大学。時代によってはレジャーランド扱いされるほど軽んじられ、ついには就職予備校、新卒チケット発行所みたいな扱いになりつつあるように思う。それも20年ほど前から。
ですが、本来は研究機関。学問の追求こそが大学の役割。
「お堅い内容ごめんなさい><」と去らないで! 大丈夫、軽くテンポのいい文体とキャラたちがアナタを未知の世界に案内してくれます。研究にはお金がかかる、発表はバトル要素を含む。まさにリアル。
私もかつて研究の道に誘われましたが、家庭の事情で断念しました。その研究の世界をチラっと見せていただける作品。ありがたいです。
「論文手伝って」ありますよねー。かつて赤子を抱いて「卒業できなきゃ子ども育てられん」と泣き落そうとした同期を思い出す。
あと、作者さんの語彙にユニークな内面がにじみ出ている。ナンソーマ、どう見ても漢字表記できそうな固有名詞連発。あっ!と気づく人もいるでしょう。
楽しみつつ、研究者の周辺状況を身近に感じることができる作品です。(初レビュー書いてしまいました。)