第14話 確かなモノ

僕の好きな人は見たら、いました。

目で追って見つける

ではなくて僕の視線な先には自然と君がいる


人が行き交う街中でも

僕の視線の先にはいつも君がいる


世の中はこんなにも人で溢れているのに、君という存在は元から僕の中にいたのではないだろうか、時折そう感じさせられる。


君と出会ったあの日

僕がアイビーへと向かったのも

君を一目見て恋に落ちたのも

きっと偶然という名の必然だった


君の好きな歌

君の好きな服

君の好きな珈琲

あげればキリがない


君が好きだから僕も好きになる

恋とはそういうモノだろう


君の喜ぶ顔がみたい

誰よりも幸せになって欲しい

幸せを感じさせられるのが僕ならば

それほどの幸せはない


日曜日の正午

まだ眠そうに寝返りをうつ君を

愛おしく感じる


君はまだ寝るのかな


頬に触れると少し笑う君を眺めながら

時間が過ぎていく


明日はどこへ行こうかと楽しみに

無邪気にはしゃいでいた君は

夢の中で出かけているのだろうか


起きたらもう1日が

ほとんど終わってしまったことを知った君は

きっと悲しそうな顔をするだろう


君の幸せそうな顔を見て

幸せを実感していました

なんて言ったら頬を膨らませて

起こしてよと君は言うだろうね


一緒の時間を過ごしてゆく度に

君の色んな表情が見えてくる


それは僕にしか見せないで

僕も君にしか見せないから


ゆっくりと時間が流れる休日に


君の髪に触れながら


君の幸せを願う僕である

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