第3話
やった〜。初めてのカラオケだ〜。どんな感じなんだろう?俺ちゃんと歌えるかな〜?などと思っていると、
「ここが待ちあわせ場所だ。もう来てるみたいだな。よっ!こいつが俺の言ってた空だ。」
「こんにちは。はじめまして。門田空です。」
「ってお前それだけ?」
「いいよいいよ。はじめましてだと緊張しちゃうしね。はじめまして。俺は南陽介だ。神谷とは小学校の時の友達だ。気軽に陽介って言ってくれたらいいよ。こいつってほんとコミュ力おばけだよな。俺も最初のころすごいな〜って思ったけど、もうこいつがすごいだけだから気にしないほうがいいってことに気づいたわ。俺あと、そんなに歌上手くないからな。よろしく。」
「よろしくお願いします。確かに和真はコミュ力おばけだね。」
「おいおい。お前ら二人で俺をお化け扱いするな。そういえば、空極度の人見知りだったな。あとな、こいつめっちゃ歌上手いから。」
「そんなことないよ。神谷の方が上手いだろ。」
へ〜。和真って歌うまかったんだ。和真が歌上手いって言ってんだから陽介君もうまいんだろうな〜。俺ここにいて大丈夫か?すると、和真が、
「じゃ、行くか。」
「「うん」」
あれこれ陽介君と和真の話をしてたらあっという間にカラオケ店についた。
え?部屋ってこんな感じなんだ。意外と広いんだな〜。陽介君が、
「どこ座る?俺は1人でいいから、反対側にお前ら座ったら?」
「うん。そうするわ。ありがとう陽介。」
「ありがとう。陽介君。」
「じゃ誰歌う?陽介行くか?」
「なんで俺?」
「だって歌いたそうだもん。」
「そう言ってる神谷の方が歌いたいんじゃないの?」
「じゃ、じゃんけんだ。最初はグーじゃんけんポン。あっ。負けた。」
「よっしゃー勝った。」
「じゃあ、陽介が2番目な。空その次でいい?」
「あっ。うん。」
「何歌おうかな〜。廻廻奇譚でも歌おうかな。」
「いや、それむずいだろ。」
「大丈夫だって。今日は空もいるし、頑張んないとな。じゃ、予約っと。」
〜〜〜♪♪♪
って上手くない?プロレベルだよこれ。
ちょっと気になったので陽介君に聞いてみた。
「ね〜ね〜。和真ってこんな歌上手いの?」
「そうだな〜。神谷は昔からうまかったな。でも驚くのはわかるわ。俺も最初聞いたときプロだと思ったもん。小学生とはおもえなかったな。」
「へぇ〜そうなんだ。」
「〜〜〜〜♪♪。終わった〜。点数どうだろう?90点ぐらいかな〜?」
「どう考えても行ってるだろう。お〜〜。93っておかしいだろ。」
「イェ~イ。空どうだった?」
「すごい上手かったよ。びっくりした。」
「ほんと?空に言ってもらえると嬉しいな〜。次陽介な。」
「はいはい。俺はこんなむずい曲歌えないので、白日でも歌いますわ。」
「いや。白日むずいだろ。」
「じゃ予約っと。」
「空。歌う曲予約しとけよ。」
「わかった。」
歌う曲?何にしよう。最近の曲にしようかな。Adoさんの「阿修羅ちゃん」でも歌おうかな。
阿修羅ちゃん阿修羅ちゃん。あっ、あった。
予約っと。
すると、陽介君の歌が始まった。
〜〜〜〜♪♪♪
って、こっちもうますぎるんですけど?
「和真。陽介君もうますぎるんだけど俺ここにいて大丈夫?」
「あ〜。大丈夫大丈夫。陽介ほんとうまいからな。Q Tubeで歌ってみたとか投稿してて、登録者数3万人とか。」
「やば。ほんとすごいな〜。俺歌えるかな〜。」
〜〜〜〜♪♪♪
「どうだろう?今回そんな高くなさそうだな。どう思う?神谷。」
「いいんじゃね?な〜空。」
「うん。すっごい上手かったよ。」
「ほんと?ありがとう〜。」
「次空だな、ってこの曲ムズすぎるじゃね?大丈夫か?」
「うん。なんとか歌えると思う。」
「初めて歌う曲にしたらムズすぎるな。頑張れよ。」
「ありがとう陽介君。」
「じゃ。」
〜〜〜〜〜♪♪♪♪。
どうしたんだろう?ふたりとも顔止まってるよ?そんなに下手だったかな?まっいっか。
〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪
「〜〜〜あ"〜頭垂れないで〜。ふ〜。疲れた。どうだったかな?」
「「………空。お前うますぎんか?」」
いや、ふたりともハモってるし。(笑)そんなことないと思うけどな〜。
「そんなことないと思うけど?二人のほうがうまかった。」
「な〜、俺から提案なんだが。俺と陽介と空でグループ作ってQ tube歌ってみた投稿してみようよ。」
「でも俺、自分のチャンネルが。」
「それはそれでやったらいいよ。」
「いいの〜?」
「うん。」
「じゃあ、やってみたいな〜。」
「空。お前はどうだ?」
「俺?別にいいけど。」
あっ。点数忘れてた。…98?どういうことでしょうか?なんかの間違いだよね?だよね?
「おい。空?98なんてそう取れる点数じゃないよ?まあ、今のを聞いたらわかるけどね。」
「うんうん。」
「なんかのバグだって。俺そんなに上手くないって。」
「なんかこれで上手くないって言われると俺たち悲しいよな〜?陽介?」
「その通りだよ。ちょっとは認めようね空?」
「そうかな〜?ちょっとは認めます。けど、和真と陽介君も相当うまいよ。」
「空にそう言ってもらうと嬉しいな。他も歌ってよ。」
「いいの?じゃあ、YOASOBIの怪物を歌うよ。俺この曲好きなんだ。」
「いいね。俺も好き。」
「俺はムズくて歌えないな。聞くのは好きだけど。」
「じゃあ、予約っと。和真と陽介君も予約してね。」
「お、おう。」
「わかった。」
なんか二人でコソコソ話してるけどまっいっか。
そんなことよりこの曲ズレると修正大変だからちゃんとしないと。うん。今のところ大丈夫だ。
〜〜〜♪♪♪
「〜〜♪♪。どうだった〜?」
「いや、ギャップ凄いな。上手かったぞ。」
「上手かったよ。空。」
「ありがとう。褒めてもらうとやっぱ嬉しいな。あ、点数どうだろう?」
………97.682
「やっぱ、わかってたけどすごいな。普通こんな点数無理だって。」
「そうだよ。こんな難しい曲でこれはまじですごい。」
「ありがとうございます。次歌うの誰?」
「俺。なんかでも空に全部持っていかれた気がする。」
「わかるわ〜。和真頑張れよ。」
「和真頑張って!」
「おう。」
なんかカラオケって楽しいんだな〜。二人とも優しいし。二人ともほんと上手いし。この3人でグループ作るのか。なんかとっても楽しそう。
この調子でカラオケを楽しんで今日は解散することになった。投稿の話は近いうちにまたするみたいだし。このあと和真とご飯食べに行く予定だし、あともうちょっと楽しみますか。テストもおわったことだし。こんなに遊んだの高校入ってから初めてだ〜。陽キャってこんなの毎回やってるんだな。すごいとしか言いようがないな。俺には無理だ。たまにやるのはめっちゃ楽しいと思うけど。
どうもソウケイ先輩です。色々用事があって全然小説書けませんでした。(泣)
遅くなってすいません。これで初めてのカラオケのシーンは終わりました。次は和真との二人の時間です。次回はイチャイチャが入ると思います。ではまた次の話で会いましょう。
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