ジャッキーちゃんねる
@aAAAAnn
ある暗い部屋にて
「はいはいどうもー!『ジャッキーちゃんねる』のジャッキーですっ!
えー、今回はですね、そのへんで拉致ってきた人間を解剖してみたいと思います!」
【コメント:え、これマジ?】
【コメント:ちょっと待ってw】
【コメント:人さらったんか……】
【コメント:これBANされないのか!?】
「それじゃあ、こうして話してるのもなんなんで、先に今回のゲストを紹介したいと思います!
コチラです!」
ジャッキーと名乗る男は、背後にある黒いカーテンを開いた。
そこには、12歳くらいの少女が口には粘着テープが巻かれ、全身縄で縛られていた。
「はい、こちらが本日のスペシャルゲスト、『白雪姫症候群』の発症者、ユカリちゃんです!!」
【コメント:うおおお!!】
【コメント:本物だああああ!!!】
【コメント:可愛いいいいい!!!】
【コメント:これは期待大www】
「さて、早速始めましょうかね……」
そう言うと、男はナイフを取り出した。
そして、少女の服を切り刻んでいく。
少女は身体をよじりなりながら、唸り声を上げる。
「うるさいなぁ……」
男が腕を振ると、刃物から血しぶきが上がった。
少女の顔に生暖かい血液がかかる。
少女の目が大きく見開かれた。
「……ッ!!!」
「はい、静かになったところでまずは心臓を取り出したいと思います! では、ご開帳~♪」
ブシュッ……。
男の手に握られたナイフが、少女の胸に突き刺された。
少女は大きく目を見開き、ビクンっと体を跳ねさせる。
少女の血が床に飛び散る。
「はい、取り出しました~! これが人間の心臓ですね! 意外にも小さいんですね。もっと大きいものだと思ってました!」
男は手に持った少女の心臓を持ち上げると、カメラの前で掲げて見せた。
少女は口から泡を吐きながら激しく痙攣している。
【コメント:おいやめろおおお!!!】
【コメント:誰か止めてくれえええ!!】
【コメント:早く警察呼べぇ!!】
「あーもう、うるさいなぁ。せっかく人が楽しんでいるんだから邪魔しないで欲しいよね?」
そう言いながら、男は持っていたナイフを振り上げた。
「はい、それじゃあそろそろお楽しみタイムに入ります! まずはこのメスを使って腹を開きまーす!」
ザクっという音と共に、少女のお腹にナイフが突き立てられた。
少女の体が一際大きく震えると、傷口から内臓が飛び出してきた。
男はそれをつまみ上げ、カメラの前にかざした。
「はい、これは子宮ですね〜。まだ結構綺麗なものですねぇ。これから結婚して赤ちゃんが生まれてくるはずだったワケですが、今どんな気分なんでしょうねぇ~、ユカリちゃん?……おっと、気絶しちゃいましたか」
男はぐったりとしている少女の髪を掴んで顔を上げさせた。
少女の顔からは血の気が引き、虚ろな目をしていた。
【コメント:死んでる…?】
【コメント:これヤバいだろ!!】
【コメント:うわぁ……】
「はい、では今度は肝臓でも取り出してみましょうかね」
男は嬉々として、少女の体を開いていった。
「はい、取れました〜。これが肝ですね〜」
男は手に取った臓器をカメラに見せつけた。
「このレバーみたいなものが肝臓らしいですよ! はい、食べてみようと思います!」
男はそう言うと、おもむろに肝臓を口に含んだ。
そしてしばらく咀躙した後、飲み込んだ。
「うーん、味はないみたいですね。食感は牛タンに似てなくもないですが、美味しくないです。はい、次行きましょう!」
男は次に胃袋を取り出した。
「これは何が入っているか分からないので、捨てましょう。次は腎臓です。はい、どうぞ!」
男はそう言って、少女の尿管を引き抜いた。
そして、それを躊躇いもなく口に入れた。
「うん、アンモニア臭くて不味いです。はい、最後は膵臓です。はいどうぞ!」
男は少女の腸を引きずり出した。そして、その先端部分を少女の口に突っ込み、無理やり押し込んでいく。
少女の口の端から血液混じりの消化物が漏れ出ていく。
「はい、全部入り切りましたね。はい、記念撮影です。ハイ、チーズ!」
パシャリと音が鳴り、画面が暗転する。
「はい、これで本日のスペシャルゲストは終了となります! また次の動画をお楽しみください!!」
【コメント:ふざけるな!!】
【コメント:通報しました】
【コメント:マジ最低】
「はーい、みんなありがとう! 今日の配信はこれにて終わり! チャンネル登録よろしくぅ!!」
男が手を振って、映像が終了した。
ジャッキーちゃんねる @aAAAAnn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ジャッキーちゃんねるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます