吹き飛ばした後は‥‥‥


「ネロよ、なんだ、今のは‥‥‥?」

「私の魔法にございます、陛下」


「神級の魔法ともなると、あれほどの威力となるのか‥‥‥?」

「私の魔法は少々特殊では有りますが‥‥‥」


「少々ではない! 山が吹き飛んでしまったではないか!」

「事前にご許可は頂きましたが‥‥‥」


「‥‥‥‥‥‥そうで有った。すまぬ、少し取り乱した。しかしあの威力‥‥‥実際に目にすると仰天するのう」

「お目汚し、失礼致しました」


「いや、見事である! 恐れ入ったわ、ネロよ。先程の魔法はどうか我が国には放たんでくれよ」

「勿論でございます、陛下」


 何もない岩だらけの山だったので、多分無くなっても大丈夫だろう。威力の確認は出来た。コレで倒せなかったら、討伐は不可能だろう。


「ハイド~、お父さんは戻るからね~」

「この子強いわね‥‥‥、さっきの光景で泣きもしないわ‥‥‥」


「わかってないのかもよ、じゃあ行ってくる」

「ネロ、気をつけてね‥‥‥」





 アマゾネスの村に戻ってきた。ジャンヌに頼んで、村民全員と開拓団を念のため避難させた。


「アタシはネロの側にいる!」

 ジャンヌは一緒に来てくれるらしい。




 巨大な亀の前に立つ。相変わらずデカイな。寝てるのか? 俺が前に立ったくらいじゃ無反応だ。

 まぁいい、下手に動かれる前にやってやる!


 練習と同じように、宙に浮いてオプションを展開。ちょうどヤツの頭の高さだ。


 魔力を全開に、オプションも回転を開始。

「よし、効いてくれよ‥‥‥」


 その時魔力に反応したのか、巨大亀が動き出し、そのバカでかい口を開けた。


 好都合だ! その口にぶち込んでやる!!


「メガスパイラルウォーターレーザー!!!」


 ヴォッ!!!!!!!!

 ズガガガガーーーーーーン!!!!!


「ウガァーーーーーー!!!!」


 断末魔がうるさい‥‥‥。

 俺とジャンヌの耳に水を詰めた。コレでだいぶマシになった。



 巨大亀がキラキラ消滅していく。モンスターパレードの時みたいだ。あの時は数千匹か数万匹かわからんかったけど、こっちは一匹だ。



 ジャンヌが駆け寄ってきた。

「ネローーーー!!! スゴイスゴイ!!!」

「ジャンヌ、良かった。倒せたよ‥‥‥ん」


 そのまま倒されて、ジャンヌに口を塞がれた。唇で‥‥‥。


 そして馬乗りになったジャンヌは服を脱ぎ出した。


「まてまて、ジャンヌ。ここで、か?」

「ハァハァ‥‥‥、ネロ、お願い。アタシ、もう我慢出来ないよ‥‥‥」


 まぁ誰もいないから、良い‥‥‥のか?

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