第35話 クリスマス
ショッピングセンターで俺と七海ちゃんは、それぞれの買い物をして、 フードコーナーでお昼を食べて帰途につくことになった。
俺のプレゼントとして買ったセーターは七海ちゃんが持つことに、当日、プレゼントしてもらえそうだ。
「 じゃぁ、七海ちゃんのプレゼントも、俺が預かったほうがいいんじゃない」
「いえ、ダメですよ」
「えっ、どうして?」
「だって買ってもらった下着が入っているんです」
「うん、一緒に選んだからね、何を選んだか、知っているし」
「 だから危ないんじゃないですか」
「????」
「 いつもエッチな悠くんが袋から取り出し可能性もあるでしょう」
「えっ、そんなことしないよ」
「いいえ、 私にはわかるんです、悠くんが夜な夜な、それを出して匂いをかいでるかもわからないでしょ」
「 匂いを嗅ぐって、それ新品でしょう」
「ええ」
「 じゃぁ、 匂いを嗅ぐとしてもななみちゃんの匂いがしないじゃない」
「いいえ、 匂いがしなくても、私が入っているところを想像するでしょ」
「えー、 俺そこまで変態じゃないよ」
「 いいえ、悠くんには、その疑いがあります、 クローゼットの引き出しにあった、私の下着が1枚ないんですよ」
「えっ、そうなの?」
「うん、 だから悠くんに嫌疑がかけられているんです」
「本当なの?」
そこで七海ちゃんが大笑いしだした。
「あっはは、 嘘ですよ悠くん」
「 な〜んだ」
七海ちゃんはまだ笑っている。
「 もう、驚かさないでよ」
「 いつもは、悠くんが楽しませてくれるから‥‥‥」
「でも、 七海ちゃんの下着だったら欲しいな」
「 えー、そうなの?」
「だって、七海ちゃんが履いた下着だよ」
「 そんなのあげませんよ」
「残念」
じゃあ、なんで俺に下着を選ばせたんだろう??
七海ちゃん視点
悠くんと 一緒にショッピングセンターにクリスマス用のプレゼントを買いに行ったんだけど、悠くんに選んだものは青いセーターを選んだけど、ちょっと高かったけど見合っているから。
そして私にプレゼントしてもらうものも、自分で選んだんだけど、優君がかわいいって言ってくれるワンピースと、思い切って下着を頼んじゃった。
悠くんに下着を選んでもらうなんて、本当は恥ずかしかったんだけど、悠くんがどんなのを選ぶかドキドキしたんだよね。
ゆうくんはいつもエッチなことばっかり言うから、すごい下着を選ぶのかなと思ったんだけど、ショップを見てみるとTバック、レースで前の部分がスケスケになっているのとか、横の部分が紐になっているとかいろいろ置いてあるから。
やっぱり男の子だったら、そう言うのがいいのかなと思って悠くんに思い切って勇気を出して選んでもらったの。
普段はエッチな話ばかりしていて、私の下着を見たら喜んでいる悠くんが選んだ下着は 全然違うものだった。
どうしてこの下着を選んだのかわからないけど。
悠くんが、私のために選んでくれた下着は子供っぽいものだった。
私だって、もう高校生だもの、友達と下着ショップに行って、レースになっているものや横の紐があるのは持っている。
でも、悠くんとデートしたときには、履いていたレースの下着もあるんだけど、洗濯に出すのが恥ずかしくて、自分で洗って部屋に干していた。
デートの時に履いている下着がレースになっているから、優君に見られるんじゃないかと思ってドキドキしたけど、その日は見られなかった。
私も女の子だから特別な日は、そう言う下着にしたいんだけど、悠くんが選んだ下着は子供っぽくて、私も一瞬。えーっと思ったんだけど。
でも、その下着を手に取って、これがいいって言ってくれた悠くんの顔が本当に良い顔をしていたのよね。
まだ、高校1年生だけど、私は、このままで大人っぽくならなくていいのかなと思ってやった。
クリスマスを一緒に過ごしたいなと思っているんだけど、その日にプレゼントの交換をするから、着るのは、その後になるけど。
あーでも、 前と後にクマの絵が書いてあるんだけど、もちろん大きく書いてあるわけじゃなくてポイント的に小さく書いてあるショーツなんだよね。
本当の子供だったら 後のお尻の部分もクマが大きく書いてあるけど、悠くんが選んだのは、本当にポイント的に小さく書いてあるだけだから。
さすがに大きく書いてあるクマさんだったら小学生か幼児用だから、私には無理。大きく書いてあるクマの絵のパンツだったら断るけど。
かわいいクマさんが前は左側の横に書いてあるのと 後も右側に可愛いクマさんが書いてあるの。
だからいいセンスしてるなと思ったし、私が好きなクマさんだったから。
それと私が選んだワンピースを、いつ着て行こうかなと思っているんだけど、ワンピースもプレゼント交換が終わった後だから、もう少し待たなきゃいけない。
私はプレゼント交換をするクリスマスイブの日を楽しみに待っている。
それは明日だから。
だからドキドキしちゃって、今日寝れるかなぁと思っているの。
今日は、クリスマスイブだ。
朝目を開けると、クリスマスイブだと思うと今日は何か違った日のように思ってしまう。
今日は、私の家と悠くんの家の両方でクリスマス会をするのよ。
私の家では、いつもクリスマスイブの日にケーキを食べているから、悠くんは気を遣ったみたい。
悠くんの家とは歩いても20分ぐらいで着くから、そんなに長くないから両方の家でクリスマスをすることにしたんだよね。
以前に悠くんとショッピングセンターに行った時に、お互いのプレゼントを買って、その後、私の両親と、悠くんの家族のプレゼントを買ったの。
今日は、夕方の4時から悠くんが家に来て、クリスマスパーティーとは言えないけど、クリスマス会をするの。
クリスマス会といってもケーキを食べてプレゼント交換をするだけなんだけど。
悠くんが来る前に、お母さんに料理を教えてもらいながら、唐揚げを揚げることにしたの。
以前にも一度したことあるんだけど、唐揚げを出るときに油が飛び散るから本当はしたくなかったんだけど。
でも、悠くんは唐揚げが好きみたいだし、ちょっと頑張ってみようかなと思って。
でも、あんまりお腹いっぱい食べちゃったら、悠くんの家でクリスマス会ができないから控えめにしないとね。
「七海、唐揚げ、できてる?」
「うん、お母さん」
「キツネ色になったら、いいんでしょ?」
「そうよ」
「あっ熱」
「大丈夫?」
「うん、油が飛んできた」
「できるだけ、火の前だからと言って腕とか捲らないようにね、そして飛んできたら、すぐに洋服を脱げるようにしておくのよ、だから前はボタンかチャックのある洋服着てきなさい」
「うん、わかった」
七海ちゃんは着替えに2回に上がっていき、すぐに降りてきた。
その間、鍋の油は 七海ちゃんのお母さんが見ていた。
「お母さん、着替えてきた」
「そうそう、それでいいわよ」
「いい七海、 油の前では化学繊維でできている洋服も良くないし、油は飛んでくるから前が開いている着替え安いのがいいのよね、覚えておきなさい」
「はーい」
「あなたも、これからは、もう少し料理ができるようにならないとね、悠くんのためにも」
「‥うん‥‥‥ありがとう、お母さん」
「 だって、七海の料理で悠人くんが、お腹壊したら大変だもん」
「あっ、ひど〜い、お母さん」
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お読みくださりありがとうございます。
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また意味不明な文章があることもありますが、なにぶん素人が書いている文章です。お知らせくだされば、訂正しています。
クリスとアリシアの物語をお楽しみください。
これから、どんどん面白くなりますのでよろしくお願いします
幼馴染みの女の子が学園一可愛くなって再会したけど俺は恋愛経験がまったく無いから彼女の笑顔を見たいばかりに下ネタで笑わせるから‥‥‥ 異能な転生者 @toku1
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