ると。

ハルの横顔と耳が少し赤くなっていた。

ルイがニヤッとする。


ルイ[あ~~お姉ちゃん!中村さんのコト~気に入ったでしょ!(笑)イケメンだもんな~中村さん(笑)]

ハル[べ、べ、別にそ、そんなんじゃ~………ぅ~……………………]


ハルが小声で。


ハル[……少し……確かに…………カッコ……よかった……かもね……(なんでだ~~???俺おかしくなっちゃったのか~~???…………)]

ルイ[正直でヨロシイ~~エヘヘ(笑)あーそうだ、お姉ちゃん、今日この後、買い物行かない?]

ハル[買い物?]

ルイ[そ!買い物~お姉ちゃん、服とか欲しくない?せっかく可愛くなったんだし、今の感じに合わせる服とか要らないかなぁ~って]

ルイ[……服…………欲しいかも…………なんか、クローゼット開けたら…………正直……ダサい服しか無くて……]

ルイ[ま、まぁ……前のお姉ちゃんは……こだわり無かったから……ね……あはは……よーし!じゃぁ行きますか~!]

ハル[あ、でも待って……お金は?]

ルイ[ありまーーす!(笑)]

ハル[え?何で?]

ルイ[フッフッフッフッそれなら大丈夫!昨日のうちに父さんに『お姉ちゃんの事、可愛くしてあげたいから~父さんお金チョーダイッ』って言ったら『うん!出す!出す!出す!』って喜んで、出しくれたよ(笑)]

ハル[へ、へーそーなんだ……(娘には激甘だな……あの親父が……)ち、因みにいくらくれたの?]

ルイ[ジャーン!(笑)]


ルイがカードを見せる。


ハル[へ?]

ルイ[カードだよ(笑)いくら使っても良いって(笑)]

ハル[はい?……え……本当に言ってる……?]

ルイ[うん]


ルイはキョトンとした顔でうなずいた。


ハル[(確かに男の時も……親父の稼ぎはそこそこ良かったって聞いてたけど……絶対にこんな事、する事は無かったと思う……確か年収1500万位とか聞いたことあったなぁ)あ、因みに……父さんの年収って……いくらか……分かる?]

ルイ[んーーと、前に酔っ払ってた時に聞いたら~5億位って言ってたよ~]

ハル[5億!!?]

ルイ[うん!(笑)父さん何個も会社持ってるから(笑)あと、酔っ払うと嘘つけなくなるから~ホントだと思うよ(笑)]

ハル[……そ、そうなんだね……あはは…(男の子供達か……女の子供達って違いだけで……こんなにも……収入面での違いが出てくるのか……もしかしたら他にも、俺の知ってる環境と違いがあるかも……今後慎重に調べて行こう)]

ルイ[な・の・で!今日はいっぱ買い物しよ~~お姉ちゃん!]

ハル[わ!]


ハルの腕を引っ張るルイ。

その後、何だかんだで、ハルも楽しく買い物が出来たようだった。

夜、沢山買い物をして帰宅する二人。


ハル、ルイ[ただいま~~]

母[お帰りなさ~い]


玄関に迎えに来る母。


母[え!ハルなの?]

ルイ[そーだよ!母さん(笑)お姉ちゃん可愛くなったでしょ~]

母[うんうん!とても可愛いわハル……ぅッ……ぅッ]

ハル[(え!……な、泣くほど……)]

ルイ[も~母さん泣かないでよ~お姉ちゃんビックリして、フリーズしちゃってるじゃん(笑)]

ハル[(それもあるが……荷物多過ぎて……歩きすぎて……途中で着替えさせられて……ついでに履いたこともないヒールも履かされて……足プルプルなんだよ~玄関に居ないで早く上がらせて~)]


そこへ父もやって来た。


父[お帰り~ハルちゃんルイちゃん、どうだった~ハルちゃん可愛い……く……!ハルちゃ~ん!可愛いくなったね!良いよ!良いよ!一瞬、誰か分からなかったよ!はっはっは(笑)]

ハル[あはは……ありがとう父さん……(そりゃ俺だって……誰……って思うよ………それよりいい加減、中に入れさせて……)]

母[はい、はい、それじゃ~いつまでも玄関に居ないで、楽しいお話は中でしましょう~]

ルイ[はーーい]

ハル[(さすが、母さん……何でも察してくれるんだな)ふぅ~]

ルイ[お姉ちゃん疲れたでしょ(笑)]

ハル[う、うん、流石に疲れたかな(笑)あ……そうだ……後で相談したいことが、あるんだけど良いかな?]

ルイ[うん]


そして、一段落し落ち着いた頃、ハルはルイの部屋へと行った。

コンコン


ルイ[はーい]

ハル[ルイ、入るね]

ルイ[うんッどーしたのお姉ちゃん?相談だっけ?]

ハル[うん、実はコレなんだけど……]


ハルは自分の制服をルイに見せた。


ハル[これ、お姉ちゃんの制服なんだよね?]

ルイ[うん、そうだけど、コレがどうかしたの?]

ハル[(たぶん、前の俺だったら気にしなかったかもだけど……神様の気まぐれ?で美的センス向上させられてるから……物凄く気になってしまった)コレさ……どう見ても……ほぼ袴じゃね?って位……長いよね…………]

ルイ[…………そう…………だね…………]

ハル[学校行くのに…………コレで行くのは……チョット逆に勇気が居るなと言うか……………………]

ルイ[プッ!あははは確かに~!(笑)この前まで、お姉ちゃんの容姿にマッチしてたから気付かなかったけど~コレは今のお姉ちゃんにはキツイかもね!(笑)]

ハル[……だよね……あはは…………本当は明日から学校に行ってみようかなぁ~って思ってたけど、どこか裁縫屋さん探して、戻ってきたら学校に行こうかな……ははは]

ルイ[え?母さん出来るよ]

ハル[そ、そーなの?]

ルイ[うん、だってあたしのスカートも母さんが裾あげしてくれたんだもんッ]

ハル[へーそーだったんだぁ(あれ?母さんって裁縫出来てたんだ……もしかして、この辺も変わってるのかも……何だかこうなる事が分かってて……神様が…………いや、今は余計なこと考えないでおこう)]

ルイ[じゃぁ母さんに頼みに行こうよ!お姉ちゃんと早く一緒に学校行きたいからッ]

ハル[うん]


そして、母にハルのスカートの裾あげを頼み、とうとう女になって初登校する日を迎えた。

……翌朝。


母[大丈夫?ハル]

ハル[う、うん、頑張る(いつまでも、ただ家に居るわけには行かないならな……)]

ルイ[お姉ちゃん準備出来た?]

ハル[うん、大丈夫!……だけど……ねぇルイ……コレさ、やっぱりスカート短すぎないかなぁ……パンツ見えそう……]

ルイ[大丈夫だってば!それくらいの方がお姉ちゃん可愛く見えるから!ね!]

ハル[……うん、分かった]

母[学校には記憶喪失の事伝えてあるから……でも!何かあったら直ぐに連絡してね、母さん直ぐに駆けつけるかる]

ハル[うん、大丈夫、ありがとう母さん]

母[ルイもお姉ちゃんの事、頼んだわよ]

ルイ[うん!お姉ちゃんの事はあたしが守るからッ!任せて!(笑)行ってきま~す]

ハル[行ってきます]

母[行ってらっしゃい]


環境、性別が変わり……不安が無いわけでは無いが、どうせ生きるなら楽しく生きてやろうと心に誓ったハルは学校へと向かったのであった。



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