応援コメント

第1話 父と子」への応援コメント


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    うーん……文章においての序破急が非常にお上手だ。
    説明段階で凪のような進行で、読者の注意を惹き、そこからすぐに展開を早め、徐々に物語を締めていく。うん、鮮やか。

    ただ、肝心の物語の締め方がこけている。
    いや、解り辛い、と言った方がいいでしょう。
    こと小説においてのネタ晴らしというのは大胆である方がよいです。なぜなら、映画や漫画と違って画で表現できない分、言葉で言い表すしかないからです。

    娘は「男である」と主張して父の行為を退けようとしたわけですが、なぜそこまで“反抗する”という勇気が出たのに、おばあちゃんや他の人に助けを求めないのか。
    怖かった、などという言葉で済ませればそれでいいのかもしれませんが、スッキリとはしません。
    だって、諸悪の根源を跳ねのけるんですよ? 一番それが怖いじゃないですか、それが出来る強い子が、なぜ他の手段を取らなかったのか。
    少し納得できない。

    おばあちゃんの「私たちの父」という発言。

    部屋に戻ったおばあちゃんは襲われている娘をなぜ助けなかったのか。

    生霊の存在。

    伏線回収がちゃんとなされていないと思うのは私の読解力の無さ故か。
    でも……それらの説明がされている文章が一向に見つからない。

    総評【独特な世界観の作り込みや、雰囲気のある語り口などに才能を感じさせる作品。ただ正解発表や疑問の解消について、すこし大雑把な説明であるという印象を受ける】

    作者からの返信

    初めてコメントを頂けて舞い上がる思いです。

    やはりご指摘通り、私は小説が好きではあるのですが、どこか映画的な、曖昧な感じで読者に解釈を委ねる表現(大雑把だと取られかねないくらい)をしがちだと反省しております。

    この作品はまだまだ続きますので、話数が増えるごとに成長していきたいと思います。

    ちなみにラストの解釈ですが、おばちゃんや、従業員の男の年齢設定が明確な数字になっている点、娘を孕ませた父が自分の父と似ていると発言した点から推察できると・・・思います・・・。それでもわかりづらいようでしたら私の力不足です。ぐっすり寝て顔を洗って出直します。

    追記
    その他の疑問、伏線に関しては4話、10話あたりをお楽しみに!

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