ROUND21 VS 卒業・入学シーズン

南山之寿 

「桜前線の訪れを楽しみにしている今日このごろ。皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。春は出会いと別れの季節。時には笑い、時には頬を濡らし大人へとなっていくんですね、嗚呼、卒業と入学の時期。だいぶ大人になったなと思う、南山之寿でございます」   


ゼオン

「どうしたんだ? かしこまって気持ち悪いな……」


ロイド

「近況ノートにもあったんですが、小説を誤って消去したらしいですよ……」


ゼオン

「誰も読まないんだ! 問題ないじゃないか! ははは! …………は?」


南山之寿

「それもそうですね! 気持ちを切り替えて、ポジティブシンキングです!」


ロイド

「南山さん……スリーパーホールドかけながら言います?」


ゼオン

「!!!!」


南山之寿

「春と言えば、新歓コンパ! 新歓コンパと言えば、学生プロレス! 学生プロレスと言えば、スリーパーホールド!! 春と言えばスリーパーホールド!!」


ロイド

「南山さん、無茶苦茶な三段論法はちょっときついかと……ブレイク!!」


ゼオン

「くはっ…………!! 危うく、花畑で寝てしまうところだったぞ」


南山之寿

「良い、花見になりましたか? ははは!」


ロイド

「でも、ちょっと残念です。せっかく、僕の恋愛要素がある話だったのに」


南山之寿

「違いますね」


ロイド

「え?」


南山之寿

「南山之寿公式裏設定気紛れな思いつきによれば、あれはサスペンス。火サス枠です」


ゼオン

「なんだそれ?」


南山之寿

「恋物語と思いきや、一方的な想い。付きまといからの逆恨み。呪い殺されるロイド君!!」


ロイド

「ゔぇっ??」


南山之寿

「さっそうと現れるゼオン君。『じっちゃんの何かけて! たった一つの真実見抜く、見た目はマッチョ、頭脳も筋肉、その名は迷探偵ゼオン!』が決め台詞です」


ゼオン

「いいじゃないか! 是非やろう! ロイド! 俺のために犠牲になれ!」


南山之寿

「ま、冗談ですけど!」


ロイド

「ははは! 面白かったです! ははは!」


ゼオン

「ガッチリ決まったな。スリーパーホールド」


南山之寿

「!!!!」


ロイド

「日頃の恨みぃた!!」


ゼオン

「しばらく続きそうだな……。仕方ない。締めるか。」


ゼオン

「またな!!」





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