第7話 僕の歩幅が貴方と同じならば
恋とは?
人が恋に落ちたと感じる場面は人それぞれあるだろう
好きな服を着た時
これを見てどう思ってもらえるのだろう
綺麗な景色を見た時
貴方とこの景色と時間を過ごしたい
相手が落ち込んでいる時
そっと抱きしめていられれば
この世界は綺麗な言葉や景色やモノが溢れているわけではない。
辛いことや受け入れたくない事象が半分以上を占めているのではないだろうか。
だが貴方といればきっとこの世界が
色鮮やかに
虚しくなく
あたたかい
そう感じられる日になるんじゃないだろうか
貴方がいれば曇り空すらも綺麗に見える
1人じゃない
そう感じさせてくれる貴方がいればいい
彼女と仕事終わりに一緒にアイビーへと向かう。
僕の身長は高い方で、彼女も低くはないが僕とは一歩の歩幅は違う。
君の歩幅とスピードに合わせて僕も足を進める
オレンジを闇に吸い込んでいきそうな空の下
君の足音と僕の足音が静かに聞こえる
まるでこの世界に2人しかいないかのように
少し手が触れる
互いに目を合わせ
互いが離れないよう
どこかへ消えてしまわないよう
そっと握りしめる
君と歩くスピードは一緒ですか?
疲れさせてはいないですか?
そう少し不安にも思いながら
ゆっくりとこの時間を、この想いを
噛み締めながら
変わりゆく季節も時間も
君となら微笑みあっていける
そんな予感がする
もう息が白く染まる
いつも1人の道を白く染まった息が重なる
君がいる
僕がいる
月明かりに照らされながら歩いてゆこう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます