最終話 おしゃかしゃま

「ずっとそこにおったんかいな」


 顔を出した一ノ瀬アンズに、ルパンさんは特に驚くこともなかった。


「・・・ はい」


「隠れとったっちゅうことは、多少は罪悪感があるっちゅうこっちゃな」


「・・・」


 一ノ瀬アンズは能面のような表情で何も言わずにルパンさんの顔を見ている。


 ルパンさんも、能面のような顔で一ノ瀬さんを見つめる。


「一応言っとくけど、俺以外のあそこの住人はみんな死んだ。 22人の生き残りが全員や」


 わかってはいたが、ルパンさんから改めて聞いてみると体には微かに衝撃が走った。


 誰かが死んだなんて話は聞き飽きるくらい聞いたし、見ても来たが、慣れることはないのかもしれない。


「・・・ だんまりか。 ここに来たってことは、タケシ君の誘いにのったんやろう?」


 俺の誘い。


 "生きてくれ"


 "一緒に行きましょう、俺も1人は疲れた。 先に飛んで待っててください、死体の山の上で会いましょう"


 そこにいる人間には、彼女を落として死ぬように聞こえる感じで話した。


 実際には、下を見てくれと言った時に一ノ瀬さんには渡り廊下を確認してもらっていた。


 あそこの渡り廊下は3階部分から伸びている。


 俺が手をめいっぱい伸ばして渡り廊下に落ちるように体を振って手をはなした。


 高さは2mもない、一ノ瀬さんは無事に着地。


 そして彼女は俺の誘いを受け入れてくれたかはわからないが、死体の山の上、この屋上にやって来た。


 予想外だったのは、そこにルパンさんまで来たことだ。


 ルパンさんにはあの時の隠語が分かったんだろう。


 俺が一ノ瀬さんを屋上から落とした後、屋上の縁に立って下を見ていた。


 アレはゾンビじゃなくて渡り廊下を見ていたんだ。


 失敗だったのは、俺がコンビニで寝た事か。


 俺が寝ないでここへ来ていれば、ルパンさんが来る前に一ノ瀬さんと合流出来ていたのに・・・


「人の憩いの場をむちゃくちゃにしといて自分だけ彼氏つくってデートかいな、そら虫が良すぎひんか?」


 ルパンさんの言葉に棘が生える。


「ルパンさん、一ノ瀬さんはあの時、レイプされかけた後で心神耗弱状態でした。 それはルパンさんだって分かってるでしょう?」


 俺の言葉にギロリとこちらを睨む。


「タケシ君も中々やな、こんなクレイジーガールにデートのお誘いとは。 お前は何がしたいねん?」


「・・・ 何がしたいって」


 むしろルパンさんは何がしたいんだ?


 一ノ瀬さんを"私刑"にでもかけようってのか?


 なんでここに来たんだ、警察のいないこの世界で仇を追うのは、見つければ即殺し合いだ。


 ルパンさんは話し合う姿勢に見えるけど、それはこっちの出方次第なのか?


「・・・ 俺は、そうですね、何がしたいって事はないんですけど」


 何言ってんだ俺は。


「はぁ、まあ、お前にどうのこうの文句言ってもしゃあないけどな。 でもお前、覚悟はあんねやろな。 アンズちゃんを庇うってことは、20人分の命の罪をお前は一緒に背負えるんやろな?」


 めんどくさい話だな。


「ルパンさん。 それは一ノ瀬さんの罪悪感次第じゃないですか? 少なくとも俺は責任を全部一ノ瀬さんに向けるのはおかしいと思いますけどね」


「何言ってんねんお前?」


「学校にいた連中の危機感のなさですよ。 アイツらは学校っていう安全に慣れきって1歩外に出たらそこら中に死が蔓延してるのを忘れてた、死んで当然ですよ」


 そこまで言って、自分が言いすぎていると思いながらも俺の憎まれ口は止まらない。


「実際問題そうでしょう? ルパンさんなら校門と玄関口、屋上と、なんなら学校の外にも見張りを置いたはずだ。 どうせアイツらがなんだかんだ言ってしなかったんでしょう? あの非常事態に玄関も開いてたくらいだ。 呑気というか、阿呆というか」


 ま、玄関は俺だけど。


「あいつらの命に価値がないって言いたいんやな」


 そこまでは言わないが、いや、言ったようなもんか?


「違います。 一ノ瀬さんが彼らの命を全部背負う必要は無いって言いたいんです。 一ノ瀬さんが撃ったのが彼らなら背負う義務もあるんでしょうけど、一ノ瀬さんが撃ったのは空です。 彼らじゃない」


「クソみたいな屁理屈やな。 アンズちゃんもそう思わんか?」


 なんで一ノ瀬さんに聞くんだよ。


「逆に、ルパンさんは思いませんか? もしも彼ら全員がきっちりルパンさんの意見を聞いて動いていれば、備えていれば死ぬことは無かったって」


 そう思うだろう。


 ましてやルパンさんなら余計に思うはずだ。


「そうやな、思うよ。 俺の言う通りにしとったら誰も死なんかったかもしれん。 思わんわけないやろ」


 地面に視線を落として首を振る。


「けどな、それでもアンズちゃんを無罪放免って訳にはいかんやろ? お咎め無し? それはおかしいやろう? 罪は償わなあかんやろ?」


 また視線を俺に向けたルパンさんの目は俺を睨むというより、説教をするような表情だ。


 癇に障る表情だ・・・


「どうせ皆死んだんだ、誰に償いをするんだよ?」


「死者を弔う習慣が日本にはあるやろう?」


「そんな事をしてなんになるんだ? アレは生きてる人間が気持ちを切り替える為にやってるだけだろ? あそこにいた人間を弔いたい人間がこの世にいるのか? 」


「その言い方やったら、気にする人間がおらん者は何されてもええことになるぞ?」


「そうだな、そうじゃない。 俺が言いたいのは・」


「彼女が特別なんやろ? タケシ、お前は彼女を護りたいんや。 素直にそう言えよ」


 ・・・


「何回も聞いてるやないか、お前はどうしたいねんて。 それをのらりくらりとクソな政治家みたいに質問かわしよってからに。 お前は彼女を護りたいんやろ? それやったら最初っからこう言えばええねん「アンズを殺すならまず俺をやってからにしろ」ってな」


 ルパンさんは両手を広げて見せた。


 ・・・


 そんな話だったか?


「俺はな、もういっぺんこの国を法治国家に戻したい。 小さくてもいいから人が平穏に暮らせる場所を作りたいんや」


 学校の屋上でした法律の話か。


「ルパンさんの作ったあのコミュニティは、その理想とは程遠い場所でしたね」


 言ってすぐに思う、また俺は余計な事を・・・


「それを作るのがどんだけ難しいかやってみて俺も面食らったがな。 それでも、そういう理想も無しに弱肉強食で生活してそれが人間って言えるんか? 悪意がある分、そこらの獣よりも酷い畜生に人間はなってまうぞ? そんで最後は人間っちゅう種が絶滅する。 俺は人間に生まれた以上はそんな最後は御免や、自分が人間やった事を誇りに思って死にたいんや」


「・・・ それで、法治国家だからルパンさんは一ノ瀬さんに罰を受けろと?」


「ちゃう、今はそんなこと言ってる場合やない。 俺はお前と話をしに来たんや、なぁ、タケシ。 俺と一緒に安全な場所を作らんか? 今回の事で思うところは無かったか? 人間の性根は中々に獣じみてる。 そう思わんかったか?」


 そんなもん。


「そんなの、無法地帯になって1年も過ごしてれば嫌でも目にしますよ」


 法治国家というシステムが崩壊して、何がルールになったかと言えば暴力だ。


 聞いた話。


 食料の奪い合いは、外を歩けば解消されるが避難所ではそうはいかなかった。


 少なく、限りのある食料を暴力で独占し、果てには殺し合う。


 少し前に、避難所から逃げてきた人が言っていた。


 殺し合いならまだ良い方かもしれない。


 悲惨なのは強い者が弱い者を隷属させる場合だ。


 そういう集団を1度見た事がある、銃を持った男達が下着だけを着せた人間を使役しているのを・・・


 恐怖で顔をくしゃくしゃにしながら、後ろから銃口で小突かれるたびに小さく悲鳴をあげる。


 それを後ろからニタニタと笑いながら、何が面白いのか仲間と視線を合わせては仲間と笑い声をあげる。


 ここまで人間の本性は醜いのか。


 あの時も、俺はその場から動けなくなったのを覚えている。


 そいつらが、食料を袋に詰めて帰っていくまでの一部始終をずっと息を潜めて物陰から見ていた。


 目が離せなかった。


 俺も散々悪さをしてきた。


 中学で鑑別所にも入った。


 悪い仲間もいっぱいいた。


 明らかにその筋の大人にも会った。


 俺の見てきた悪い人間に共通しているのは、全員が一目で悪い人間だと分かったことだ。


 スズメバチが一目見て毒を持っていると分かるように、俺の周りにいた悪い人間は一目で悪い人間だと分かったんだ。


 だけど、そんな奴らよりも悪意を剥き出しにしていたのは、一目見ても悪いとわかるような人間じゃなかった。


 人当たりの良さそうなおっさんに、好青年と言っていいような10代後半の男。


 メガネをかけた大人しそうな20代後半。


 サラッとした黒髪の、学校の制服を着た女。


 そんな面々が銃口を向けて人間を奴隷のように扱っていた。


 俺にはまるで、毒を持った生き物が人間に擬態しているような、そんな非現実的な光景に見えた。


 人間の本性は獣じみている。


 そんな言葉じゃ足りないほどに、人間は毒を孕んだ生き物だ。


「だからや、だから法がいるんや。 法は願いやと昔の偉いさんが言ってるのを本で読んだことがある。 人々にどう暮らして、どう生きて欲しいか。 それを形にしたのが法律や、ルールと罰則に目が行きがちやけど、法律は元を辿ればそういう願いが篭ってるんや」


 ・・・


 それって。


「漫画じゃないですか? キングダムの」


「・・・ あら、知ってるの?」


 ルパンさんはみるみる赤くなっていった。


 いつの間にか随分と辺りは暗くなっている、それでも分かるくらいにルパンさんは耳まで真っ赤にしている。


「まさか、こんなに長々と説教されて漫画ネタでキメられるとは思いませんでしたよ」


「そない言いなや、恥ずかしいやん」


「ぎゃははははっ」


 マジかよ。


 締まらねー人だな。


「くふっ」


 後ろを向くと一ノ瀬さんも笑っていた。


 顔を隠して肩を震わせている。


「・・・ 酷いな二人とも、年上は敬うもんやで」


「結局ルパンさんは俺達に何を話にきたんですか? いまいち見えてこないんですけど」


「そやな、要は仲間に誘いに来たんやけど、その前にまずは罪悪感があるかないか調べときたかったんや。 あんだけ人が死んどってまるで悪いと思ってなかったらヤバイ奴やからな。 それからタケシ、お前は人を舐め腐った所が丸見えやったからちょっとおちょくりたかったんや。 ま、話がそれまくって無理やったけどな。 なんでも上手いこといかんもんや」


 はぁ、ため息をついてルパンさんは空を見上げた。


 空には星が輝き出している。


「なんすかそれ?」


「中々に隠語まで使うてアンズちゃんを口説こうとしとったからな、からかいに来たんや」


 マジかよ。


 20人以上死んだ後にそんな事考えるって、この人こそサイコパスなんじゃねーか?


「それで? 用事は終わりました?」


「そない言うなよ、お前さんらに今俺が話した国作りを手伝って欲しいんやんか」


 この人、凄いな。


 一年以上かけて作った場所が昨日崩壊したばっかりなのにもう次を考えてるのか。


「人が集まったらまた同じ事になるんじゃないですか?」


「いや、今度はあてがある。 ちょっと大変やけど、上手いこといったら間違いなく大勢の人間が安全に暮らせる。 間違いない」


 間違いない、言い切ったな。


 どうするか。


「一ノ瀬さんはどうします」


「・・・ いいよ、私はついて行こうかな」


「ふーん」


 別になにか宛がある訳でもないしな。


「じゃあ、俺も行きましょうかね」


「よっしゃ決まりやな! 詳しくは明日話すわ。 さ、もう寝よか。 明日は車調達してドライブや」


 切り替え早いな。


「その前に、明日寄りたい所あるんですけど、付き合ってもらっていいですか?」


「おお、どこに?」


「最後の親孝行です」



 ───────────────



 山の傾斜に合わせて作られた、急な上に1段1段がデカい階段。


 Tシャツをぐっしょりと汗で濡らしながら、太ももを手で押して階段を上がると言うより登っていく。


 中ほどまで上って下を見るとルパンさんが座り込んでいるのが小さく見えた。


 上り初めて早々に「俺はここで待ってるわ」と階段に座った。


 視線を前に戻してまた階段を登り始める。


 右手に持った木箱が重い。


 中でゴロゴロと転がる音が聞こえる。


「大丈夫? 持つの変わろうか?」


 少し先を歩いている一ノ瀬さんが声をかける。


 彼女は俺と違って涼しい顔をしている。


「いえ、大丈夫です。 流石、陸上部は体力ありますね」


「県大会止まりだけどね」


「あれ、根に持ってます?」


「別に」


「はははっ」


「ふふっ」


 疲れた笑い声を漏らして、その後は黙々と歩いた。


 時々、山から吹き下ろしてくる風が気持ちいい。


「やっと着いたね」


 一ノ瀬さんが一足先に着いた。


 左手側は鬱蒼と木が茂る斜面、右側は山の斜面をそのまま利用した階段状に墓石の並ぶ墓地。


 母さんが、父さんは眺めが良い方が喜ぶだろうとお墓を斜面にある墓地の1番上の土地を選んで建てた。


 お陰で汗だくだ。


 墓地は誰もお参りする人間がいなくなったせいで落ち葉が道に隙間がない程に積もっている。


 落ち葉を踏みしめながら進む、なんの変哲もない正方形の形の墓石に《増田家之墓》とある。


「久しぶりだな父さん」


 座りもしないで墓石に声をかける。


 墓石は母さんが毎月通っていたおかげで1年放置されていても苔はほとんどついていなかった。


 積もった落ち葉を軽くどける。


「母さんを連れてきたよ、俺はやっぱり母さんにトドメはさせなかった。 墓地の階段の所で座ってる人が代わりに母さんをここに連れてこれるようにしてくれたんだ」


 骨壷の入っている場所を開ける、そこに収まっていた壷を取り出す。


「母さんがさ、死んだら父さんの骨壷に混ぜてくれって言ってたからそうするよ」


 木箱を開ける、中の白い灰と骨を壷に入れる。


「二人とも本当に仲良かったよな」


 入れ終わった。


 骨壷を墓に戻す。


「俺さ、ちょっとここから離れるよ。 階段に座ってる人がなんか国を作りたいとかヤバイ事言ってるから、ちょっと付き合ってくるよ」


 口からは、勝手にって言ってもいいくらいに言葉が出てくる。


「はははっ、俺はぶっちゃけ興味ないんだけどさ。 世話になったから、俺1人じゃ母さんをここに連れてこれなかった。 だから、真面目に協力してみるよ」


 ぼんやりと墓石を見つめる、返事は返ってこない。


「父さんがよく言ってただろ? 怨みは忘れても恩は忘れるなってさ。 それに、俺じゃこんな世界で何していいかも分かんないし」


 後ろに一ノ瀬さんが立っていると思ったらなんか恥ずかしくなってきたな。


「それじゃ、たまには墓参り来るからさ」


 立ち上がって一ノ瀬さんの方を向いた、少し、眼に涙が溜まっている気がする。


「もういいの?」


「うん、そういや父さんが言ってたな。 墓参りは死んだ人間の為じゃなくて生きてる人間の為にするもんだって、今、なんとなく意味が分かったよ」


「はぁ〜、なんとなく言いたいことは分かるかな。 いい事言うねお父さん」


「それじゃ、行きましょうか、ルパンさんも待ってるし」


「うん、ねぇ」


「はい」


「助けてくれて、ありがとうね」


「へ?」


「ほら、学校で。 まだお礼言えてなかったから」


「いや、普通ですよ」


「・・・」


「・・・」


「行きましょう」


 一ノ瀬さんが頷いて、無言で歩き始める。


 校舎の中を歩いていた時と違って、この沈黙はそんなに居心地が悪いとは思わない。


 階段を下りるとルパンさんがタオルを頭にかけて待っていた。


「すみません、終わりました」


「ご苦労さん、ほないこか」


 車に乗り込む。


 エンジンをかけるとルパンさんがカバンからCDを取り出した。


「何聞くんですか?」


「さっきGEOでレンタルしてきてん、無期限でな」


「VIPッスね」


「おう、RADWIMPSの5枚目のアルバムや。 コレの2曲目が中々に今の世界を皮肉ってる気がしてな。 3rdアルバムも持ってきたで、タイトルは〈無人島に持っていき忘れた1枚〉、ピッタリやろ」


 ピッタリなのか?


 なんかおしいと言うか、なんなら全然違う気がするけど。


 窓を全開にして車は走り出した。


 ルパンさんが再生ボタンを押してトラックを2曲目に送る。


 流れてきた曲はRADWIMPS。


《おしゃかしゃま》


「よっしゃ行こか! いざ、神戸へ!」


 車の窓から爆音のBGMが廃墟となった街に響き渡る。


 なんだか清々しい。


 爆音を響かせていると、ゾンビ共から主導権を取り戻した気分だ。


 できるんだろうか?


 人間はもう一度。


 外敵を気にせずに音楽を聴く暮らしなんて。


 まぁ、いっか。


 俺も少しはこの世界を楽しんでみよう。


 道の先、音を聞き付けて目を血走らせたゾンビが叫ぶ。


 ゾンビさんよ。


 アンタはこの世界を楽しんでんのかい?


 ・・・


 ・・・・・・


 なんてな。






 ーーーーーーーーー



 ここまでお読みいただきありがとうございます。


 ここで最終話ですが、後3話分ほどサイドストーリーというか、後日談のような物を投稿させていただきます。


 よろしければもう少しだけお付き合いいただけると嬉しいです。

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