第273話 現状確認っ!

「到達者……?」


 なにそれ……


「ルミエ様、今のって……」



『ぴろん!

 ルミエ様のお母様ーーーが、偉業を達成した事を称賛しました』


『ぴろん!

 ルミエ様のお母様ーーーより、個体名ソフィア・ルスキューレにギフトが贈られます』


『ぴろん!

 ーーーのギフトが開花します……ユニークスキル・魔素の支配者を獲得しました!』



「っ〜!!」


 あ、危なかったぁ〜。

 びっくりして声を出しちゃうところだったわ!

 もしそんな事になれば……隣の部屋にいるファナ達にバレていたのは確実!!


 さすがは私! 我ながらよくぞこの怒涛の世界の声さんを受けて、驚きの声を飲み込んだものだわ!!

 初見だったらまず声を我慢できなかっただろうけど……


「ふっ」


 私はやり遂げた!!

 イストワール王国の王都ノリアナの近郊に出現したダンジョン、魔法神の休息所。


 あそこで一度同じような経験があったからよかったものの……

 もしびっくりして声を上げて、ファナ達に気づかれてしまったら……考えるだけで恐ろしい!


「……ふぅ」


 よかった。

 魔力感知で隣の部屋を探ってみたけど、ファナ達にバレたようすはない。

 念のために遮音の結界を展開していて正解だったわ!


「しかし……ルミエ様のお母様って!」


 前は確か、迷宮の創造者だったのに!

 名前の部分が聞き取れないのは同じだけど、ルミエ様のお母様って!!


『まったく、あの人は……』


 魔法陣の休息所の創造者にして、ルミエ様のお母様といえば、全ての魔法を司る女神! 魔法神ティフィア様だけど……


「ふふっ、前から思っていましたけど、魔法神様って結構お茶目さんなんですね」


『いや、お母様はお茶目とかじゃなくてね……』


 ルミエ様のお母様、魔法神ティフィア様かぁ〜。

 どんなお方なんだろう? ルミエ様は当然として、マリア先生や冒険王ガルスさん達も面識があるみたいだし。


「私もお会いしてみたいですね〜」


『まぁ……そうね、会ったら驚くとは思うわよ?』


「それはそうでしょう!

 なにせ! あの魔法神様ですよ! 魔法神様!!」


 正式な歴史書や、子供向けの絵本にも登場する魔法神ティフィア様は誰もが知っている女神様!!

 そんなお方にお会いすることになれば、むしろ驚かない方が難しいというものっ!!


『そ、そうね。

 そういえばソフィーはお母様のファンだったわね』


「その通りです!」


 魔法神ティフィア様は、私の憧れの存在第1位!!

 私は自他共に認める、魔法神ティフィア様のファンなのである!


「そりゃあルミエ様は親子なので、すごく感じないかもしれないですけど……魔法神ティフィア様はそれもうすごい女神様なのですよ!?」


『そ、そうね』


「そうなのです!

 何がすごいのかというとですね……」


『そ、それよりも! 早く獲得した称号と、ユニークスキルについて確認した方がいいんじゃないかしら?』


「そうですか?」


 私としてはもっと魔法神ティフィア様の娘であるルミエ様と、魔法神ティフィア様の素晴らしさについて語りたいんですけど……


『そうよ!

 自身の能力を把握もできていなければ、最強だなんて程遠いわ』


「っ!! わ、わかりました!」


 私としたことが、ちょっとテンションが上がって大切なことを失念してた!

 確かに自分自身の力量も把握できないのに、何が最強か!

 現状確認しないと!!


「では! ステータスっ!」



 名前:ソフィア・ルスキューレ

 種族:人間ヒューマン

 称号:「公爵令嬢」「お転婆令嬢」「ルスキューレ家の天使」「転生者」「愛子」「最強を目指す者」「Sランク冒険者」「ーーーのお気に入り」「到達者」

 加護:「ーーーの加護」「白竜王の加護」「鮮血姫の加護」



 ・ユニークスキル

「探究者」「並列存在」「創世魔法」「魔素の支配者」


 ・固有スキル

「竜眼」「氷冷の太刀」「白炎・ノヴァ」「天雷」「竜姫の祈り」


 ・エクストラスキル

「叡智」「魔導」「千里眼」「並列思考」「神炎の太刀」


 ・特殊スキル

「ステータス」


 ・スキル

「魔力操作」「魔力感知」「剣術」「闘術」「魔闘法」「抜刀術」


 ・魔法スキル

「属性魔法」「上位属性魔法」「空間魔法」「身体強化」「召喚魔法(魔物、悪魔)」「重力魔法」「遠隔通信魔法」「結界魔法」「血操魔法」「換装魔法」「浮遊魔法」


 ・耐性

「魔法攻撃耐性」「物理攻撃耐性」「状態異常耐性」

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