第126話 クリスマス(6)柚葉の場合
「あ・・・あ・・・」
「・・・大丈夫か?」
翔子は、小さく痙攣していた。
どうも、途中から痛みが和らいだのか、激しくして欲しいと言われたので、応えると・・・翔子は・・・その・・・途中から、叫ぶようになって・・・最後、翔子に意識があったのかわからん・・・
俺は、そんな翔子が愛おしくて、頭を優しく撫でた。
10分程して、翔子は意識を戻したのか、俺に抱きついて来た。
「・・・初めての相手に、なんて激しくするんですか・・・わけわかんなくなっちゃいましたよ・・・」
「・・・翔子が望んだんだろ?」
「・・・まぁ、そうなんですが・・・うう・・・まだ、ジンジンします・・・」
「ごめ・・・」
俺は、申し訳なさから、翔子に謝った。
しかし、翔子はそんな俺の口に指を当てて遮る。
「もう・・・私が望んだんですから・・・謝らないで下さい。」
「・・・ああ、わかった。」
「総司くん・・・愛してます・・・これからもずっと・・・」
「俺もだ・・・愛している。」
俺達はまた、何度かキスを交わした。
すると・・・
「・・・あはっ♡」
「・・・す、すまん・・・」
・・・俺って、こんなに性欲強かったのか?
また反応しちまった・・・
「もう一回・・・って言いたい所ですけれど、私もまだジンジンしますし、柚ちゃんも待ってるでしょうから、勘弁してあげます。」
「・・・そうだな。じゃあ、俺はまた風呂に行ってくるよ。」
「はい♡ん♡」
最後にキスをして離れる。
そして、風呂へ。
「・・・凄かった、な。」
翔子は、はじめこそ痛そうにしていたが、途中からは、今までの気持ちをぶつけるように貪欲になって行った。
最後の方なんて、叫ぶだけだったからな・・・
次は、柚葉か・・・さて、俺の身体はどこまで保つのかね・・・
side柚葉
「しょ、翔子ちゃん。なんか凄かったね。」
「ええ・・・最後、言葉になってなかったものね。」
部屋に入ってきた翔子ちゃんに、詩音ちゃんと一緒にそう話すと、翔子ちゃんは照れくさそうにした。
「・・・最初は痛かったんですが・・・途中から、痛みよりもその・・・快感の方が上回ったみたいで・・・そしたら、今までの総司くんとの事が頭に蘇って来て・・・気持ちが抑えきれなくなっちゃったんです・・・」
もじもじとして話す翔子ちゃんはとても可愛いね。
この姿を見せたら、クールビューティなんて誰も呼ばないだろうなぁ・・・
「翔子、身体は大丈夫か?」
「あ、はい。ちょっとジンジンしますが・・・多分、大丈夫です。」
「そうか・・・凄かったろう?」
「・・・はい。慣れて来た後、激しくして下さいってお願いしたら、凄すぎて、最後は意識ありませんでした。」
「・・・流石は翔子だな。さて、柚葉。まもなく君の番だ。準備は良いかな?」
私は、パチンと頬を叩いて気合を入れる。
・・・正直に言えば、少し怖い。
でも、それ以上に、そーちゃんと結ばれるのは、楽しみで仕方がない。
「大丈夫だよ!」
「・・・柚葉、頑張ってね?」
「うん!」
詩音ちゃんが、微笑んでくれている。
そして・・・そーちゃんが来た。
「柚葉・・・」
「そーちゃん・・・」
名前を呼んで手を差し出すそーちゃんの手を、しっかりと掴む。
・・・この手が、私を女にしてくれるんだね・・・
「行こう?」
「うん!」
私達は寝室に向かった。
side総司
柚葉と寝室に入る。
敷布団の上に立ち、柚葉を振り向くと・・・既に、柚葉は浴衣の帯を緩めていた。
「そーちゃん・・・色々あったね・・・」
そんな言葉で、今までの柚葉との事が思い出される。
いつも俺の後をついて来ていた、幼少期の柚葉。
彼氏が出来て、疎遠になった柚葉。
シオンとの関係を見て、距離を戻そうと勇気を出す柚葉。
そして・・・みんなと共に、俺を愛してくれる柚葉。
「ああ・・・色々あったな・・・」
柚葉は、頬を赤く染めながら、パサッと帯を落とす。
そして、ゆっくりと浴衣を脱ぎ、肩が顕になる。
「そーちゃん・・・大好きだよ・・・私、もう間違えないから・・・もう、離れないから・・・」
「ああ、ずっと一緒にいよう・・・これからも、俺が守るから・・・」
柚葉の浴衣が、パサッと落ちる。
月明かりに照らされた柚葉の身体。
それはとても綺麗なものだった。
一番長く見ていた柚葉の中で、一番綺麗だと思えた。
俺も浴衣を脱ぎ、生まれたままでの姿でお互いに向き合う。
「・・・なんだか、変な感じだね?」
「・・・まぁな。だが・・・」
「うん・・・でも・・・」
お互いに近づく。
そしてギュッと抱きしめ合い・・・キスをした。
「これからも、ずっと愛してね?」
「嫌だって言っても、そうするさ。」
そして、だんだんとキスが激しくなる。
俺は柚葉の身体の色々な所に触れ、柚葉もまた、俺の身体の色々な所を触る。
そして、柚葉の身体にしっかりとした反応が出た所で、俺は柚葉を押し倒した。
更に、激しくまさぐる。
柚葉の嬌声が響く。
大きな胸が形を変え、腰が浮く。
耳に甘噛すると、可愛い叫び声が出る。
そして、柚葉の受け入れが完了したのを見計らうと、お互いにピタッと動きを止め、顔を合わせた。
「・・・私・・・そーちゃんのモノになるんだね?」
「ああ・・・そして、俺はお前のモノになるんだ。」
「そーちゃん・・・」
柚葉は、俺に顔を寄せ・・・
「愛してる。」
そう言った。
「ああ、俺もだ。愛してる。」
「・・・うっ・・・くっ・・・」
柚葉の顔が痛みで歪む。
「・・・止める・・・」
「駄目!!」
俺が止めようとした時、柚葉が叫んだ。
「駄目!止めないで!お願い!」
「・・・わかった。」
俺は更に続ける。
そして・・・
「ぐっ・・・痛ぅっ・・・ぎっ・・・」
「柚葉・・・良く、頑張ってくれたな。」
「入っ・・・た?」
「ああ。」
「・・・そっか。」
柚葉はとても嬉しそうに微笑んだ。
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