ダブルクロス The 3rd Edition

蒼依@大鎌厨

「Crumble Days」

最初に感想書くなら既に完結してるものが良いなぁ

あと出来れば私のTRPGライフのホームであり、始まりのシステムであるDX3rdが良いなぁ

さらに言うなら今年私のTRPGライフを充実させてくれたあの人たちの話にも触れたいなぁ


と思ったので記念すべき初カクヨムでの卓感想は君に決めた!



DX3rd「Crumble Days」(基本ルルブ1記載):レギュレーション改変卓

GM:フーカ様

PL:もの様、蒼依、こと様、餅様(HO順)

レギュレーション:基本1、2、上級


Dロイス採用環境での「Crumble Days」。

基本ルルブ1に記載されているということもあり、PC①を主軸に世界観の説明なんかも丁寧に出来る時間を設けてある。まさに入門用シナリオ。

素敵な各キャラクターの紹介はあとに回して、早速シナリオのログを見ながら自分の出たシーンを中心に、振り返りという名の私の感想を好き勝手に書き殴っていく。

言うまでもないがシナリオのネタバレ満載なので、いないとは思うが未通過で見てくれている方には注意して欲しい。



オープニングで早速、クランブル名物のバス爆発横転事故に巻き込まれるPC①。

別件で出動中だったPC②、急遽事故現場に向かい、そこで怪しい人影を目撃しちゃって突☆撃。フレーバーではあるが《氷炎の剣》を装備し《アタックプログラム》で奇襲。避けられたのはコンセントレイトが噛んでなかったせいで達成値が低かったからに違いない。

さっくり人影には逃げられてしまったので仕方なく事故の処理。覚醒したPC①を保護したり処理班呼んだり……N市って魔境だなぁ。


その頃、事故とPC①の覚醒を受けて霧谷氏から直々に任務を言い渡されるPC③とPC④。

ここで堅物だと思っていた支部長のPC③が実はそうでもないことが発覚。隙あらばPC④に仕事を押し付けようとしたりさっさと帰ろうとしたり。霧谷氏がいる手前、実際にはしないけれど。

任務を受けてN市に戻り、PC①と顔合わせをするPC③とPC④、そして霧谷氏。

わざわざ日本支部のトップが出向く……N市って魔境だなぁ。

今更ではあるんだけど、覚醒したてほやほやの高校生と霧谷氏、PC③、PC④と3人の大人が対峙するってなかなかに緊張するシーンだなぁ、と。

ここでレネゲイドとかオーヴァードの解説が入るのだが、正直現実でこんな事態になったら、2×歳の蒼依さんでも泣くと思う。

一連の説明が終わり、PC①の協力も取り付けて全員合流。



無事合流を果たしたのでここでPC紹介。


PC①:綾代あやしろ 飛影ひえい(PL:もの様)

シンドローム:キュマイラ×ブラックドッグ

Dロイス:羅刹

PC①の覚醒枠なので今回はコードネームはなし。バスの爆発横転事故でオーヴァードに覚醒し、非日常に足を踏み入れることになった高校生。

基本は冷静で大人しいが、「真花」と名前で呼ぶヒロインにして幼馴染の綾瀬 真花に関しては自他共に認めるモンペ。10年ほど初恋を拗らせてもいるらしい。

とにかく綾瀬第一主義で、各所で彼女を気に掛ける様子が見られた。彼女を大切に思うがあまり積極的に声を掛けられなかったが、シナリオを経て天然?で口説くように。その変わりように綾瀬も照れてはいたが満更でもない様子。はよ結婚しろ。

戦闘では高い能力値(ダイス数)とDロイス「羅刹」のおかげで高い打点を叩き出す白兵型の純アタッカー。覚醒したてほやほやだがおそらくこのシナリオで一番ダメージを稼いだのはこの人。


PC②:"三色の盾"トライアングルガード 防原さきはら 柊弥しゅうや(PL:蒼依)

シンドローム:ブラックドッグ×サラマンダー

Dロイス:生還者

PC①と共に行動することの多いチルドレン枠。今シナリオで深く掘り下げることはないが過去に一物抱えたダウナー系少年。そして蒼依さん初のガード屋に挑戦。

ガード屋として見るならブラックドッグとサラマンダーのシナジーはいまいちなのですが、「火と氷と雷を操れたら最強に見える」との啓示が下りて来たので決行。

Dロイスに「生還者」を取ったのは、なるべくアタッカーには攻撃面でロイスを切って欲しい構成にしようと思ったからだったのだが……結果として攻撃にロイスを切る必要は全くなかったので完全に取り損であった。だったら「機械化兵」でも取れば良かったと後悔するが後の祭りである。

戦闘では基本的にカバーリングでのダメコンやダイスデバフをアタッカーにいかないようにする盾役サブアタッカー。行動値が低いのでなかなか《氷炎の剣》のガード値を活かすことが出来なかった。無念。《加速装置》をくれ。


PC③:"炎氷の仮面"ダブルフェイス 首藤すどう 彰彦あきひこ(PL:こと様)

シンドローム:サラマンダー

Dロイス:究極のゼロ

今回のPCたちを率いる支部長。ぱっと見、堅物で近寄りがたい……と思ったら意外とそうでもなかった茶目っ気のあるおじさま。

面倒だ嫌だと言いながら仕事はキッチリこなしていく頼りになる支部長。情報収集のためみんなで喫茶店に行った時には真っ先に財布にされた。ドウシテ……。

大事なことはちゃんと伝えるし、年少組のフォローもしてくれる。必要以上には突っ込んでこないところは面倒だったのか大人としての塩梅だったのかは定かではない。

PC④との掛け合いも息がぴったりで、仲の良さを感じてほっこりしていた。

戦闘ではピュアサラマンダーということで、高レベルの《プラズマカノン》と《結合粉砕》を叩き込む攻撃力の固定値が高めなRCアタッカー。Dロイスが「究極のゼロ」だったからなのか、演出でも氷をよく使っていた印象。


PC④:"眠り羊"ジズ・ドリーマー 二条院にじょういん 里香りこ(PL:餅様)

シンドローム:エグザイル×ソラリス

Dロイス:奇妙な隣人

支部長の補佐を主な活動とするエージェント。既婚者。要所要所で上手くフォローして気を回してくれる優しいお姉さん。ノリも良い。

何かと理由を付けて仕事を押し付けようとしてくる支部長の相方にして制裁役。槍ではなく矢が降る。

18歳の時に親の決めた婚約者と結婚したとのことで一瞬夫婦間の仲を心配したが、特に問題ないらしい。春日くんと戦ってげんなりしたのを、誠さん(旦那様)に癒してもらおうとするくらいには良好そうである。

戦闘では髪の弦に骨の弓で敵を穿つ射撃型デバッファー。身体の自由を奪う事が目的なのでダメージこそ低めだが、当たれば放心と重圧を付与してくれる。春日くんの《イージスの盾》を封じてくれるので後続の防原と綾代氏がとても楽できる。



さて、では続き。

綾代氏の護衛と監視、そして矢神秀人の調査の続行を目的に、彼らと同じクラスへ転入してくる防原。

UGNの記憶処理を受けているとはいえ、やはりどこか引っ掛かる部分があるのか、綾瀬嬢は綾代氏に事故の話を振る。

シナリオの流れとしては、ここで矢神が話に割り込んできてお困りな綾代氏に助け船を出す感じで防原が仲裁に入る感じなのかと思ったのだが……(以下、ログからRPの抜粋)


矢神「綾代、綾瀬さんは事故に遭って怖がってるんだ。君が話しかけるべきじゃないと思うよ?」

綾代「聞いてなかったのか? 綾瀬から声をかけてきたんだ。耳が悪いなら次の音楽の時間保健室で休んでいたらどうだ」

綾瀬「え、えーっと、2人とも……」

矢神「ほら、綾瀬さんが怖がってる。君は向こうにでも行った方がいいんじゃないかな」

綾代「ん、悪い。あとで”矢神のいないところで”話を聞くからな。とりあえず矢神を保健室に連れていこうかと思う」

矢神「保健室はいいよ、ちゃんと聞こえてるから」


……綾代氏、口が達者だな?

このまま矢神が言い負かされるのを見ていても面白いと思ったのだが、間に挟まれる綾瀬嬢が気の毒だったので途中で口を挟ませてもらった。

校内の案内を理由にその場を離れようとする綾代氏、綾瀬嬢、防原。

「あんまりそいつらと関わらないほうがいい」と綾瀬嬢に告げる矢神に対し、「なんだ矢神ィ…」と嫌悪と不信感をあらわにするもの氏。そう、この「なんだ矢神ィ…」はセリフじゃなくて中の人のモノローグ。

この時点でPCたちは(予想は出来ても情報として)矢神の正体は知らないはずだが、自然と不信を抱かせる流れに出来るのがこのシナリオの上手いところ。

なおこの時、雑談では綾瀬嬢を「系統の違うイケメンに囲まれる天真爛漫系少女」なヒロインとした乙女ゲーのようだという話で盛り上がっていた。ちなみに綾代ルートは目を閉じていても攻略でき、八神ルートは難易度が高く、首藤支部長は実は攻略対象外なのだとか。え、防原ルート? めんどくさいクラスメイトポジションだよ。


高校生たちが青春()している頃、年長組は高校近くの喫茶店で情報収集。

面倒な案件だと泣く首藤支部長に「諦めてください。現実は非情です。中間管理職なんてそんなものです」ときっぱりすっぱり言ってしまう二条院氏。

さらに泣きながら紅茶に砂糖をマシマシしていく首藤支部長。霧谷氏に騙されて支部長押し付けられた疑惑まで出てきて裏で笑うGMフーカ氏と高校生組。どうか体には気を付けてくれ。

高い社会で安定した情報収集能力を発揮する二条院氏が未来のN市支部長認定されたのもこの時。本人は拒否するものの、これ以降は事あるごとに支部長を押し付けられそうになることに。

そんなこんなで春日くんについての情報を開けてトリガーシーンという名のミドル戦闘へ。


帰り道で春日くんに道を塞がれる高校生組。ご丁寧に《ワーディング》を展開してくれたので、問題なく年長組も合流出来るのだが……せっかくなのでカッコよく登場しようという話に。


防原が綾代氏を引っ張って後退したところで春日くんを襲う氷と矢!

足元を凍り付かせ行動を制限されたところに撃ち込まれる矢と焦熱の弾丸に、防戦を余儀なくされる春日くん。

抜群のコンビネーションで春日くんを挟撃、戦線に登場する支部長と二条院氏。

な、何てカッコいいんだ…! 《氷炎の剣》で威嚇していただけのチルドレンとは大違いだぜ!


戦闘はさっくり1ラウンドで決着したので割愛。

強いて言うことがあるとすれば、出したダメージは「防原+支部長+二条院氏の合計<綾代氏の一撃」だったことですかね。キュマイラさすが。

戦闘後に再び?漫才を繰り広げる支部長と二条院氏を見ながら、これからも協力してくれると嬉しいと綾代氏に告げる防原。以下RP抜粋。


綾代「しばらくは防原も俺のそばにいてくれ」

防原「当然だ。僕は盾だからな。守るもののそばにいないと意味がない」

綾代「……それ、勘違いされたら嫌だから真花の前では言わないでくれ」

防原「? ああ、わかった」


多分防原は何もわかっていない()。

春日くんを撤退させた後は再び情報収集。

どこでやるかね~という話になり、支部長の奢りなら喫茶店に行くという年少組+二条院氏。


「ぼくたち高校生だもん!><」

「お金ないよう><」


年少組のおねだり(悪質)により奢りを余儀なくされる支部長。苦労してんなぁ…。

ちなみに喫茶店でに頼んだものは以下。

綾代:モンブラン、カフェモカ

防原:アイスコーヒー

首藤:タピオカドリンク(テイクアウト用)

二条院:パフェ

特に苦戦することもなく情報はさっくり開示され、シナリオボスが見えたところでシーンチェンジ。


綾瀬嬢に呼び出され、ファーストフード店で話をする綾代氏。

真相に触れそうになったところで展開される《ワーディング》、そして現れる矢神こと「シューラ・ヴァラ」。

綾瀬嬢に粘着質……あ、いや、執着を見せ、綾代氏の目の前で連れ去ってしまう。


そしてその行方を追うUGN組。

目的地となる廃ビルをいっそのこと倒壊させてしまえという防原に、慌てて止める支部長。いくらUGNだろうが《ワーディング》張ってようが、そんなことしたらさすがに始末書案件ですよね、知ってる。

正々堂々、正面から殴り込みに行くことを決める一同。


首藤「サーチ&…」

二条院「デストロ~イ!」


ここでも抜群のコンビネーションを見せる年長組。もしかしたら根は似た者同士なのかもしれない。


さてクライマックス。

一連の問答を交わし、ついでに槍と《氷炎の剣》で一戦交える矢神と防原。こいつらホントに仲悪くて草。

綾瀬嬢の覚醒を促そうとする矢神に、自身が綾瀬嬢にんげんと違う存在になってしまったことを吐露しながらも、改めて彼女を守りたい気持ちは変わらないことを再確認する綾代氏。


「俺は、逃げないよ。ここでアイツを倒して、真花をこれからも助けていく」


圧 倒 的 P C ①主人公


戦闘は無事勝利したので詳細は割愛。トドメはきちんと綾代氏が刺しました。

「Crumble Days」唯一の弱点はエネミーが両方とも装甲を抜いてくることですね。

もっと高経験点帯とか、上級やらEA導入すれば装甲はむしろ抜けるPCがいないのがよろしくないと言われるが、これ想定は基本(しかも①のみ)環境だしね。

まぁ《バリアクラッカー》積んでないだけ良心的とも言えるかもしれないが。


「出会う場所が違ってたら、もう少しバカやれてたかも」


倒した矢神に対し、そう呟く綾代氏。

「Crumble Days」は綾瀬嬢とのほんのり恋模様もでき、矢神との友情物に出来る優秀なシナリオ。

FHエージェント「シューラ・ヴァラ」の企みはこうして阻止され、矢神は「転校」していくことになりました。


エンディングでは年長組は霧谷氏に事の次第を報告し、今後の綾代氏のサポートを頼まれる。

ここでも「規則正しい勤務時間の保証をしかねます」という建前に隠された「余計な仕事を増やさないでいただきたい」という首藤支部長の心の声が漏れるが、霧谷氏にも二条院氏にも黙殺されている。

二条院氏は新しい後輩の活躍に胸を躍らせていた。同時にこれからの面倒事を予感しているところからも、彼女がただの優しいお姉さんではないことを感じさせる。


一方、年少組のエンディングでは、綾代氏が完全に綾瀬嬢の彼氏である。


「真花は、そうやって笑ってる顔が一番似合う」

「思ったことを言っただけ。伝えられるときに伝えておかないと」


と天然なのか確信なのか口説いてるのか本当に思ったことを言っているだけなのか。

そして綾瀬嬢もそんな綾代氏に満更でもない態度なので、結婚式には呼んでくれると思う。

さらに3人でいるとさりげなく真ん中を陣取って来る。心配せずとも防原は綾瀬嬢のことは何とも思っていないぞ。



こうしてDX3rd「Crumble Days」レギュレーション改変卓は幕を閉じた。

惜しむらくはDロイスを活用出来なかったことと、単発シナリオなのでこのPCたちでのセッションが基本的にこれでお終いだということ。続きで別シナリオ、やりませんかGMPLの皆さん?(小声)


さて、そんな中の人の希望はさておき。

再三のご挨拶になるが、GMのフーカ様並びにPL参加のもの様、こと様、餅様にも感謝申し上げる。

特にフーカ氏、こと氏には2021年本当にお世話になった。TRPG引退を思いとどまらせ、こと氏始め様々な人との縁を繋げてくれたのはフーカ氏であるし、DX3rdに限らず新しいシステムに目を向ける機会、そして実際に卓を囲む機会をくれたのはこと氏である。

そんなお二人を始め、このすごい人たちに私が何を返せるわけでもないが、これからもTRPGを楽しんでいくことが返礼のひとつになると信ずることとする。

願わくば、来年、再来年と今後とも長く共に卓を囲んでいただければ、これ以上の嬉しいことはない。

というかマジであの、これからも一緒にやろ。フーカ氏とこと氏にはGMいっぱいしてもらった恩もあるし、もの氏と餅氏はもっとRP見せてくれ。2、3卓囲んだだけじゃ満足出来ないぜ…。


最後に、ここまで読んでくれた諸氏には感謝申し上げる。好き勝手殴り書いただけの記録であるが、少しでも楽しんでいたことが伝われば嬉しいと思う。

最初に述べた通り、DX3rdは私のTRPGライフのホームであり、始まりのシステムである。

そんなシステムでこんなに良い卓に巡り会えた幸運と、共に卓を囲んでくれたTRPGプレイヤーたちに感謝を。


では皆様、良きTRPGライフを。



P.S.

DX3rd、そしてMM(モノトーンミュージアム)の卓はいつでも歓迎しております。

日程の見通しが立てば、初心者卓なんかも企画していこうかと……やりたい人いる?

え、「何だかんだ言ってお前がやりたいだけだろ」って? そうだよ()

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