第7話 墓守の旅立ち
私は、逃げずに戦わなければいけない。
ここまでの事を無意味にしてはいけない。
生き残った意味を考えなければならない。
だから、箱舟から今まで生きてきた世界を見下ろした。
たくさんの白い影たちが、こちらを見上げている。
涙がこぼれて、星のような光を宿す。
すいこまれるように、滅びゆく世界の大地に落ちていったそれは、あたりを優しく包んでいった。
白い影たちが消えて、蝕が箱舟に手を伸ばし荒ぶる中で、私はそっと別れの言葉をつぶやいていた。
墓守の旅立ち 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます