新技披露


「我が息子、ネロよ。不要の山が欲しいとな? いくつも有るから選ぶが良いぞ」

「ありがとうございます。ではこの山をいただきます。万が一吹き飛んでもよろしゅうございますか?」


「さすがは神級じゃの。言うことが違うわい。良い良い、むしろ見せてもらいたいの」

「‥‥‥よろしければご覧になりますか?」


「まことか? よし、政務も無い。参ろうぞ!」 

 マジか、陛下に見せんのか‥‥‥。

 まぁ仕方ないな。


 で、陛下と一緒に馬車で移動。シャルとハイドも一緒だ。ハイドはじいじに抱っこされてご機嫌だ。陛下も眉が下がりっぱなしだった。


 山に着いた、そんなに遠くはなかった。



「この山じゃ。好きにして良いぞ。どんな事をするのか? 余に見せてみよ」

「ネロ、離れてた方がいいよね?」


「勿論だ、ハイドに何か有ったら大変だ。もっと離れててくれ」


 言った通りに陛下とお供の方、シャルとハイドは距離を取ってくれた。俺の前にいなければ大丈夫だとは思うが。



 さてと、やってみるか。

 魔力を全力で開放。

 足元に水を出して宙に浮く。でないと下弦側のオプションが地面に当たってしまうからな。


 両手を前に出して、大オプションを展開。

 回転を開始。

 俺の両手の前、オプションの前に魔力を集中させる。


 準備はOK、だがやはり発動に時間がかかるなぁ、これが次の課題だな。


「メガスパイラルウォーターレーザー!!!」


 ヴォッ!!!!!!!!

 ズガガガガーーーーーーン!!!!


 よし、出力側には特に問題なし。

 スゴイ音がしたけど‥‥‥‥‥‥


「ネロ! アナタ何したの!? 山が‥‥‥」


 山が無かった。

 いや、無くなったのだ。

 おおっ! 予想以上の威力だ。

 山に穴を開ける予定だったのに、

 これならあのデカイ亀も倒せるだろ。


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

陛下、お供の方も、顎外れてませんか? 

大丈夫ですかー?

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