第2話
はぁ〜。ようやくテスト最終日。今回のテストはほんと頑張ってると思う。我ながら…。ま、そんなことは置いといて、テスト最終日の教科は確か数学と生物だったな。俺は数学得意だし、生物が問題だな。ま、でも今回ちゃんと問題集3週したし、ノートもちゃんと復習したし、教科書も隅々まで読んたから最低90点は取れるだろう。よかったら100点取れそうな感じた。
よし、頑張ろう。
テストの時は和真と学校行かないんだが、今日はテストの後待ちに待った(これは和真には秘密だが)カラオケがある。まあ、和真の友達も一緒だが。
家の前でそんなことを考えていると、
「ごめんごめん。遅くなった。課題を家に忘れて取りに帰ってたんだ。」
「全然いいよ。生物の復習してたし。というか和真が課題忘れるなんて珍しいこともあるんだね。
去年和真が課題忘れたなんて聞いたことなかったよ?どうしたの?」
「いや、まあ、俺にも忘れるときぐらいある!」
とテレ気味に言ってきたので、思わず、
「ぷっ。和真も可愛いとこあるんだね。」
「うっせーわ。バーカ。そんなことより早く学校行かねーとな。」
「うん。そうだね。」
「あっ。そういえば集合場所とか何も言ってなかったな。」
「うん。それでどうなの?」
「集合場所は俺が空を連れて行くから心配ないとして、空の家の前に行くのが2時半かな。」
「え?ご飯は食べていくの?」
「おい。空お前ご飯奢ってもらえると思ってただろう。はぁ〜。じゃ昼は俺たちで食べるか。今日空の両親は?」
「仕事だからキッチンは空いてるけど?」
「オッケー。じゃあテスト終わって帰ってから着替えて空ん家行くわ。何食べたい?」
「なんでもいいけど?」
「じゃあオムライスでいいか?家に卵とかご飯とかある?」
「あるかな?今日見てないや〜。ごめん。多分卵はあると思うけどその他はわからない。」
「オッケー。じゃあ近くのスーパーで買ってくるわ。その間にお前も着替えて髪セットしとけよ?」
「はいはい。わかりました。和真お母様。」
「お前な。とりあえずそれで。ちゃんとしとけよ。」
「うん。」
この話が終わるとテストの話になって盛り上がっていたところで学校に着いた。
「じゃあ、また後で。」
「うん。また後で。」
「テスト頑張れよ。」
「お互いにな。」
はぁ〜。テスト頑張るか。そんなことを思っていると自分の教室について、自分の座席に着いた。
やっと終わった〜。数学は全部解けたし、自信あるから95点はあるだろう。生物は思っていたより簡単で教科書に全部載ってることだった。多分100点取れてると思うがどうだろうな?
まあ、今回のテストほとんど90点は超えてそうだな。よし、これであの親父に許してもらえそうだ。
さぁ、帰るか。早く帰らないと和真が来てしまう。というか、カラオケは楽しみだが、髪をセットするのは面倒だな〜。まっ、和真のためなので仕方ないか。
こんな感じでいいかな?セットするの久しぶりだから感覚が鈍ってんな。ま、こんなもんだろう。
久しぶりにしてはよくできたほうだ。片付けをしていると、ピンポ〜ンっと音がしたので、和真だな。と思い、家の扉を開けた。するとそこにいたのは、とてつもない荷物を持った和真だった。
「大丈夫?早く中入って。」
「ああ。ありがとう。セット上手く行ったみたいだな。うん。俺の予想通りいい感じだ。」
「それ和真が言うこと?」
「まあまあ、The美男子って感じでイケメンだよ。」
「イケメンにイケメンって言われてもなんにも感じませんね。」
「そうか?イケメンにイケメンって言われると俺は嬉しいけどな。とりあえず、キッチン借りるぞ?」
「うん。どうぞ自由に使ってください。」
「よし、やるか。お前も食べるんなら手伝えよ?」
「え?わかったよ。」
「じゃ、まず、野菜を洗ってください。俺はその他間に他のことしてるから。終わったらできる限りでいいから野菜切っといて。」
「了解です!」
野菜〜。野菜〜。え?量多くない?ま、いいか。
結構野菜洗うのって大変なんだね。特にこの時期手が寒いからね〜。
よし。野菜洗い終わった。次はできる限り野菜を切る。これはみじん切りって事かな?まあ、みじん切りにしよう。玉ねぎだな。…目に染みる。涙が出てきたよ〜。玉ねぎ切るの苦手だったの忘れた。この顔は和真には見せたくないから早くしよう。そう思ってテキパキやったつもりなんだけど、まだ半玉しか切れてない。これはまじでやばいな。すると、
「できたか〜?ってお前ぷっ。わっはっはっは。
まだ半玉しか切れてないじゃん。ほら、ちょい包丁かして。」
「うるさい。俺は玉ねぎ切るの苦手なんだ。はい。包丁。」
そう言って包丁を渡すとテキパキ玉ねぎが切られていく。てかはやくない?絶対早いよね。そうやってあっという間に切ってしまった。
「はい。終了。あとは俺に任せて空は自由にしてていいよ。できたら呼ぶから。」
「わかった。じゃあお願いします。」
「おう。任せろ!」
あ〜、やっと開放される。あとは頼みます。とソファーに座ってたらいつの間にか寝ていた。
「……おい!空!ご飯できたぞ。」
「う、うん。ごめん。寝ちゃったみたい。」
「いや、いいけど。よく寝れたな。」
「うん。俺はどこでも寝れるからな。」
「はいはい。ご飯冷めるから早く食べるぞ」
…距離近くない?起こされたとき顔めっちゃ近かった気がする。ま、いっか。ご飯ご飯〜。
ご飯見た瞬間びっくりした。なんですかこれは?
「ちょ、和真これ何?レストランの料理ですか?
いや、うますぎんだろ。」
「見た目わな。はよ食べてみ。」
「うん。」
もぐもぐもぐ。……?何これ。こんな美味しいオムライスは初めて食べました。
「何これ?こんな美味しいオムライス初めて〜。
世界1うまいわ〜。」
「大袈裟だな〜。でもありがとう。ちょっと時間かかり過ぎたから早く食べてもらってもいいか?」
「うん。ってもうこんな時間?大丈夫?間に合う?」
「その心配はお前の食べる時間によって決まるな。静かにはよ食え。」
「うん。」
時間ない。早く食べよ。というかこれ美味しすぎるんですけど?もぐもぐもぐ。
「ふぁ〜。美味しかった。ありがとうね和真。」
「おう。時間あんまりないからそろそろ家出るぞ。荷物は…いらないな。靴履いて行くぞ。」
「うん。行こう。」
みなさんこんにちは。今回はカラオケに行く前の話にしました。ようやく次回カラオケに行く話になります。どうぞよろしくお願いします。
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