第4話 魔法の使用許可を得る

 声が話しかけてくる。


「試しに魔法が使えるよう、1ポイントだけ入れておいた。感謝しろ」


 ポイントって何だよ。

 疑問に思いつつ画面を見ると、一番上に1pointと表示されており、その下には文字があった。


 ・沖海4桜199verのウリンチャージが1時間ヒキ強になる=1消費


「もっと強い魔法を使いたければ、変換装置に射精しろ」


 沖海4桜199ver……、確かパチンコで名前を見たことがある。でもウリンチャージって、俺の好きなウリンちゃんと関係あるのだろうか。


「あの、なぜこんな事をするのですか?」


 俺は素直な疑問をぶつけてみた。


「お前の精液は我らの力になる。ウミウシ帝国との戦いで必要なのだ。それにお前が射精するのには栄養が必要、つまりお金が必要なのだろう? ギャンブルをするお前には丁度よいのを与えたと思うがな」


「はあ」


 よくわからんけど、俺の精液が必要らしい。

 なのでお金を稼がせてやるから、たくさん射精しろって事か。


 本当かよ。

 でも正直お金は欲しい。


 何だか、少しやる気が出てきたぞ。


「わかりました、このコップに射精すればいいんですね」

「コップではない、変換装置だ」

「はあ」

われはまた現れる。まずは与えられた魔法を使い、深海王国の凄さを知るといい」


 そう言い終わると気配が消え、俺の部屋に静寂が訪れる。

 深海王国ってなんだろう。


「試しにパチンコ屋で魔法使ってみるか」


 朝に行った近所のパチンコ屋に、俺はもう一度行くことにした。


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