第2話 惑星ボミキス

予定とちょっと変わりましたが先にこちらを。


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 ロアノーク号がボミキスへ向かって母星の時間で百年後、人類はより高度の恒星間航行を実現していた。一方、ナガン=スタンウェイ社は実時間で数百年間資金回収の見込みが立たない、無謀な開拓計画の不備を突かれて破綻。ライバル企業による買収と分割を受けて消失していた。

 通常空間に戻ったロアノーク号は、ボミキス軌道上の航宙管制AIからこれらの情報を受け取る。今やナガン社の実体と言えるのはロアノーク号とその乗組員、そして管理AI(名前未定)だけ。ロアノーク号はナガン社の事業引き継ぎと再建を決意し、乗組員である開拓者たちすべてを正社員として登録変更する。


 ボミキスを開拓した企業(名称未定)は周辺のいくつかの星系にまで手を伸ばして主要な惑星をテラフォーミングした後、発展的に組織を解消、現地の幹部クラスを貴族階級として小規模な星間帝国を築いていた。


 ロアノーク号はボミキス地上に存在するそうした貴族領の一つに受け入れを認められ、領土の外れに存在する荒野への着陸を指示されるのだった。

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 出発前に思い描いた、新天地での何者にも抑圧されない身分と活動そして富。その夢と、目の前の現実とのギャップに打ちのめされる開拓民たち。

 だが、小人数で一から、場合によっては部分的なテラフォーミングの労さえ覚悟し、そのための機材も準備して降り立ったスピードウェル開拓団の面々は、そんじょそこらの植民者とは面構えが違った。


 既存権力にいいように利用されたりすりつぶされたりする未来は願い下げ。


 開拓用に持ち込んだ三種の搭乗型ロボットフレームを組み立てて意気上がる彼らを、領主貴族にまつろわぬ反乱分子の略奪集団が密かにうかがっていた――



 といった感じのフォーマットで物語を始めようかと。



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