第7話 OG戦

部活に入ってしばらくたって、今日は部活のOG戦である。俺はレフトをやることになって、スタメンである!毎日の練習でだいぶ感覚は戻ってきた。ちなみに試合の様子(俺ばっかを写す、恥ずかしい!)を生配信するらしい。もうすでにめっちゃ人集まってる!


試合開始、俺は今前衛。相手のサーブを味方が綺麗にあげる。俺はトスを呼ぶ。

「レフトレフトー!!」


トスが俺にあがった。相手はある程度予想していたようだ、3枚ブロック、だが!

ドン!!!

ブロックの“上“からスパイクを叩き込む。

ジャンプ力には自信があるし、女子には負けられない!!

ピッ!

「「「「キャーーーー!!!!!!」」」」」


歓声気持ち良すぎだろ!もっと頑張っちゃお



今度はこっちのチームのサーブ。あ、打つのは確かサーブがめっちゃ得意な人だな。

いいサーブだ。レシーブ少し崩れた、多分レフトに任せるんだろうな、そっちにブロック飛ぼっと!

やっぱりレフトだ!叩き落としてやる!

ドスン!!

ピッ

「「「ド、ド、ドシャーットーー!!!」」」

「「「キャーーーー!!!!」」」


やばい、今日絶好調だわ。





今、俺は後衛。バックアタックできるように備えている。あ、こっちのチャンスボールだ。セッターがそのままファーストタッチ!俺は飛んでそのままバックアタック!…とみせかけて再びそのボールをセット!!!レフトがはいってくる!!

きまったーーーー!!!!


相手も驚いてる

「今のやばくない?蓮くんフェイクトスなんてできるの?もう私惚れちゃったわ」

「いや、もともとでしょ」

「そうでしたわ!」








試合のあとは、なぜかネット配信向けにとヒーローインタビューがあった笑

いや、浮かれてなんかいないからね!











数日後、ついにあの七海とのデート動画が公開された。VR版もあって、デート体験ができると話題らしい。

動画サイトにあげた新曲のMVは数日で一億再生を突破してる。まじかよ、俺あんま歌得意じゃなかったんだけどな。まあ、伸びて良かった!

ネットを見てみると、俺がアイドルみたいに持ち上げられてる。

「蓮様のデート見た、女を下に見ていない感じが素敵」とか「歌も歌えて、男なのに運動もピカイチなんてもう神よ」とか。ちょっと恥ずかしいな。

ちなみにこの世界の男は基本的にひきこもっているので、豚みたいなやつらばっかなのだ。俺のことを「女に媚びたクソビッチ」とか言っているが、あまり気にしてない。








明日は握手会とライブを融合したイベントをやる。来てくれるみんなに喜んでもらえるといいな!










イベントが始まる直前、マネージャーさん(いつの間にかついてた)から報告が

「配信サイトの方、チャンネル開設の方は問題なくできました。いつでも開始できます。あと、別件で帝都テレビから対談のオファー来てるんですけど、どうされますか?」

「まじですか。受けると返事しておいてください」

「わかりました、では頑張ってください」

「ありがとうございます!」

気合入れていくか!



ステージに上がる!

「「「「「キャーーーー!!!!!」」」」

「みんな!今日は来てくれてありがとう!今日は握手しながらのライブになるから、よろしくな!!」

「「「「「キャーーー!!!!!!!」」」」

いや、なんのキャーやねん。





自作のうちわを持った人とか、俺を見て泣いてる人とかもいた。俺は一人一人丁寧に握手させてもらった。

みんな喜んでくれたみたいで最高の握手会&ライブになったかな。

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