第1話 スパイスから作るじゅるりカレー

「カレーのルーが無いのです!」


「え?」


どっしたの?あ、僕はカカオ!博士基、コノハちゃんとつがいのアフリカオオコノハズクのフレンズ!


「今日の夕飯としてカレーを作ろうとしたのですが、ルーが…無いのです…!」


「あー…なるほど、結構やばいね」


「急遽変更するしかないので…」


「いや!まだあるよ!作り方が!」


「本当ですか!?」


「…さて、あとは任せておきな!僕がやるからさ!」


「おぉ!よろしく頼むのですよ!」



さて!タイトルから分かる通り、はじめての回で作るのはスパイスから作るカレー!

実はルーとかカレー粉とか無くてもスパイスから作れるんだよ。流石に知ってるか。ちなみにスパイスから作るメリットはルーには無いアレンジとか味を自分で調節して作れること!

オレンジから聞いておいてよかった!

さて、材料から確認していこう!

牛肉 玉ねぎ ニンニク 生姜 トマト 

ヨーグルト 水 コンソメ オリーブオイル

バター 塩 胡椒!

あと、ホールスパイスと粉スパイスってやつがあるんだけど、説明は後にする!今は材料を話す時だから!

ホールスパイスは…

カルダモン クローブ クミンシード 

シナモン!

粉スパイスは…

ターメリックパウダー 

コリアンダーパウダー ガラムマサラ

パプリカパウダー 胡椒!

胡椒はスパイスとしても、調理工程でも使うから注意ね。

ちなみにホールスパイスとは、原型をとどめているスパイスのこと!粉スパイスは名の通り粉状になっているスパイスだけど、ホールスパイスは豆とかの原型が残っている状態のスパイスだからね。

これでどうやってカレーにできるの?って思う人がいるかもしれない!でもこれだけはわかる!ちゃんとカレーになる!

さぁ、半端無理矢理だったけど作っていこうか!

まずはフライパンにオリーブオイルを適量入れて、ホールスパイスを全部入れて、焦がさないように弱火で香りが立つまで炒めよう。これがカレーの美味しさの一つである匂いとなるよ!

そしたら玉ねぎを加えて茶色くなるまで炒める。茶色くなってきたらニンニクと生姜を加える。匂いがいい!すごくいい!

次はざく切りにしたトマトをそこにドボンしてまた炒める。トマト缶を使ったことがある人ならわかるけど、トマト缶はマジで楽。だからトマト缶があるならトマト缶で大丈夫。ちなみに炒める目安として、水気が無くなるまで。焦げそうな感じがしたら弱火にして、きっちり水気を取ろう!

水気が飛んだのを確認したら粉スパイスを全部ドボンして香りが立つまでまた炒める。

そこでなんだけど、粉スパイスの一つであるパプリカパウダーで辛さを調節しよう。

で、炒めおわったら一旦火を止めて、牛肉をまな板の上に用意。そして塩と胡椒を振ってよく揉み込む。塩胡椒はダメ。塩と胡椒を別々で振っていこう。

そしたら鍋に牛肉を入れて火が通るまで炒める。

その次にヨーグルトを入れて、絡めながら炒めて、絡めおわったらそこにコンソメと水をドボン。この時点でもうフライパンにあるさっきまで炒めてたやつは全部鍋に入れちゃって大丈夫。水を入れる前に入れたほうがいいよ。飛ぶからね!

そしたら一時間程度煮込む。弱火で煮込むと牛肉が柔らかくなって美味しくなるよ。

煮込みおわって水が減ってとろみがついてきたらバターを入れて火を止めて余熱で混ぜたら完成!ホールスパイスが気になる人は取り除いちゃって大丈夫。



「よーし!完成!」


「す、すごいのです…あってもどうやって使うのか分からなかったのですごい発見なのですよ…!」


「でしょ?オレンジから教えてもらったから詳しいことはオレンジに聞いてね?あと、みんな辛いのが好きだから少し辛めにしてあるから!」


「ありがたいのです!じゃあ、みんなを呼んでくるのです!」


いやー、みんな喜んでくれるかな?喜んでくれなくてもそれは改善点として認めなきゃ、だからね…



「…なるほど…美味い…な!スパイスから作ってるらしいから味もいつもと違う!だがそのいつもと違う味が美味い!」


「考えましたね…ルーがないならスパイスから作ればいい…これからの料理も発展してくるのでは?博士」


「ですね…素晴らしい技術なのです…!」


「みんなご満悦のようで、嬉しい限りだよ!」


「ところで、この酸味はどうやってつけたのですか?カレーに酸味。確かに合うのですが、カレーのルー自体に酸味はあまり感じられないのです」


「牛肉にヨーグルトを絡めたからね。酸味がしている食材は牛肉のはずだよ?」


「牛肉にヨーグルトか…たしかにいい組み合わせだ…」


「しかし本当によくこういうのに気付きますね…」


「フレンズはみんな、好奇心によって脳の仕組みが変化し続けてるんだよ?僕だって実際、料理の研究をしたくてたまらないもん」


「確かに、我々の知識も好奇心によるもの。好奇心について考えてみる機会を作ってみてもいいかもしれないのです。助手」


…とまぁ、こんな感じで食事を楽しんだ!楽しいね!料理は!




ちなみに食材の分量はあえて書きません。

なんでかって?人によってどれだけ作るか、どれだけの分量を使うとかバラバラだもん。みんなのお好みの分量を見つけてみようね!

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