第154話 大学生活2年目(2)

 夏休みも終わると、大学にも慣れた翔子が、自動車の運転免許を取りたいと言ったので、教習所に通う事になった。

 翔子だけでは不安だ(主にナンパなど)という事で、俺が大型二輪を合わせて取る事にした。

 

 常に一緒では無いが、面倒事からは何度か助ける事が出来た。

 一人で行かせていたら危ない所だったなぁ。

 

 翔子は、2ヶ月程で自動車の運転免許証を取得する事が出来た。

 勿論、俺も大型二輪の免許を取る事が出来た。

 そのうち、大型バイクが欲しい。


 みんなで紅葉狩りにも行った。

 中々目の保養になった。

 どうせ行くならと、県内の香嵐渓という有名な所に車で行ったのだが、夜間ライトアップもされており、素晴らしかった。


 驚いたのが、売店で、雀の蒲焼?が売っていた事だ。

 物は試しと俺と黒絵は食べてみたのだが・・・正直、俺達には合わなかった。

 お世辞にも美味いとは・・・

 

 まぁ、景色が良かったし、ネタ的な意味合いもあったので良しとしよう。


 ・・・帰りは凄い渋滞で、帰宅する頃にはへとへとになっていたが。





 冬は色々と楽しんだ。


 例年と同じく、クリスマスパーティをした。

 今年は、みんなで家でのパーティだ。

 みんなで住み始めて、初めてのクリスマスである。

 大いに盛り上がり・・・そしてついに食われた。

 全員同時に、だ。


 パーティ中に突然、プレゼントがあるとか言い始めて、気がついたら裸にリボンでラッピングされたシオン達に囲まれ、親への恩返しに孫をプレゼントするとかなんとか言い出し、無理やり寝室に連れ込まれた。


 そして、取り決めを破棄すると一方的に宣言され、ついでに今後はする時に危険日以外はつけないと言い渡され(なんとかそれで勘弁して貰った)、むさぼり食われた。



 ・・・それだけでは無い。

 

 途中で、来客として琴音さんと翼さんが訪問して来て・・・乱入された。

 そしていつも通りの・・・いつも以上の・・・性夜が始まった。

 始まってしまった。


 ・・・正直に言えば、もの凄く興奮した。

 背徳感と快楽に溺れてしまった自覚もある。

 ただでさえ複数だったのに・・・その上で親子ど・・・ゲフンゲフン。

 理性を保っていられる訳がない。


 というか・・・翔子はまだしも、よくシオンが納得したもんだ。

 多分、雰囲気にやられたんだと思うが。

 ノリノリになってたし。

 翌朝シオンは、『・・・流された・・・母子で一緒にしちゃうなんて・・・』とか言って、机に突っ伏していたし。


 翔子は、翼さんと一緒に次のプレイについて話あっていた。

 お互い笑顔で。

 こちらは、母子でブレない。

 相変わらずであった。


 まぁ、俺は頑張り抜いたせいで、翌日は動けなかったが。


 琴音さんと翼さんは上機嫌で俺の実家に向かった。

 なんでも、一日遅れのクリスマス会(母親会)をするらしい。

 徹夜で騒ぐようだ。

 ・・・元気だ・・・



 大晦日はみんなで年越しだ。

 年越しそばを食べながら、紅白歌合戦を見る。

 もっとも、みんなそこまで歌には興味が無いので、真剣には見てはいない。

 どちらかと言えば、みんなで話をするのがメインだが。

 

 年越しを済ませ、夜間、みんなで近場の神社まで行き、初詣をする。

 鐘を鳴らし、賽銭を入れ、神様に対し、去年一年のお礼と、新年の挨拶を済ませる。

 

 帰宅後、・・・まぁ、なんというか、深夜のテンションというのか、シオンの『さぁ!姫初めをするわよ!』という号令と共に、新年早々頑張った。


 そして、朝から各実家を廻って挨拶をする。

 と、言っても、黒絵の実家と柚葉の実家、そして俺の実家の三箇所なんだが。

 最後は、みんなで俺の実家に泊まることになった。


 翔子の実家とシオンの実家に何故行っていないかというと、琴音さんと翼さんの二人は、俺の実家で年越ししたからだ。

 二人共、家に帰っても一人の為、俺の実家に良く泊まりに行っているらしい。


 ・・・というか、家を引き払って、瑞希を含めて俺の実家で四人で住むのを真剣に検討中らしい。

 本当に仲の良い事で・・・


 流石にその日は夜は勘弁してもらった。

 危なかったが、『瑞希もいるので勘弁してくれ!』という事でなんとか納得して貰った。


 

 それにしても、俺は眠くて仕方がなかったのだが・・・なんでこいつらはこんなに元気なんだ・・・



 冬休みが明け、大学の後期試験を済ませる。

 しっかりと単位が取れたので、良しとする。


 バレンタインやホワイトデーなんかはいつもどおり。

 いつもどおり・・・ただれた感じだった。


 何せ、もう奴らに遠慮は無い。

 順番なんて甘いものは無い。

 

 ・・・ついに解禁されてしまったので、それはもう淫蕩いんとうふけるというのが正しい表記だろう。

 

 ・・・こんなの誰にも言えねぇなぁ・・・

 ・・・何故か、母さん達にはバレていたが。


 情報提供者は間違いなく・・・あの二人だろう。


 なんでも、俺と関係を持ったのはすぐに葵さんと清見さんにバレ、頭を抱えられたらしく、それ以降は一切隠し事はしていないらしいし。 

 母さんからは、それをあの二人に聞いた直後に、LINで『良くやったわ!それでこそ自慢の息子!!』と何故か称賛されたし。


 だから、今回のクリスマスの件も、翌日にはバラされたんだろうなぁ・・・

 今思い返すと、清見さんと葵さんが新年の挨拶の時、ニヤニヤと俺を見ていた気がする・・・


 そんなこんなで、俺達は三年生に進級するのだった。


********************

あとがき


以前に書いた未来のクリスマス、少し付け足してありましたがわかりましたよね?

あのタイミングで琴音と翼を抱いた事により、少し未来が代わりました(笑)

カウントダウンあと7話

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