第3話 打ち合わせ
「なるほど、まさかそんな神みたいな方が本当にいらっしゃるとは、思いもしませんでしたが。趣旨は理解しました。当然ですが国としてご協力させて頂きます」
「本当ですか!?ありがとうございます。じゃあ試しに霞ヶ関の人限定の握手会、今やりませんか!」
「え?今ですか?わ、わかりました。部屋とスタッフの用意いたしますので、お待ちいただけますか?」
「いや、準備は僕もやります。僕がご迷惑をおかけしているので」
「け」
「け?」
「け、結婚したい……はっ!失礼しました」
「…ははっ。山田さんみたいな綺麗な方に言われてしまったら、僕、本気になってしまいますよ」
プシューー……バタッ
「「局長ーーーーー!!!!!」」
「では、参加者の列は長蛇になると思うので、このビルのここからここまでの部屋を使って待機場所として…」
「退場口の確保も必要かと!」
「そうだな、あと…」
突然のことにも関わらず多くの人が頑張ってくれた。そして握手会が始まる。
「最初の方。では、こちらへどうぞー」
「ほ、ほんとに男!やばっ、超イケメン!」
「ありがとうございます!いつもお仕事お疲れ様です」
「…生きてて良かった…」
「次の方ー」
「嘘だとはわかってたよ、わざわざ女の前にくるやつがいるわけないって、ほんものーー!!!!!…ヤラセテ、ヤラセテ」
「そんなこと言わないでください。上品なあなたの方が、私は好きっですよ」
「きゃーーーーーーー!!!!!」
まあ、大成功だった。3時間かかったけど。
「では次回の相談はこちらからご自宅に伺わせていただく、ということで」
「はい。よろしくお願いします!」
いやー楽しかったなー。この世界の人ってまじで美人なんだよな。
何も考えず、家に帰ると
「お兄ちゃん、こんなものツイッターで見つけたんだけど、どういうことかな?」
「え、なになに。『やばい男の握手会とか聞いて行ったら超イケメンなんだけど。お前ら写真見て悔しがれ』。あ…」
「言い訳は何か?」
「ありません…」
「お話をしましょうか」
「はい…」
この後絞られました…
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